Team Explorer と Team System Web Access でのドキュメント管理

Team Foundation Server 上の情報にアクセスする際に Team System Web Access を使ったことがある方はご存じかと思いますが、Team Explorer と同じような操作でドキュメント管理をしようとすると、いまいち上手くいかないと感じることがあるかと思います。
そう。ドキュメントを開く分には、問題なく開けるんですが、変更したものを Team Foundation Server に保存しようとすると「できない!」と言うことが起きません?

当然、できない訳ではないんです。
でも、Team Explorer を介して実行するのとは、ロジックがチョットだけ違うんです。

TeamExplorerDocEdit
Team Explorer 経由で、例えば https://サーバー/ と言う SharePoint から https://サーバー/ファイル.DOCX と言った Word のファイルを開くと、当然ですがサーバー上のファイルとして開くので、編集後に保存する時もチェックアウトしたファイルをチェックインする形になるので、ダイレクト編集ができます。

WebAccessDocEdit
一方、同じ https://サーバー/ から Team System Web Access を利用して https://サーバー/ファイル.DOCX をチェックアウトして開こうとすると、Web のインターフェースのロジックとして、Temporary Internet Files にいったんファイルが仮保存され、実際にユーザーが編集しているファイルは、Temporary Internet Files 上にあるファイルになってしまいます。
なので、編集が終わってから保存しようとすると、ローカル データとして保存するためのプロンプトが上がってきます。

「開く」じゃなく一旦「保存」してファイルを開くにしても、保存先がローカルなので、要領は同じです。

 

要は、Team System Web Access は、ユーザーと SharePoint の間のゲートウェイとして存在していると言うことです。そして、このようなロジックで Team System Web Access が動作するのには、明確な理由としてユーザーが SharePoint に対しての直接アクセス権限を持たなかったりするシナリオを想定しているので、誤ってこのようなロジックになっている訳ではありません。

 

方法 : ドキュメント ライブラリにドキュメントをチェックインおよびチェックアウトする (Team System Web Access) を確認すると分かりますが、実際に Team System Web Access を利用してドキュメントのチェックインを実行することはできます。
説明するまででもありませんが、要は、改めてファイルを SharePoint に対してアップロードする形です。

 

 

Team Foundation Server 2010 では Team System Web Access が製品の一部になる予定となっています。そして、そこに関しては、ロジック周りを少し変えているようです。
まだ公開できる状態ではありませんが、2010 の情報がそろって行く中で、この辺のお話も後にできていくのかと思います。