C:\Windows\Temp フォルダーに cab_XXX_X ( X は数字) が生成されディスクの容量を圧迫している場合の対処方法

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こんにちは、Windows サポートチームの頂です。

今回は、C:\Windows\Temp フォルダーに cab_XXX_X (以下図) が生成されディスクの容量を圧迫している場合の対処方法についてご紹介いたします。

C:\Windows\Temp\cab_XXX_X は、Windows Module Installer Service によって利用される、CBS.log を圧縮する際に利用される一時ファイルとなります。
このファイルは、本来圧縮完了後削除されるはずですが、圧縮時の処理の中で問題が発生した場合、残存することがございます。

 

この問題が発生した場合の対処方法をご紹介いたします。

- 対処方法
以下のファイルを別の場所に移動するもしくは削除します。
 
C:\Windows\temp\cab_XXX_X (前述の図)
C:\Windows\logs\CBS\CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log (以下図)
C:\Windows\logs\CBS\CbsPersist_xxxxxxxxxxx.cab (以下図)

 

cab_XXX_X は、.cab ファイル生成失敗を示す一時ファイルとなりますので、削除していただいても問題はありません。

CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log は、更新プログラムの適用や機能の追加と削除実行時にエラーが発生した場合に有効な情報が記録されたログのバック アップ ファイルとなります。

CbsPersist_xxxxxxxxxxx.cab は、上記 CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log が正常に圧縮された際の Cab ファイルとなります。

CbsPersist_から始まるファイルについては、更新プログラムの適用時や機能の追加時になど問題が発生している際には削除ではなく、移動いただくことを推奨いたします。
ただし、CbsPersist_xxxxxxxxxxx.logについては、ファイルサイズが大きい場合や破損している場合、開くことができない可能性がございますので、開けない場合には削除ください。

- cab_XXX_X ファイルが増加し続ける際の動作について

cab_XXX_X ファイルは、以下の流れに沿って生成されます。

1. cbs.log のバック アップ用のログが CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log というファイル名で保存されます。

2. このバック アップ用の CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log を元に CbsPersist_xxxxxxxxxxx.cab が生成されます。

   この時に、CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log ファイルサイズが 2GB 以上である場合、また、ファイルが破損している場合などに、CbsPersist_xxxxxxxxxxx.cab の生成に失敗します。
   この生成に失敗した場合、C:\Windows\temp フォルダーに cab_XXX_Xファイルが残存します。

3. CbsPersist_xxxxxxxxxxx.cab ファイルの生成に失敗するため、CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log ファイルとして CBS フォルダーに残ります。(以下図)

 

Cbs.log のバックアップ処理の際に、 Cab ファイルの生成が再実行され、再度失敗しますので、 C:\Windows\temp フォルダーに cab_XXX_X ファイルが生成され続け結果、C:\ ドライブの容量を圧迫いたします。