Azure SQL Database へのトランザクション レプリケーションのパブリック プレビューを開始

このポストは、11 月 2 日に投稿された Transactional Replication to Azure SQL DB now in public preview の翻訳です。

先日、Pass Summit 2015 で行ったプレゼンテーションの中で、Azure SQL Database を SQL Server のトランザクション レプリケーションのサブスクライバーとして構成できるようになったことを発表しました。この新しいトランザクション レプリケーション機能は、SQL Server の下記のバージョンと更新プログラムで使用できます。

  • SQL Server 2016 の Community Technology Preview (CTP) 3.0
  • SQL Server 2014 Service Pack 1 の累積更新プログラム 3
  • SQL Server 2014 RTM の累積更新プログラム 10
  • SQL Server 2012 Service Pack 2 の累積更新プログラム 8

今回の発表により、主に次の 2 つのシナリオが可能になります。

  1. ダウンタイムを発生させずにデータを Azure SQL Database に移行
  2. オンプレミスまたは VM の SQL Server と Azure SQL Database の連携

Azure SQL Database をサブスクライバーとする手法は、既存のトランザクション レプリケーションのロジックを拡張したものです。ユーザー エクスペリエンスとしては、サブスクライバーを作成する際に、サーバーやインスタンスの名前ではなく Azure SQL Database を指す URL を指定するという点のみ異なります。この機能はシームレスなエクスペリエンスを意識して設計されており、またトランザクション レプリケーションは既に皆様にご存知いただいているため、この機能を使用するために新たなスキルを習得する必要はなく、非常に簡単かつ手軽に Azure SQL Database へのレプリケーションをご利用いただけます。

この機能では、Azure SQL Database 本体にはレプリケーション サービスは存在せず、実際のデータのレプリケーションはディストリビューション エージェントで実行されます。

下の図は、アーキテクチャの概要を示したものです。

 

 

この機能の詳細については、次のリンク先の情報もご覧ください。

今回新たに提供されたプレビューをご利用のうえ、Microsoft Connect (英語) までご意見をお寄せいただけますようよろしくお願いいたします。件名に 「SeedingTheCloud: 」を入力していただければ幸いです。

ではまた!