Mobile Center: Xamarin のサポート、詳細なアプリ分析、その他の情報

本記事は、マイクロソフト本社の The Visual Studio Blog の記事を抄訳したものです。【元記事】 Mobile Center: Xamarin support, detailed app analytics, and more 2017/3/7

 

Connect(); で Visual Studio Mobile Center のプレビューを発表して以来、開発者コミュニティの皆様から寄せられた反響はすばらしいものでした。アカウントを作成し、このサービスを試し、フィードバックをお寄せくださった何千という開発者の皆様に感謝申し上げます。皆様のおかげで、ビルド、テスト、展開、監視というモバイル アプリ開発のあらゆる作業を簡単かつ効果的に行えるサービスを構築することができました。

現在は一般提供開始に向けて準備を進めています。ここに至るまでの間に、皆様からのフィードバックをロードマップに反映し、新しいサービスを追加すると共に、既存のサービスへの投資を強化し、エンジニアリング チームの規模を拡大してまいりました。この記事では、現時点の最新情報と今後の予定をご紹介します。

すべての開発者、すべてのアプリ、すべてのプラットフォームに対応

Mobile Center は、皆様がどんなツールセットを使用していても、どこにいてもご利用いただけます。iOS または Android アプリの開発を Objective-C、Swift、Java、React Native、Xamarin で行っている場合は、継続的インテグレーション (CI)、テスト、リリース管理、分析など、提供されるすべての機能を活用することができます。

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完全なモバイル ライフサイクル管理

Mobile Center は、運用ではなくアプリ開発に集中できるように設計されており、モバイル アプリに必要な管理機能がすべて提供されます。具体的には、以下のビーコン サービスを使用します。

  • Build では、コードをコミットすると、クラウド ベースで自動的にビルドが行われます。Mac を使用せずに iOS アプリを自動的にビルドすることも可能です。
  • Test では、すべてのビルドについて、実際に使用されている数千ものデバイスとすべてのオペレーティング システムを対象とする UI テストが自動的に実行されます。サポート対象のフレームワークは、Appium、UITest、Calabash、Espresso など、多岐にわたります。これらのテストは CI パイプラインに直接統合されているため、コード変更の結果をほぼ瞬時に確認できます。
  • Distribute では、テストに合格したビルドをベータ テスターやアプリ ストアに自動的に移動できます。
  • Crashes と Analytics では、ユーザーが実際に使用しているアプリに関する詳細なリアルタイム データが提供されます。新しいトレンドを特定し、問題が発生する前にバグやパフォーマンスの問題を修正することができます。
  • Tables と Identity では、スケーラブルなバックエンド認証、同期、ストレージ ソリューションが提供されるため、関連するインフラストラクチャではなく、アプリの開発に集中することができます。

今後の予定

現在、製品ロードマップ (英語) に記載されたすべての機能を提供するべく作業を進めています。Mobile Center の今後のバージョンでは、ユニバーサル Windows プラットフォームおよび Cordova フレームワークへのサポートの拡大と、プッシュ通知の追加が予定されています。

Mobile Center は、プレビュー期間中は無料でご利用いただけます。まだお試しになっていない場合は、今すぐ無料でサインアップしてください。

keith Keith Ballinger (モバイル開発者向けクラウド サービス、プログラム マネジメント ディレクター)Keith は以前、マイクロソフトが 2016 年 3 月に買収した Xamarin の製品担当バイス プレジデントを務めていました。当初の .NET チームの PM 時代を発端に、製品管理、起業、エンジニアリングの分野で優れた経歴を持っています。Xamarin に入社する前は、Y Combinator の投資を受けたスタートアップ企業の Standard Treasury でチーフ アーキテクトを務め、API ファーストのバンキング サービスを構築していました。著作に、『.NET Web Service: Architecture and Implementation (.NET Web サービス: アーキテクチャと実装)』、『Special Edition: Using ASP (特別版: ASP の使用、共著)』というプログラミングに関する 2 冊の書籍があります。