XIRR

キャッシュ フローのスケジュールに対する内部利益率を返します。スケジュールは必ずしも周期的とは限りません。

構文

XIRR(<table>, <values>, <dates>, [, <guess>[, <alternateResult>]])  

パラメーター

用語 定義
テーブル 値と日付の式が計算されるテーブル。
テーブルの行ごとにキャッシュ フローの値を返す式。
日付 テーブルの行ごとにキャッシュ フローの日付を返す式。
Guess (省略可能) 内部利益率の最初の推測。 省略すると、既定の推測値 0.1 が使用されます。
alternateResult (省略可能) ソリューションを特定できない場合に、エラーの代わりに返される値。

戻り値

指定した入力の内部利益率。 計算が有効な結果を返すことに失敗した場合は、エラーまたは alternateResult として指定した値が返されます。

解説

  • 値は、次の関数を満たす比率として計算されます。

    $$0=\sum^{N}_{j=1} \frac{P_{j}}{(1 + \text{rate})^{\frac{d_{j} - d_{1}}{365}}}$$

    ここで:

    • $P_{j}$ は $j^{th}$ 回目の支払いです
    • $d_{j}$ は $j^{th}$ 回目の支払日です
    • $d_{1}$ は最初の支払日です
  • 一連のキャッシュ フロー値には、正の数値と負の数値をそれぞれ 1 つ以上含める必要があります。

  • XIRR によって返されたエラーを取得するために、ISERROR 関数または IFERROR 関数を使用しないようにしてください。 関数への一部の入力によって、ソリューションが見つからないエラーが発生する場合は、alternateResult パラメーターを指定することが最も信頼性が高く、パフォーマンスに優れたエラー処理の方法です。

  • alternateResult パラメーターの使用方法の詳細については、こちらのビデオを参照してください。

  • 初期支払いの絶対値が小さい場合、計算で有効な結果が返されない可能性があります。

  • 支払いには 0 の値を含めないでください。 最終的な結果には影響しません。初期支払いとして 0 を使用すると、XIRR() の計算は常に失敗します。

  • この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。

次の式は、CashFlows テーブルの内部利益率を計算します。

= XIRR( CashFlows, [Payment], [Date] )  
Date 支払い
2014/1/1 -10000
2014/3/1 2750
10/30/2014 4250
2/15/2015 3250
4/1/2015 2750

利益率 = 37.49%