MOSS 2007 standard Edition から Enterprise Edition へのアップグレードについて

こんにちは。キダです。

実は去年の 12 月から子犬 (アメリカン・コッカー・スパニエル) を飼っています。無事 3 回目のワクチンも終わり、今月からできる限り出社前にお散歩に行っているのですが、最近は朝から暖かい日も増えてきてお散歩も楽になってきました。

さて、今回は MOSS 2007 のファーム環境において、スタンダード エディションからエンタープライズ エディションへアップグレードする際の注意点について紹介したいと思います。

1. スタンダード エディションからエンタープライズ エディションへのアップグレード方法

1-1. サーバーの全体管理サイトの [サーバー構成の管理] タブを開き、 [Enterprise 機能の有効化] をクリックします。

1-2. Enterprise ( エンタープライズ クライアント ラインセンスが必要です) を選択して、Enterprise 向けのプロダクトキーを入力して [OK] をクリックします。

タイトル: エンタープライズ機能と既存のサイトでの機能を有効にする (Office SharePoint Server)

URL : http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc678860.aspx

アップグレード処理が始まると、実は裏で構成ウィザードが走ります。ファーム構成の場合は、ファーム内のすべてのサーバーで同時に構成ウィザードが走ります。そして、ここが注意が必要なポイントとなります。

2. アップグレード時の注意点

ファーム環境でエンタープライズへのアップグレードを行うと、更新の競合が発生してアップグレードに失敗する場合があります。詳細な内容については PSCDiagnostics と診断ログに記録されます。以下が、PSCDiagnostics ログ記録されるエラーのサンプルとなります。

ERR Exception: Microsoft.SharePoint.Administration.SPUpdatedConcurrencyException: 更新の競合が発生したため、この操作を再度実行してください。オブジェクト DiagnosticsService Parent=SPFarm Name=SharePoint_Config は、contoso\test によってマシン WFE1 のプロセス PSCONFIG で更新処理中です。競合の詳細については、トレース ログを参照してください。

この現象は、構成ウィザードが実行された際に、複数のサーバーから同時に構成データベースへの更新が実行された場合に発生します。必ず発生するわけではありませんが、SQL Server 側の負荷が高い場合など、タイミングによって発生します。もしこの現象が発生した場合は、次の手順にて対処します。

1. SQL Server を再起動します。

2. サーバーの全体管理サイトより Office Server 機能のアップグレード ジョブの削除を行います。

 

3. ファーム内のすべてのサーバーにおいて、タイマ ジョブのキャッシュを削除を行います。

以下に手順をご案内いたしますが、詳細につきましてはサポート技術情報をご確認ください。

タイトル: Error message when you try to modify or to delete an alternate access mapping in Windows SharePoint Services 3.0: "An update conflict has ccurred, and you must re-try this action"

URL: http://support.microsoft.com/kb/939308/en-us

URL: http://support.microsoft.com/kb/939308/ja (機械翻訳)

--- 手順の概要 ---

1. Windows SharePoint Services Timer サービスを停止します。

2. GUID フォルダにアクセスします。

C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Microsoft\SharePoint\Config\GUID (Windows 2003)

C:\ProgramData\Microsoft\SharePoint\Config\GUID (Windows 2008)

3. Cache.ini のバックアップを取得します。

4. GUID フォルダ内の XML ファイルをすべて削除します。

5. Cache.ini の開き、値を 1 に書き換えます。

6. Windows SharePoint Services Timer サービスを開始します。

7. GUID フォルダ内に XML ファイルが作成されていることを確認します。

8. Cache.ini の開き、値を 1 でないことを確認します。

4. 再度アップグレードを実施します。

他の障害が発生したときも、診断ログなどに “競合の更新” という内容が記録されていた場合は、タイマ ジョブのキャッシュをクリアする必要となります。もし、”競合の更新” が発生した場合はファーム内のすべてのサーバーにおいてタイマジョブのキャッシュをクリアした後に、エラーになったオペレーションを再実行してみてください。もしそれでも改善しない場合は、我々 SharePoint サポートまで、お問い合わせ窓口よりお問い合わせください。