MS クラウド ニュースまとめ – Azure Container Service Kubernetes GA, Azure Network Watcher Preview,他 (2017/2/22)

このポストは、2 月 22 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for February 22, 2017 の翻訳です。

 

この記事では、クラウド プラットフォーム チームが進める一連の新しい更新をまとめてご紹介します。

マイクロソフトは、今日のモバイル ファースト、クラウド ファーストの世界で企業がクラウドの文化に足を踏み入れるために必要なテクノロジとツールを提供しています。マイクロソフトの他にはないイノベーション、包括的なモバイル ソリューション、開発者ツールによって、当社のすべてのお客様のクラウド ファースト時代における真の可能性の実現を支援します。

クラウドによる迅速なイノベーションを期待されるお客様のニーズにお応えして、マイクロソフトは幅広いクラウド プラットフォーム製品ポートフォリオを提供しています。以下は、マイクロソフトの最新のリリース情報を一覧にしたものです。詳細をご覧になりたい場合は、各セクションのリンク先をご確認ください。今回の最新情報は次のとおりです。

  • Azure Container Service の更新と Kubernetes の一般提供
  • Azure コマンド ライン インターフェイス (Azure CLI) 2.0 の一般提供
  • Azure Network Watcher のパブリック プレビュー
  • Operations Management Suite でのネットワーク パフォーマンス モニターの一般提供
  • Azure Files での Storage Service Encryption サポートのパブリック プレビュー
  • Azure Search の一般提供
  • DocumentDB の ODBC ドライバーの一般提供
  • Power BI Desktop の一般提供
  • Power BI サービスの一般提供
  • SQL Server v.Next (Windows/Linux/Linux ベース Docker) の CTP 1.3
  • Azure CDN での カスタム ドメイン HTTPS のパブリック プレビュー
  • Azure Functions Proxies のパブリック プレビュー
  • 韓国でのクラウド インフラストラクチャの一般提供

Azure Container Service の更新と Kubernetes の一般提供

Azure Container Service で Kubernetes の一般提供を開始

  • Kubernetes の一般提供 (GA) –2016 年 11 月に Azure Container Service (ACS) でのプレビュー版 Kubernetes が発表されて以降、お客様から貴重なフィードバックを多数お寄せいただきました。おかげさまで、Kubernetes の一般提供を短期間で実現することができました。
  • DC/OS 1.8.8 のサポート – 2016 年 11 月の ACS の更新では、DC/OS 1.8.4 がサポートされました。今回、サポート対象が DC/OS 1.8.8 に更新されます。

Azure コマンド ライン インターフェイス (Azure CLI) 2.0 の一般提供

このたび、Azure CLI 2.0 の VM (英語)ストレージ (英語)ネットワーク (英語) 関連のコマンドが一般提供されます。Azure Resource Manager プロジェクト向けの Azure CLI は、Bash などの他のオープン ソース ツールとの統合にも十分に対応しています。今回より、運用環境でのコマンド使用に関して、Azure のサポート チャネルと GitHub の Issue のどちらもマイクロソフトによる完全なサポートが提供されます。なお、Azure CLI 2.0 の最新リリースではコマンドに関する大きな変更はありません。

Azure Network Watcher のパブリック プレビュー

Azure Network Watcher のパブリック プレビューを開始

Azure Network Watcher では、標準で提供されるネットワーク診断ツールや視覚化ツールを使用して、シナリオ レベルでネットワーク状況の監視と診断を行います。また、パケット キャプチャ機能で仮想マシン上のネットワーク トラフィックをリモートからキャプチャしたり、フロー ログでネットワーク トラフィックに関するインサイトを取得したり、VPN の接続に関する問題を診断したりできます。さらに、既存の Azure との統合も可能です。Network Watcher の機能の詳細については、Azure ブログの記事 (英語) をご覧ください。

Operations Management Suite でのネットワーク パフォーマンス モニターの一般提供

Azure などのネットワークのレイテンシ、パフォーマンス、可用性を可視化

クラウド アプリケーションの管理では、仮想ネットワークの接続状況を把握してパフォーマンスのトラブルシューティングに役立てることが重要です。そのためには、Azure やオンプレミスのネットワークを可視化できる統合エクスペリエンスを利用することをお勧めします。今回、ネットワーク パフォーマンス モニターの一般提供により、ハイブリッド環境全体のネットワークのパフォーマンス、レイテンシ、可用性をほぼリアルタイムで把握できるようになりました。対話型のネットワーク トポロジ ダッシュボードを利用して、ノード リンクの詳細へドリルダウンしたり、ルートのホップバイホップ トポロジを視覚化したりできます。特定した問題の対処やアラートの生成も可能です。このソリューションは、OMS の Insights & Analytics コンポーネントの一部として提供されます。今すぐ無料アカウントをアクティブ化してお試しください。

詳細については、ブログ記事 (英語)OMS の Insight & Analytics のページをご覧ください。

Azure Files での Storage Service Encryption サポートのパブリック プレビュー

File Storage Storage Service Encryption のパブリック プレビューを開始

Azure File Storage 用 Storage Service Encryption のパブリック プレビューが先日発表されました。この機能を有効化すると、データが自動的に暗号化されるようになります。これにより、Azure Files を使用してオンプレミスのファイル共有をクラウドへ移行する際に、使用していないデータを業界標準の 256 ビット AES 暗号化で保護できます。詳細については、ブログ記事「File Storage 用 Storage Service Encryption のプレビューを発表」をご覧ください。

Azure Search の一般提供

英国で Azure Search の提供を開始

Azure Search の提供が英国南部リージョンまで拡大されました。これにより、あらゆる地域がカバーされることになります。現在提供されているリージョンは、オーストラリア東部、ブラジル南部、カナダ中部、インド中部、東アジア、米国東部、西日本、米国中北部、北ヨーロッパ、米国中南部、東南アジア、米国中西部、西ヨーロッパ、米国西部です。詳細は Azure Search のページをご覧ください。

DocumentDB の ODBC ドライバーの一般提供

DocumentDB で ODBC ドライバーの一般提供を開始 DocumentDB の ODBC ドライバーの一般提供が開始され、DocumentDB のデータを再正規化できるようになりました。これにより、Power BI Desktop、Tableau などの BI 分析ツールを使用して、データの分析やレポートの作成が可能になります。

Power BI Desktop の一般提供

ご要望の多かった Power BI Desktop の新機能がビジネス アナリストの皆様向けにリリースされました。

  • レポート ビューの強化: マトリックスの行ヘッダーでの文字の折り返し、X 軸と Y 軸のフォント制御、折れ線グラフの線の太さや結合タイプの制御が可能になりました。
  • クイック計算の追加: 行の合計の割合と列の合計の割合を追加しました。
  • データ接続の強化: ODBC および OLE DB コネクタで関連テーブルの選択ができるようになったほか、テキストおよび CSV コネクタを統合し、新たに PowerApps Common Data Service コネクタを追加しました。
  • ソリューション テンプレートとパートナー ショーケースへのクイック アクセス: 便利なソリューション テンプレートとパートナー ショーケースにリボンからクイック アクセスできるようになりました。ソリューション テンプレートでは、ウィザードに沿ってすばやく簡単に、実用的なエンドツーエンドのエンタープライズ対応 Power BI ソリューションを作成できます。パートナー ショーケースでは、マイクロソフト認定パートナー各社の実際の取り組みを参照でき、その企業に問い合わせることもできます。Power BI ソリューション構築のためのリソースをお探しの場合は、これを参考にしていただくことをお勧めします。

最新の Power BI Desktop をダウンロードして、今すぐ新機能をお試しください。新機能の詳細については、Power BI ブログ (英語) をご覧ください。

Power BI サービスの一般提供

ご要望の多かった Power BI の新機能がエンド ユーザーやビジネス アナリストの皆様向けにリリースされました。

SQL Server v.Next (Windows/Linux/Linux ベース Docker) の CTP 1.3

Community Technology Preview (CTP) 1.3 の提供を開始

SQL Server v.Next の CTP 1.3 が Windows と Linux の両方で利用できるようになりました。今回は、Linux 向けの高可用性および障害復旧 (HADR) 機能をはじめ、いくつかの機能強化が加えられており、Windows フェールオーバー クラスターを使用せずに可用性グループを実行できるようになっています。また、Windows と Linux の両方のレプリカを含めた分散可用性グループを作成でき、プラットフォーム移行のダウンタイムを最小限に抑えられます。ぜひ今すぐ開発環境やテスト環境でプレビュー機能をお試しください。

Azure CDN での カスタム ドメイン HTTPS のパブリック プレビュー

Azure CDN from Verizon のカスタム ドメインで HTTPS がサポートされるようになり、転送中のデータのセキュリティが強化されます。HTTPS プロトコルを使用すると、Web サイトとの間で交換される転送中のデータが暗号化されます。Azure CDN では既に Azure 標準ドメイン (例: https://contoso.azureedge.net) での HTTPS はサポートされており、既定で有効化されています。今回カスタム ドメインでの HTTPS がサポートされたことにより、カスタム ドメイン (例: https://www.contoso.com) でも安全にコンテンツを配信できるようになります。

詳細については、Azure ブログの記事をご覧ください。

Azure Functions Proxies のパブリック プレビュー

Azure Functions Proxies をパブリック プレビューで提供開始 Azure Functions Proxies では、関数用のプロキシを簡単に作成します。これにより、複数の関数アプリやバックエンド サービスに対して単一の API 定義を作成できます。この機能を利用すると、アプリ向けの API をバックエンド サービスから切り離せるため、バックエンドのコード変更による影響がアプリに及ぶことを回避できます。詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

韓国でのクラウド インフラストラクチャの一般提供

韓国およびインドの企業が Microsoft Azure でデジタル変革を促進

お客様のクラウド コンピューティングへの強い要望にお応えするために、マイクロソフトではインテリジェントで信頼性に優れたクラウド サービスをグローバルに提供できるよう取り組んでいます。インドの大手 E コマース企業 FlipkartTata Motors、韓国の LG ElectronicsAsan Medical CenterSamsung Electronics の各社は、マイクロソフトのクラウドのスケーラビリティ、可用性、回復性を活用してデジタル変革を実現しています。

このたび、韓国の 2 つの新しいリージョンで Azure が提供されるようになり、世界中の Azure リージョンは 38 か所となりました。これは他のどの主要クラウド プロバイダーをも上回る数です。アジアには 13 のリージョンがあり、お客様は各拠点で Azure クラウド プラットフォームのグローバル規模の展開、信頼性、高度なインテリジェント サービスを活用することができます。また、各拠点に設置されたデータセンターでは、優れたパフォーマンスを発揮でき、データの保存場所とレプリケーションに関する要件にも対応できるというメリットがあります。

2015 年 9 月に開設されたインドのリージョンでは、マイクロソフトのクラウドの強力なコンピューティング能力によって、成長とイノベーションを促進しています。先日の Satya Nadella の発表では、Flipkart が Azure を採用したことが明らかにされました。採用の決め手は、Azure 独自のパブリック クラウド プラットフォームによって、ビジネスのさらなる成長と拡大が実現できることと、特に繁忙期の迅速なスケーリングと回復性の確保が可能なことでした。これは、マイクロソフトと Flipkart の 2 社間の幅広い協力関係の第一歩であり、Flipkart の 1 億のユーザーに最良のオンライン ショッピング エクスペリエンスが提供されることになります。Flipkart は今後、Azure の AI 機能や分析機能を活用して、販売、広告、マーケティング、カスタマー サービスの最適化を図る予定です。このパートナーシップは、インドの大手自動車会社 Tata Motors とのクラウド サービスのコラボレーション (英語) に続くものです。Tata Motors とのコラボレーションでは、Azure を活用したコネクテッド カーのドライビング エクスペリエンスを提供しています。

世界中のユーザーや組織がクラウドを利用してさまざまな課題を解決しています。韓国の新リージョンについてはこちらの記事 (英語)、インドにおける Flipkart とマイクロソフトのパートナーシップについてはこちらの記事 (英語) をご覧ください。ユーザーや組織による Azure 活用事例はこちらのページ、Azure の詳細についてはサービスおよびソリューションのページをご覧ください。