Project 2013 開発者向けドキュメント

AppSource 向けアプリの構築に役立つドキュメント、コード サンプル、ハウツー記事、プログラミング リファレンスを検索します。 Project Server および Project クライアントをカスタマイズし、エンタープライズ プロジェクト管理 (EPM) 用のさまざまなデスクトップおよびビジネス アプリケーションと統合する方法について説明します。

注:

Project Server 2013 は SharePoint Server 2013 プラットフォームに基づいて構築され、Project 2013 には他の Office 2013 アプリケーションと同じインストラクチャが数多く含まれています。 SharePoint アドイン、SharePoint ベースのワークフロー、Web パーツ、および他の SharePoint 機能を使用した開発モデルに関するドキュメントについては、「SharePoint アドイン」および「Office アドイン」をご覧ください。

Project ソフトウェア開発キット (SDK) の概要

Project Server 2013 は、オンプレミスまたはクラウドベースのエンタープライズ プロジェクト管理ソリューションを構築し、エンド ユーザーが AppSource (以前の Office ストア) を介して発見し取得できるアプリを構築するためのプラットフォームです。 Project Server 2013 アーキテクチャは、Microsoft Office Project Server 2007 で導入された、多くの追加機能や強化点が含まれるプラットフォームに基づいています。 新機能には、Project Online へのアクセスを可能にするクライアント側オブジェクト モデル (CSOM)、Project Server レポート データにオンラインでアクセスするための OData サービス、リモート イベント レシーバー、Windows Workflow Foundation バージョン 4 (WF4) に基づくワークフロー アーキテクチャ、Microsoft Office 2013 クライアント アプリケーションの作業ウィンドウ拡張機能で共通のアーキテクチャである Office アドインなどが含まれます。

Project Server 2013 における主要な変更点の 1 つは、Project Server 2010 での下書きデータベース、発行済みデータベース、アーカイブ データベース、レポート データベースに代わり単一のデータベースを使用するという点です。 新機能と廃止された機能について詳しくは、「Project 2013 における開発者向けの更新内容」をご覧ください。 Project Server プラットフォームの変更点については、「Project Server 2013 のアーキテクチャ」を参照してください。 Project Server 2010 に存在し、Project Server 2013 の基盤となっているプラットフォームの概要については、MSDN の 「Project 2010 の開発を開始する」をご覧ください。

Project Server 2013 は Microsoft .NET Framework 4 と Microsoft SharePoint Server 2013 に基づいて構築されています。 この SDK に含まれる記事とサンプルは、カスタム ソリューションおよびアプリを開発するための開始点を提供するものであり、Project Server や Project Professional のすべてのプログラム機能が説明されているわけではありません。 Project デベロッパー センターには、Project に関する記事、ブログ、ビデオ、Web キャスト、操作方法に関するビジュアルな記事、およびその他のリソースへのリンクが含まれています。

Project 2013 SDK には、Project Server 2013、Project Web App、Project Professional 2013、Project Standard 2013 の開発者向けの情報が含まれています。 SDK の記事は、開発者や管理者が Project および Project Server の拡張性を評価して、カスタム ソリューションを計画できるようにすることを目的としています。

ウェルカム フィードバック

皆さまからのご意見をぜひ伺いたいと考えています。 MSDN のオンライン トピックでは、コメントやコード サンプルを追加したり、各ページの下部にある[コミュニティ コンテンツ] セクションでコンテンツにバグのフラグを設定したりできます。 ダウンロードした Project 2013 SDK をインストールすると、それぞれのローカル ドキュメント記事には、タイトルの下に フィードバックの送信 リンクが表示されます。 SDK を閲覧するときにはいつでも、このリンクを選択して SDK チームに電子メールを送信できます。 修正点、明確にしてほしい点に関するリクエスト、コード サンプル、他のコメントをお送りいただけます。こうして点はコンテンツをより優れたものにするのに役立ちます。

ダウンロード

Project 2013 SDK のダウンロードは Microsoft ダウンロード センター (https://www.microsoft.com/download/details.aspx?id=30435%20) で行えます。 ダウンロードには、Project2013SDK.HxS (この記事が含まれるファイル)、関連するコード サンプル、再頒布可能アセンブリなどのリソースが含まれています。 Project 2013 SDK にはレポート データベースに関するリファレンスはまだ含まれていません。

Project SDK の新機能

Project 2013 SDK の主要な目的は、アプリの作成、Project Server Interface (PSI) サービス、および Project Professional 2013 の作業ウィンドウ アプリに関する CSOM と関連機能のプログラミングの概要とドキュメントを提供することです。 Project 2013 SDK には、Project Server 2013 と Project クライアント (Project Standard 2013、Project Professional 2013、Project Web App) のカスタマイズに関する主要な分野についてのステップ別の例が含まれています。 このドキュメントは未完成で、今後のリリースでさらにコンテンツが追加される予定です。

Project Server 2013 におけるネットワーク通信の基礎となるテクノロジは Windows Communication Foundation (WCF) です。これには、Project Server CSOM を使用するクラウド シナリオや PSI を使用したオンプレミスの開発が含まれます。 従来の ASMX Web サービス参照も WCF アーキテクチャに基づいています。 Project Server 2013 で PSI Web サービス (ASMX ファイル) に対する参照を設定するには、パスに ?wsdl URL オプションを追加する必要があります。 たとえば、「 https://ServerName/ProjectServerName/_vti_bin/PSI/Resource.asmx?wsdl 」のように入力します。

注:

対応しているのはよく使用される Project Server 機能に限られていますが、オンプレミスとクラウドの両方に適用可能な CSOM を使用することをお勧めします。 PSI の ASMX インターフェイスは Project Server 2013 で引き続き使用できますが、非推奨になっています。 PSI にフル アクセスすることが必要なオンプレミスのアプリケーションの場合、PSI に ASMX インターフェイスではなく WSF インターフェイスを使用する必要があります。

Windows 7 コンピューターでの開発は、Project Server 2013 と SharePoint Server 2013 用の CSOM アセンブリを対象の開発コンピューターにコピーすることによってサポートされます。 SDK ダウンロードには、Project Server 用の CSOM アセンブリと再頒布ライセンスが含まれています。 SharePoint CSOM アセンブリを取得する方法については、「SharePoint Server 2013 クライアント コンポーネント SDK」をご覧ください。

WCF サービスを使用する開発の場合は、PSI プロキシ アセンブリに対する参照を設定するか、または PSI プロキシ ファイルをソリューションに追加することができます。 同じドメイン内のリモート コンピューターからフロントエンド Project Server ASMX Web サービスへの直接参照を設定したり、プロキシ アセンブリまたはプロキシ ファイルを使用できます。 SDK のダウンロードには、WCF サービスおよび ASMX Web サービスのプロキシ ファイルに加えて、プロキシ アセンブリの構築および更新されたプロキシ ファイルの生成のためのスクリプトが含まれます。

Project Server 2013 では、Microsoft SharePoint Designer 2013 を使用して、オンプレミスとオンラインの両方で使用できる宣言型 Project Server ワークフローを作成できます。 SharePoint Designer 2013 は、CSOM のワークフロー アクティビティのプロパティとメソッドを使用します。 Project Server Web パーツや、Project Web App のカスタマイズが含まれる Visual Studio 2012 ソリューションの開発と展開は、Project Server コンピューターでのみサポートされています。

Project Server 2013 における新しいプログラミング機能と廃止された機能の概要については、「Project 2013 における開発者向けの更新内容」をご覧ください。 Project Server 2013 でのもう 1 つの大きな変更点は、WF4 ベースのワークフローを使用した、エンタープライズ プロジェクト テンプレートに基づくプロジェクト提案の作成と承認の管理です。

以下の新しいトピックがあります。

Microsoft.ProjectServer.Client 名前空間と PSI サービスの新しいメソッドに関するトピックには最小限のドキュメントのみが含まれています。 PSI サービスに関する参照トピックのほとんどは、2011 年 7 月リリースの Project 2010 SDK から変更がありません。

将来の SDK リリース

Project 2013 SDK は、一般利用可能リリース向けに、新しい記事およびリファレンス コンテンツとともに更新される予定です。

Project SDK のセクション

Project 2013 SDK には最上位のセクションが 2 つあります。

概念と方法の記事」セクションの内容は、以下のとおりです。

  • 開発者向けの新着情報」では、Project 2013 の主な新しいプログラム機能と非推奨となった機能が説明されています。

  • 開発者向けの Project 概要」には、Project Server のアーキテクチャに関する記事、CSOM での開発を始める方法を説明する記事、Project の VBA の新機能についての情報、および Project Professional 2013 用の作業ウィンドウ アプリの開発に関するトピックが含まれる Office 2013 SDK への参照が含まれます。

  • Project のプログラミング タスク」には、Project Server 向けアプリの作成方法、CSOM での JavaScript の使用方法、および需要管理のためのプロジェクトの提案とワークフローの作成方法についての記事が含まれます。

  • Project 2013 プログラミング リファレンス」には、Project Server 2013 用の PSI リファレンス、Project Server のエラー コードについての情報、および ProjectData サービス用の OData スキーマ リファレンスの概要が含まれます。

注:

Project Server 2013 と統合する AppSource からのアプリおよび EPM ソリューションを開発および展開するための要件は以下のとおりです。開発コンピューターおよび展開コンピューターに .NET Framework 4 または .NET Framework 4.5 のいずれかをインストールする必要があります。 正しいリリースがインストールされているか判別するには、Windows のコントール パネルで [プログラムと機能] を開きます。 Visual Studio 2012 では NET Framework 4.5 をインストールして使用する必要があります。 Visual Studio プロジェクトを作成するときに、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスのドロップダウン リストで [.NET Framework 4.0] または [NET Framework 4.5] を選択できます。 また、プロジェクトの [プロパティ] ウィンドウの [アプリケーション] タブで [ターゲット フレームワーク] を選択することもできます。 CSOM または PSI を使用するアプリケーション、および Project 作業ウィンドウ アプリに Visual Studio 2010 を使用できます。 ただし、Visual Studio 2010 には Office アドイン テンプレート、Office 開発ツール、Office 2013 用の SharePoint 開発ツールは含まれていません。 Visual Studio 2012 と、Office と SharePoint の開発ツールが含まれる Web Platform Installer (WebPI) をダウンロードする方法については、「Office および SharePoint 用アプリのダウンロード」をご覧ください。 カスタム ソリューションはテスト環境で開発することをお勧めします。 Project Server 2013 と Project 2013 の現在のビルド用ソリューションを開発する場合、更新されたリファレンスで再コンパイルする必要があります。新しいリリースで動作させるには追加の変更が必要になることがあります。 プレリリース バージョン用に開発されたソリューションはリリース バージョンでは動作しない可能性があります。

関連項目