Windows 7 : 高 DPI 対応に関する日本語ドキュメント

GW にかけて Windows 7 の RC 版がとうとうリリースされました。みなさんは既に入手して試されていますか?

その Windows 7 RC リリースに合わせて、Windows 7 に関する技術ドキュメントの日本語化もすすめられ、さまざまなホワイトペーパーが MSDN の Windows デベロッパーセンターで公開されています。

Windows 7 ホワイトペーパー

その中で、これまで比較的情報の少なかった高 DPI 設定におけるアプリケーション開発の情報などが書かれているドキュメントも公開になっています。

DPI 対応の Win32 アプリケーションを記述する

Windows 7 では、OS の DPI の設定が、これまでの DPI 単位からパーセント (%) 単位に表記が変わっています。また、DPI 設定変更での PC の再起動が不要になり、ユーザーのログオフ/ログオンのみで簡単に変更できるようになっています。

また、最近では PC の小型化&ディスプレイの高解像度化が進んでいますので、標準の 96dpi ではなく 125%(120dpi) などで Windows を使用することが増えることも考えられます。

このように使いやすくなった Windows 7 ですが、ユーザーのみなさんが使用するアプリケーションが、高 DPI の環境でも正しく動作しないことには、宝の持ち腐れです。。。

Windows Vista からは DPI 仮想化と呼ばれる機能が実装され、高 DPI 環境にアプリケーションレベルで対応していない場合でも UI が正しく表示されるように自動的にスケーリングされるようになっています。ただし、この機能のもとで実行されるアプリケーションは表示がぼやけてしまい見辛くなるといった弊害が起こる場合があります。ですので、アプリケーションを高 DPI 環境でも正しく実行できるように、実装レベルで対応していただくことがベストです。

Windows アプリケーション開発をされているみなさんには、ぜひともこのドキュメントをご一読していただいて、高 DPI 環境でも見栄えのよいアプリケーションを開発していただけると嬉しいです。