Windows 8 の一般提供に向け、最新の更新プログラムが公開されました

Microsoft は、パフォーマンス、電源管理、バッテリ効率、メディア再生、互換性といった幅広い領域をカバーする Windows 8 の改良点をまとめて公開いたします。これらの改良点は Windows Update 経由で本日より提供を開始いたしました。今回の記事では、今回の更新プログラムが迅速な提供開始に至った経緯を中心に、エンジニアリング システムに対する改良の内容を簡単に説明いたします。

これまでは、あらゆる Windows のリリースで、Windows のコードを OEM や製造メーカーに提供してから最新 PC に搭載され一般のお客様に製品が提供されるまでに 8 ~ 12 週間かかっていました。この期間は従来、新規コンポーネントや強化コンポーネント、ドライバー、付属ソフトウェアを搭載する新たに開発された PC と、Windows の最終版コードとの連携確認に使われていました。最新のソフトウェア コンポーネントとハードウェア コンポーネントであることから、この段階で Windows の基礎部分に対する変更と改良が必要になることが判明することもありました。

その後 Microsoft が、これらの最新 PC を提供する OEM 向けの数多くの変更点に対処します。変更は PC の製造期間中に実装されるため、お客様が気付くことはありません。また、より多くの PC にこれらの変更が当てはまる可能性がありますが、これらを更新プログラムとして広く配布するためのテストと認定が間に合いません。結果としてお客様には、最初のサービス パックが提供されるまでこれらの強化点の利用をお待ちいただいていました。Microsoft は、作業をしていてこうした OEM 向け強化点の内容に気付きつつ、最新版への Windows の更新を待たなければならなかった多くのお客様がいたことを認識しています。

私たちは Windows 8 の最終段階の数か月間を通して、今回のような "ポスト RTM" の更新プログラムをサービス パックに先立って提供するためのツールとプロセスの構築という課題を自らに課しました。そして、テスト自動化やテスト カバレッジを強化するツールを開発したことで、一般提供開始の時点であらゆるお客様に最新の Windows 8 をお使いいただけるようになったことをご報告いたします。MSDN ご利用のユーザーまたは企業ユーザーの皆様は、各月の第 2 火曜日の午前 10 時ごろという Windows Update の通常の公開ペースに従って、今回の更新プログラムを本日 (10 月 9 日) より Windows Update 経由で各自の Windows 8 PC に適用していただくことができます。

通常の更新プログラムと同様、今回のすべての更新プログラムにサポート技術情報 (KB) 記事とドキュメントが提供されます。ドキュメントはここ (機械翻訳) からご確認いただけますが、今回の記事の終わりにも再録いたしました。もちろん、Windows 7 での取り組みと同様に、変更点と強化点の公開と文書化は本日以降も続けてまいります。

新たな提供ペースで公開される今回の高品質な更新プログラムが、あらゆるお客様にとって有意義なものになることを期待しております。

--Steven


サポート技術情報のタイトル:

Windows 8 および Windows Server 2012 の一般提供版に対応する累積的な更新プログラム

説明:

Windows 8 クライアントおよび Windows Server 2012 の一般提供版に対応する累積的な更新プログラムが公開されました。この累積的な更新プログラム パッケージは、Windows 8 エクスペリエンスの強化を目的としたパフォーマンスと信頼性に関する改良点をまとめたものです。定期的なメンテナンス作業の一部として、この累積的な更新プログラムを適用することをお勧めします。

改良点:

  • 電源効率の向上によるバッテリ寿命の延長
  • Windows 8 アプリケーションおよびスタート画面におけるパフォーマンスの向上
  • 多くのシナリオにおけるオーディオおよびビデオ再生の強化
  • Windows 8 のアプリケーションおよびドライバーにおける互換性の向上

既知の問題:

  • Windows の機能をオンまたはオフにすると、コンピューターの再起動が必要になる場合があります。たとえば、リモート アクセスをオンまたはオフにした場合にこの動作が必要となります。