Windows Phone 7 と SharePoint 2010 のいくつかのヒント

Windows Phone 7 と SharePoint 2010 のいくつかのヒント

Windows Phone 7 をようやく手に入れたので、少し時間をかけて SharePoint との統合性を試したところ、これまで他の人たちから聞いていた問題や制限のいくつかがよくわかってきました。そうした詳細な内容をここで紹介しようと思います。現段階でどのような機能を使用でき、どのような機能を使用できないか、そして特定の状況を緩和するために何を実行できるかがより鮮明になれば幸いです。

始めに、余談ながら、私が Windows Phone 7 (これ以降、WP7 と呼びます) に非常に感動していることをお伝えする必要があります。現在の職場の多くの同僚と同じように、私が持っていたのは、最初のリリースから Windows Mobile 6.5 を含め現在まで Windows Phone のみでした。フラストレーションは限界を超え、WP7 のリリース日の情報を知ったときに、まさにこれが逃げる潮時だと思ったのはそれほど遠い昔のことではありません。もう一度我慢して使ってみようと決意したのはわずか数か月前だったので、やめずに良かったと感じています。まず、私は Samsung Focus を購入しました。皆さん、この携帯電話のディスプレイは驚くほど、本当にすばらしいです。まるでミニチュアの高解像度デバイスを見ているようで、画像が非常に鮮明でクリアです。デバイスについては Samsung に拍手です。携帯電話そのものには、大半のデバイスと同様に問題点が少しありますが、全体的に見れば性能と機能は実に優れています。テキスト入力機能はまったく簡単になってはいません。ここ数年、私の親指は他の人と比べて極端に大きいに違いないと思っていました。いつもメッセージの入力ミスが非常に多いからです。そのため、メッセージの作成は時間がかかり、フラストレーションがたまる作業になっています。WP7 の新しいオートコレクト機能は本当に、驚くほど優れています。この機能を開発したのが誰かは知りませんが、彼らがやり遂げた仕事は輝かしいので、火星か何かへの次回の有人宇宙飛行の打ち上げに取り組み始めることを強く勧めます。タッチ スクリーンの使用感も全体的に非常に滑らかで使いやすく、うれしいことに Mobile 6.5 のどの点よりも優れています。Zune との統合はまさに最高です。私は大量の音楽を PC から携帯電話に既に同期しました。また、XBox Live との統合も優れています。画面に私のかわいい XBox Live のアバターをきれいに表示できるだけでなく、最新の成績などをチェックすることもできます。携帯電話で入手できたさまざまなゲームのことは取り立てて言うまでもありません (妻へ: 今月の請求はいつになく多いかもしれません)。また、パフォーマンスも申し分ありません。その点に関しては Mobile 6.5 よりも非常に優れています。とにかく、もっと続けることができますが、やめておきます。私は本当は製品のレビューアーではありませんが、このデバイスと OS に非常に感動したので、どうしても紹介したいと思ったのです。では、目下のテーマに移りましょう。

ここで最初に区別したいことは、WP7 のブラウザーで SharePoint を使用して行える処理と、Office ハブ (SharePoint Mobile Workspace とも呼ばれます) を使用して行える処理の違いです。では、ブラウザーから始めましょう。

全体的に、ほとんどの SharePoint サイトは WP7 のブラウザーで問題なく動作します。少し興味深い点としては、WP7 のブラウザーをデスクトップ版とは逆のモバイル版になるように構成しても、SharePoint サイトにアクセスすると必ずフル ブラウザー版が表示されます。SharePoint 2010 でサイトのモバイル版を表示するには、ULR にクエリ文字列 "?mobile=1" を追加する必要があります。これは、モバイル版を表示するときに URL に "/m" のみを追加する SharePoint 2007 と異なることに注意してください。SharePoint 2010 で同じことを試そうとすると、ページが見つからないというエラー メッセージが表示されます。モバイル版の表示そのものに関する限りは、2007 の場合よりも 2010 では確かに改善され、良くなったようです。さて、ここに注意すべき重大な点が 1 つあります。当然ながら、SharePoint ではクレーム Web サイトに対処する必要があります。私も解説に照準を当てる必要があります。私のラボのクレーム サイトでは、AD FS 2.0 で認証するように構成されています。ADFS サーバーは Windows 認証を使用するように構成されています。私は ADFS サーバーの完全修飾名を使用しているので、ブラウザーは資格情報を自動的に送信しません。代わりに、標準ブラウザーの Windows 認証プロンプトが表示されます。つまり、WP7 のブラウザーではこれは機能しません。認証の種類 (Windows または SPTrustedIdentityTokenIssuer) を選択したサイトにはアクセスできます。私は SAML 認証プロバイダーを選択しているので、ADFS にリダイレクトされますが、その時点で失敗します。ここで言う "失敗" とは、ブラウザーに Windows 認証ダイアログが表示されないため、私は ADFS サイトを通れない、ということです。WP7 のブラウザーを見ると、事実上はフリーズしているように見えますが、実際はそうではありません。うれしいことに、友人の Joe F. 氏がこの問題を修正する方法を教えてくれたので、ここで紹介します。compat.browser ファイルに入って変更する必要があります。つまり、各 WFE に移動して、compat.browser ファイルがある場所を調べる必要があります。既定では、このファイルは \inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\yourVirtualDirectory\App_Browsers フォルダーにあります。そのファイルに Windows Phone 7 のブラウザー エージェントの項目があります。ユーザー エージェントは Office Mobile Web Access です。capabilities 要素の isMobileDevice 属性を見つけて、その値を "true" から "false" に変更します。これで、IIS 仮想サーバーもリサイクルされますが、WP7 のブラウザーでサイトにナビゲートできるようになります。ただし、今回は ADFS サイトにアクセスすると、WP7 に認証プロンプトが表示されるので、そこで資格情報を入力して続行することができます。繰り返しますが、ここでお伝えしているのは "最もシンプルな" ADFS の実装です。実際に実装している認証の種類に応じて、有用性は異なる可能性があります。

では、Office ハブについて説明しましょう。WP7 の Office ハブは実に非常に洗練され、使用感に優れています。しかし、今のところ、アクセスできる SharePoint サイトに関してはかなり制限を受けます。皆さん、はっきり言いますが、私がテストしたところでは (そして、これは私が他で聞いた内容とほぼ一致しますが)、Office ハブは、Windows 認証を使用するように構成され、イントラネット ゾーン相当の場所にある SharePoint サイトでしか使用できません。たとえば、Windows クレーム認証を使用している http://farm2 というサイトがあるとします。このサイトとこのサイト内のすべてのドキュメントは Office ハブでまったく問題なく開くことができます。しかし、http://wcftest.vbtoys.com というサイトもあり、このサイトも Windows 認証を使用していますが、このサイトには Office ハブからアクセスできません。アクセスしようとすると、"開くことができません。...SharePoint はこの認証スキームをサポートしていません。" というメッセージが表示されます。ここでの本当の問題は、デスクトップの IE のようなブラウザーでは URL にピリオド (".") が表示されるので、インターネット ゾーンに入ってしまうことです。ここで問題なのは、インターネット ゾーンでは、Office ハブは Windows 認証をサポートしないことです。そのため、基本的に WP7 ではそのサイトから切断されます。

ここで、もう 1 つの例を紹介します。この場合は、"イントラネット" ゾーンにあるサイトにアクセスしようとしています。URL は https://fc1 です。このサイトは、Windows クレームと SAML クレームの両方を使用するように構成されています。ただし、残念なことに、SAML クレームの部分はいずれにしても Office ハブでは機能しません。そのため、前述と同じエラー メッセージが再び表示されます。SAML 認証のみであるサイトにアクセスしようとした場合も、同じ問題が発生します。何も入力できません。私は Office ハブが WP7 のブラウザーから FedAuth Cookie を再使用できるかどうかを調べてみたかったので、前述の compat.browser ファイルの変更を行って、ブラウザーで SAML サイトにナビゲートしました。次に Office ハブで再び開こうとしたのですが、残念ながら同じエラー メッセージが表示されました。

最後に、完全を期すために、FBA クレームで保護された SharePoint サイトを試してみました。結果的に、表示されるエラーは若干異なりますが、まだアクセスできません。この場合は、"開くことができません。...SharePoint は SharePoint 以外のサーバーをサポートしていないため、要求されたコンテンツを開くことができません。代わりに Web ブラウザーでコンテンツを開いてみることができます。" というエラー メッセージが表示されます。便利な [開く] (Open) ボタンが表示されるので、このボタンをクリックすると、ブラウザーには実際に SharePoint サイトが開きますが、Office ハブでは開きません。

以上がこれまでのところの私の見解です。WP7 は全体的に見て本当にすばらしく、SharePoint とブラウザーとの統合性はかなり優れていますが、Office ハブとの統合性は不足しています。しかし、現段階で何に取り組む必要があるかが少なくともわかり、それに応じて計画を立てたり、もっとサイトを Office ハブに対応するようにしたい場合はユーザーとサイトの間に (UAG のような) 何らかの他の認証メカニズムを導入したりできれば幸いです。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は「Some Windows Phone 7 and SharePoint 2010 Tips」をご覧ください。