[翻訳] Microsoft Identity Integration Server 2003 を使用する + 管理エージェントの作成

みなさんお久しぶりです。ういこです。翻訳 11 月からはじめるといっていたのにアップできず、本当に申し訳ございません…。早速本日より開始させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

(2009.1.4 追加)

まとめページを作りました。他のリファレンスを参照される際や、戻る際はこちらからどうぞです!

Microsoft Identity Integration Server 2003 Developer Reference

https://blogs.technet.com/jpilmblg/archive/2009/01/03/microsoft-identity-integration-server-2003-developer-reference.aspx

補足 :

下記の翻訳は正式な対応内容ではありません。そのため、内容についてご参照いただく際は必ず原文と併用してご参考にとどめていただければと存じます。また、翻訳順序は必ずしもデベロッパーリファレンスと合致しない場合もございますことをご了承ください。

* 今日の翻訳対象 * (2 点)

 

Using Microsoft Identity Integration Server 2003

Creating Management Agents

Microsoft Identity Integration Server 2003 を使用する

「Microsoft Identity Integration Server 2003 を使用する」では、拡張機能の作成方法と WMI プロバイダの使用方法について説明します。各セクションの内容は以下の通りです。

セクション名

説明

接続先データ ソース拡張を使用する

接続先データ ソース拡張の作成方法および検証方法を解説します。

管理エージェントの作成

拡張接続用管理エージェントを配布用にパッケージ化する方法を解説します。

拡張パスワードを使用する

接続先データ ソース用の拡張パスワードの作成方法を解説します。

拡張ルールを使用する

拡張ルールの作成方法および検証方法を解説します。

WMI プロバイダを使用する

WMI プロバイダを使った管理エージェントの実行方法および履歴の取得方法を解説します。

MIIS の拡張機能の検証およびデバッグ

拡張機能の検証方法を解説します。

エラー処理について

拡張機能が処理しなければならない DLL エラーを紹介します。エラー発生時の MIIS サーバー上での Step Run Result および操作を紹介します。

管理エージェントの作成

管理エージェントが準備されていないデータ ソースの場合、拡張接続用管理エージェントと接続先データ ソース拡張を併用することでデータを同期することができます。拡張接続用管理エージェントは、管理エージェントとしてパッケージ化することもできるため、接続先データソース拡張と一緒に別の MIIS サーバーに配信することも可能です。

このトピックでは、拡張接続用管理エージェントを別の MIIS サーバーに配信可能な管理エージェントにパッケージ化する方法について解説します。

このトピックは、以下の作業を理解していることを前提とします。

  • 接続先データ ソース拡張の作成
  • MIIS における管理エージェントの設定。詳しい内容については、Microsoft Identity Integration Server 2003 Help の Work with Management Agents を参照してください。
  • XML ファイルの作成。
  • コマンドライン ユーティリティ プログラムの使用。
  • セットアップ プログラムの作成。
    注意 パッケージ化が可能な管理エージェントは、拡張接続用管理エージェントのみとなります。格調接続用管理エージェントから配信可能な管理エージェントを作成できるのは、Management Agent Packaging Tool のみとなります。

管理エージェント パッケージを作成する

  1. Identity Manager で拡張接続用管理エージェントを作成します。詳しい内容については、Microsoft Identity Integration Server 2003 Help で Configure Management Agents with Management Agent Designer を参照してください。
  2. 作成した拡張接続用管理エージェントをサーバー設定用の XML ファイルにエクスポートします。詳しい内容については、Microsoft Identity Integration Server 2003 Help で Export a management agent to file を参照してください。
  3. 管理エージェントを一意に識別し、Identity Manager での表示方法を指定するカスタマイゼーション ファイルを作成します。カスタマイゼーション ファイルの作成を参考にしてください。
  4. Management Agent Packaging Tool を使用し、サーバー設定用の XML ファイルと作成したカスタマイゼーション XML から拡張可能管理エージェントのパッケージを作成します。Management Agent Packaging Tool を使用するを参考にしてください。
  5. 作成した管理エージェントパッケージと接続先データ ソース拡張を MIIS サーバーにコピーします。セットアップ プログラムを使用しても手動で行ってもかまいません。 管理エージェントパッケージと接続先データ ソース拡張をインストールするを参考にしてください。
  6. MIIS サーバーで管理エージェントを作成します。詳しい内容については、Microsoft Identity Integration Server 2003 Help で Configure Management Agents with Management Agent Designer を参照してください。

カスタマイゼーションファイルの作成

Management Agent Packaging Tool でパッケージ化された管理エージェントを作成するには、カスタマイゼーションファイルというファイルが必要です。カスタマイゼーションファイルに定義された内容は、MIIS 内部で使用され、Identity Manager が管理エージェント パッケージを表示するときに使用します。

カスタマイゼーション ファイルは、次の要素を定義する XML ファイルです。

  • <ma-customization-info>
    • <ma-internal-version>
    • <ma-companyname>
    • <ma-subtype>
    • <ma-listname>
    • <ma-help-text>

以下は、架空の会社、Fabrikam で作成された、管理エージェントのカスタマイゼーション ファイルのサンプルです。

 <ma-customization-info>
     <ma-internal-version>1</ma-internal-version>
     <ma-companyname>Fabrikam</ma-companyname>
     <ma-subtype>Fabrikam ECMA</ma-subtype>
     <ma-listname>Fabrikam Custom Management Agent</ma-listname>
     <ma-help-text>This is the text that appears in the Create Management Agent dialog box.</ma-help-text>        
 </ma-customization-info>

カスタマイゼーション ファイルの内容は、[Create Management Agent] ダイアログボックス上で、次の図のように表示されます。

>>> [Create Management Agent] ダイアログ ボックスの図入る

<ma-internal-version> と <ma-subtype> の値は、MIIS で内部的に使われます。これらの要素については、 設定ファイル 用 XML リファレンスを参照してください。

Management Agent Packaging Tool を使用する

拡張接続用管理エージェントのサーバー設定を XML ファイルにエクスポートし、カスタマイゼーションファイルが作成できたら、Management Agent Packaging Tool を使って配布可能管理エージェントを作成します。

Management Agent Packaging Tool は、サーバーの設定ファイルとカスタマイゼーションファイルの内容を 1 つの XML ファイルに統合します。生成されたファイルは、MIIS のプログラム フォルダの 1 つである UIShell\XMLs\PackagedMAs に配置します。デフォルトでは、C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server になります。詳しい内容については、Management Agent Packaging Tool Reference を参照してください。

管理エージェントパッケージと接続先データ ソース拡張をインストールする

配布可能管理エージェントと接続先データ ソース拡張は、手動またはセットアップ プログラムにより適切なディレクトリにコピーします。次の表は、それぞれのファイルのデフォルトの格納先を示しています。

ファイル

フォルダ

管理エージェント パッケージ XML ファイル

C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\UIShell\XMLs\PackagedMAs

接続先データ ソース拡張ファイル

C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\Extensions

注意  配布可能管理エージェントの XML ファイルをフォルダにコピーする場合、Identity Manager を終了してからコピーするようにしてください。Identity Manager の実行中にコピーを行うと、管理エージェントが、Identity Manager の [Create Management Agent] ダイアログ ボックスの [Management agent] 一覧に表示されないことがあります。

ファイルが正しいフォルダにインストールされたことを確認するには、Identity Manager を起動し、管理エージェントを作成します。Create Management Agent の [Management agent] 一覧に作成した管理エージェントが表示されるはずです。詳しい内容については、Microsoft Identity Integration Server 2003 Help で Configure Management Agents with Management Agent Designer を参照してください。