DPM 2010 のロールアップ修正プログラム 2 (2011 年 3 月版) リリースのお知らせ

こんにちは、System Center サポート部の石井です。

DPM 2010 のロールアップ修正プログラム 2 (2011 年 3 月版) がリリースされましたので、ご紹介いたします。

Description of the hotfix rollup package for System Center Data Protection Manager 2010: March, 2011

https://support.microsoft.com/kb/2465832/en-us (英語版)

https://support.microsoft.com/kb/2465832/ja (日本語機械翻訳)

ダウンロード リンク:

QFE Rollup Package 2 for System Center Data Protection Manager 2010

https://www.microsoft.com/downloads/en/details.aspx?FamilyID=d3fabb18-1adb-4c87-a95d-d3c3826d5bfb&displaylang=en

今回の修正は、DPM 2010 における大きな機能追加ではなく、既知の不具合の修正を主な目的としたものとなります。

本 KB の “Introduction” セクションに記載されている問題に直面している場合や、今後の発生を予防されたいとお考えの場合は適用をご検討下さい。

- 事前に適用が必要な OS 側の修正プログラムについて

注意点として、今回の修正適用にあたっては、DPM サーバーに以下の OS の修正を適用する必要があります。また、その際に DPM サーバーの再起動が必要です。

下記修正は、ダイナミック ボリューム上にて VSS のスナップショット (DPM における "回復ポイントの作成" 機能) を使用する際の安定性を向上する Windows OS の修正となり、DPM サーバーを運用する際には適用を推奨いたします。

Windows Server 2008 R2:

Event ID 82 may be logged in the System log after you extend the protected dynamic volume on a Windows 7-based or Windows Server 2008 R2-based computer

https://support.microsoft.com/kb/2223201/en-us (英語版)

https://support.microsoft.com/kb/2223201/ja (日本語機械翻訳)

Windows Server 2008:

Event ID 82 may be recorded in the System log after you extend the protected dynamic volume on a computer that is running Windows Vista or Windows Server 2008

https://support.microsoft.com/kb/2279787/en-us (英語版)

https://support.microsoft.com/kb/2279787/ja (日本語機械翻訳)

→ 画面上部の “View and request hotfix downloads” リンクから修正をダウンロードして下さい。
尚、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2 の修正は、クライアント OS と同一の修正パッケージを使用していますので、Windows Server 2008 の場合には Windows Vista 用と表示されているものを、Windows Server 2008 R2 の場合には Windows 7/WindowsServer 2008 R2 と表示されているパッケージをそれぞれダウンロードし、DPM サーバー上で実行します。

- FAQ

DPM のロールアップの適用に際しまして、よくお尋ねいただくご質問とその答えは以下となります。

1. DPMManagementShell2010-KB2465832.msp や SqlPrep-KB2465832_amd64.msp の適用は必要?

DPMManagementShell2010-KB2465832.msp は、DPM 管理シェルを DPM サーバー以外にインストールしている場合において、その管理シェルを実行しているサーバーに適用いただく必要があります。

SqlPrep で始まる修正プログラムは、DPM サーバーと DPM サーバー用 SQL サーバーを別サーバーに構築している場合において、SQL サーバー側で適用いただく必要があります。

DPM サーバー内に SQL Server をインストールしてあり、DPM 管理シェルも DPM サーバーでしか使っていない環境では、上記は適用せず、”DataProtectionManager2010-KB2465832.exe” だけ適用して下さい。

2. 以前に公開されたロールアップ修正プログラム 1 (2010 年 10 月版) は適用が必要?

いいえ。DPM のロールアップは、過去の修正のリリースを全て含むものですので、最新版を適用いただくだけで問題ありません。

3. アップデートに際して、DPM サーバーや保護対象のマシンの再起動の必要性は?

原則として、エージェント側の再起動は不要です。 [DPM 2010 管理者コンソール] の [管理] タブ – [エージェント] タブより、”エージェントの更新” のところをクリックいただければ、自動的にエージェントがアップデートされます。適用対象によっては、再起動を自動で実行するかどうかプロンプトされる場合がありますが、”手動で実行する” オプションを有効にし、そのまま再起動しなくても結構です。

アップデート後の正常性を確認するには、同画面から、”エージェントの状態” カラムを確認し、”OK” となっていれば問題ありません。

DPM サーバーも、今回のロールアップ適用時には再起動は不要ですが、事前に OS 側の修正となる KB 2223201 か 2279787 を適用する必要があり、その際に再起動が必要となりますのでご注意下さい。

また、DPM サーバーにて DPM 管理シェルが開いている状態で修正を適用すると、再起動が求められます。

DPM サーバーの再起動については、同期や整合性チェックなどのジョブが実行中でなければ、とくに保護データなどに差し支え無く再起動いただけます。

何らかのバックアップ ジョブ実行中にシステム再起動をした場合には、該当の保護対象への整合性チェックが必要となる場合がありますので、再起動後に [DPM 2010 管理者コンソール] の [保護] タブより、整合性エラーの確認を行って下さい。整合性エラーが発生している場合、手動で整合性チェックを実施いただきますようお願いいたします。

よろしくお願いいたします。