クールな Windows 8.1 New API #6:Windows ストアのユーザーエクスペリエンス機能強化

皆様、こんにちは!このシリーズ6回目、今回は、#6として、Windows ストアのユーザーエクスペリエンス機能強化です。

Windows 8.1 Preview 製品ガイド (開発者向け)

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こちらのガイドに沿って、新しいWindows 8.1 新しいAPIを一つずつご紹介していくシリーズ、今回は、下記のセクションから、#6 として、Windows ストアのユーザーエクスペリエンス機能強化についてご紹介します。

--- Windows 8.1 Preview 製品ガイド (開発者向け)

Windows ストアでの利益の獲得

Windows 8 では、Windows 用アプリを検索およびダウンロードするための新しい方法である Windows ストア環境が導入されました。Windows 8.1 Preview では、 ストア エクスペリエンスが進化し、Windows 用の優れたアプリがより目立つように展示されます。Windows ストア ユーザーのエクスペリエンスが機能強化されたことで、コンシューマーはより簡単にアプリをデバイスに接続できます。また、Windows の利用範囲内であることから、世界中で増加し続ける PC ユーザーを対象にできます。

Windows ストアでは、業界内で最高の財務的な契約条件に加えて、グローバル ビジネスを組み入れるうえで役立つ先進的な検索機能、マーチャンダイジング、および収益オプションを提供しています。Windows 8.1 Preview では、アプリの更新および新しいアプリ内販売がユーザーに自動的にプッシュされ、驚異的なアプリの収益を生成します。

Windows 8 では、コンシューマーが Windows 上で実行する優れたアプリを検索するための新しい方法として Windows ストアが導入されました。Windows 8.1 Preview では、アプリの検索機能が向上し、ユーザーがリピートすることを促すようにエクスペリエンスが更新されました。

検索機能の向上

更新された Windows ストアは、Windows と同様に動的に動作します。拡大し続ける高品質の新しいアプリのカタログのホームとして、関心と楽しさを引き出します。ストアのおすすめは、ユーザー個人に関連するもので、ユーザーが好むアプリが提示されます。ストア内のナビゲーションの機能拡張と、ユーザーの注意を引くより刺激的な視覚効果により、興味あるアプリの検索がはるかに容易になっています。

ストアの機能拡張

Windows 8.1 Preview 向けの Windows ストア

マーチャンダイジングの機会の拡大

弊社では、アプリの マーチャンダイジングの機会が最も高まるように Windows ストアを設計しました。ストアのおすすめは、ユーザー個人に合わせてカスタマイズされます。"新着" のアプリおよび "現在人気" のアプリのカタログを参照すると、刺激的な新しいアプリが毎日紹介されます。関連するコンテンツおよび同様のアプリは、中央の前面に配置されます。またカタログ ビューではアプリに関する詳細が提示され、ユーザーとの関係をより迅速に構築するのに役立ちます。

アプリを記述するためのより優れたビジュアル アセット

Windows ストアでアプリを表現するタイルは改良され、 視覚的により印象的なものになりました。Windows ストアでは現在、製品の説明ページで使用される小サイズのタイル (50 x 50 ピクセル)、普通サイズのタイル (310 x 150 ピクセル)、および個人向けのおすすめで使用される大サイズのタイル (アプリの縮小スクリーンショット) の 3 つの異なるタイル サイズがサポートされています。さらに、トピック ページおよび "おすすめ" では、こうした新しいビジュアル アセットを活用するための更新が加えられました。

さらに優れた経済性

苦労は報われるべきです。弊社では、そのことを念頭に Windows ストアを設計しました。Windows ストアでは、業界内で最善の財務的機会を提供しており、開発者の取り分は最高であり、全世界の数百万の Windows ユーザーがアクセスします。Windows 8.1 Preview では、アプリを収益化する最高の機会が存在します。

ストア ギフト カード

ストア ギフト カード (英語) により、Windows ストアから他の方法では購入に至らないユーザーの手にアプリまたはアプリ内コンテンツが届くようになります。また、ギフト カードが利用できることで、Windows ストアのプロファイルが拡大し、全世界的な見込み顧客、特にクレジット カードの利用が一般的ではない地域に対するチャネルが開きます。ユーザーは使用できるコードをオンラインで購入するか、オフライン ショップでギフト カードを入手できます。

アプリ内のコンシューマブル

アプリ内コンシューマブルがサポートされることで、購入、使用された後、再購入可能なコンテンツの販売およびライセンスを管理するために Windows ストアを使用できます。このサポートは、以前にはサード パーティによってのみ提供されていましたが、Windows ストアの使い慣れた信頼できるエクスペリエンスを使って、アプリのトランザクションを管理できるようになりました。

より大規模なカタログ

Windows ストア アプリでは、 アプリ内アイテムのより大規模なカタログをサポートするようになりました。Windows 8 では、使用可能なアイテムの総数が 100 に制限されていました。Windows 8.1 Preview ではこの制限が解消され、時間経過と共に拡大可能な大規模なカタログを使用できるようになりました。

アプリのパッケージ サイズの拡大

Windows ストアでは、より大きなパッケージ サイズ (最大 8 GB) およびアプリ バンドルがサポートされるようになりました。アプリ バンドルは、Windows ストア アプリ リソースのパッケージ化、および世界中のユーザーへの配布を最適化するために役立ちます。.appx パッケージのリソース管理は、さらに最適化されており、パッケージのサイズおよび配布の効率が高まります。こうした変更により、Windows ストア向けにより魅力あるアプリとイマーシブなゲームをビルドできます。

認定の機能強化

Windows アプリ認定キットが変更され、Windows ストア アプリの検証がより簡単で効率的になり、Windows ストアでのアプリの品質が高まります。開発プロセスのどの時点でもこのツールを実行でき、問題の早期の発見に役立ちます。

選択的なテストの実行により、開発時に役立つ可能性のある特定のテストを識別すると共に、テストの実行を高速化し、対象を絞った結果を得ることができます。

同時的なテストの実行では、直列的ではなく並列的にテストを実行し、したがってより迅速に結果が得られます。UI の向上、レポートの機能拡張、状況に応じたヘルプの追加が図られたことで、結果を解釈に役立つより有用なガイダンスを提供しながら、キットの操作性を向上させることにつながっています。

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Windows 8.1 における特筆すべき変更の一つとして、Windows ストアのユーザーエクスペリエンス機能向上があります。これはストアアプリのための自動更新された特徴で、一言でいえば、アプリケーション開発者はもはやエンドユーザーにストア経由での手動による更新をお願いしなくてよい、 ということでしょう。これの最も大きなインパクトは、もしあなたがいくつかの機能の更新を行いそのうちのいくつかをアドインとしてアプリ内課金をしたい場合、エンドユーザーが特に意図的に自動更新を外していた場合を除き、それらの特徴はすべてのエンドユーザーに利用させることができるということになります。これにより、アプリでのマネタイゼーションがより容易になることでしょう。

build 2013 では、Ted Dworkin のセッションで概要を解説しています:

Windows Store Overview for Windows 8.1: New Design, New Promotion and Monetization Opportunities (2-123)

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新しい API に関しては、キーとなる特徴が付与されたため、それによりコンシューマー向けアプリのアプリ内課金(これにより何度でも再購入が可能)をサポートしていますし、また、アプリ内アイテムのより大規模なカタログ(Windows 8 では100アイテムまでという制限あり)をサポートしています。

この、Windows.ApplicationModel.Store API について、詳細は下記のセッションをご覧ください: Monetization Opportunities for WIndows Store Apps in Windows 8.1 (3-121)

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その他、Windows ストアのユーザーエクスペリエンス機能向上については、build 2013 では、いくつかの関連セッションがありました:

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以上です。次回は、#7 としてパフォーマンス向上について取り上げます。それでは、また!

鈴木章太郎