Microsoft Endpoint Configuration Manager (現在のブランチ) を使用して Microsoft 365 Apps を展開する

Microsoft 365 Apps の展開に Microsoft Endpoint Configuration Manager (現在のブランチ) を使用する場合は、この記事の手順に従ってください。

この記事の内容は、Configuration Manager (current branch) を使用した展開操作に適用されます。 System Center 2012 R2 Configuration Manager を使用する Microsoft 365 Apps の展開方法は、こちらをご覧ください。

概要

既に組織で Configuration Manager を使用している場合は、それを現在のブランチにアップグレードしてから Microsoft 365 Apps の展開に使用することを推奨します。 Configuration Manager は、大規模な環境向けに調整されていて、インストール、更新、設定についての詳細な制御を実現します。 さらに、次に示す組み込みの機能により、Office の展開および管理が簡単で効率的になります。

  • Office クライアント管理ダッシュボード。Office の展開と更新プログラムの監視が可能です
  • Office カスタマイズ ツール クイック実行の統合。管理者は、常に最新のクイック実行の展開機能と管理機能にアクセスできるようになります
  • 展開時にクライアントから既存のバージョンの Office を削除する方法の完全なサポート
  • Office 用アプリケーション設定の展開 (VBA マクロ通知、既定のファイルの場所、既定のファイル形式などを含む)
  • ピア キャッシュ。ネットワーク キャパシティに制限がある場合、遠隔地のデバイスに更新プログラムを展開する際に役立ちます

この記事の手順では、これらの機能について説明し、ベスト プラクティスの推奨事項を実践する方法を示します。

注意

Office クライアント管理ダッシュボードと Office 365 インストーラー ウィザードを使用して展開するときには、Configuration Manager も使用して更新プログラムを管理する必要があります。 詳細は、「Microsoft Endpoint Configuration Manager を使用して Microsoft 365 Apps の更新プログラムを管理する」をご覧ください。

始める前に

まだ実施していない場合は、Office 展開の評価フェーズと計画フェーズを実施してください。

この記事は、Configuration Manager を既に使用していることを前提としています。 詳しい使用方法がわからない場合は、「Microsoft Endpoint Configuration Manager の概要」を参照してください。

展開には、Microsoft FastTrack の利用をお勧めします。 オンボーディングおよび製品導入のためのFastTrack のリソースとサービスは、有料の政府機関向け SKU、キオスク SKU、または非営利団体向け SKU と共に、50 シート以上の Microsoft 365 (または Office 365) のエンタープライズプラン または Micsofoft 365 のビジネスプランをご購入いただくとご利用いただけます。

ベスト プラクティス

この記事の手順は、半期エンタープライズ チャネルの展開を選択した場合、次のベストプラクティスに基づいています。

  • 展開に使用する 2 つの Office アプリケーションを作成する: 一方のアプリケーションでは 64 ビット用の半期エンタープライズ チャネルを使用し、もう一方のアプリケーションでは 64 ビット用の半期エンタープライズ チャネル (プレビュー) を使用します。それぞれのアプリケーションに、すべてのコア Office アプリを含めます。32 ビット版の Office を展開する必要がある場合は、アプリケーションの作成時に、そのオプションを選択できます。64 ビット版と 32 ビット版の両方を展開する場合は、追加のアプリケーションを作成してください。詳細については、「ソース ファイルを定義する」を参照してください。
  • 2 つの コレクションに展開する: 一方のコレクションはパイロット グループを表します。このグループは、半期エンタープライズ チャネル (プレビュー) を受け取ります。 もう 1 つのコレクションは、半期エンタープライズ チャネルを受け取る広範なグループを表します。 詳細については、「更新プログラム チャネルの選択」を参照してください。

これらのオプションをカスタマイズして、3 つ以上のコレクションへの展開、更新プログラム チャネルの変更、および Visio と Project の展開など、組織に対する要件を満たすことができます。詳細については、「展開のカスタマイズ」を参照してください。

手順 1: Configuration Manager インフラストラクチャの確認および更新

インフラストラクチャの観点からは、Configuration Manager を使用した Microsoft 365 Apps の展開は、その他のソフトウェアの展開と同様であり、特別なカスタマイズは必要ありません。 ただし、Office の展開は次のオプションによって簡単で効率的なものになります。

  • Configuration Manager の current branch を使用する。 詳細については、「適切な Configuration Manager のブランチを選択する」を参照してください。
  • クライアント デバイスのピア キャッシュを有効にする。 ピア キャッシュは、Configuration Manager の current branch に含まれている機能であり、ネットワーク キャパシティに制限がある遠隔地のクライアント デバイスに更新プログラムを展開するときに役立ちます。 詳細については、「Configuration Manager クライアントのピア キャッシュ」を参照してください。 ピア キャッシュは、Office の初期展開時にも、その後の更新プログラムによるサービス維持にも役立ちます。
  • Configuration Manager の Office クライアント管理ダッシュボードと Office 365 インストーラー ウィザードを使用して、Office をアプリケーションとして展開する。 このダッシュボードとウィザードでは、Configuration Manager の Office 向けのすべての機能 (既存の Office のバージョンの削除やアプリケーションのユーザー設定を定義する機能など) を使用できます。

次の要件も満たしていることを確認してください。

  • クライアント デバイスのインターネット接続を有効にして、Microsoft 365 Apps のインストール後にライセンス認証ができるようにします。
  • Configuration Manager コンソールを実行するコンピューターには、IE 11 以降があることと、HTTPS ポート 443 経由でのインターネット アクセスが必要です。 Office 365 クライアント インストール ウィザードは、Windows 標準 Web ブラウザー API を使用して https://config.office.com を開きます。 インターネット プロキシを使用している場合は、この URL にユーザーがアクセスできる必要があります。
  • IE のセキュリティ強化の構成を有効にしている場合 (Windows Server では既定で有効化されています)、信頼済みサイトのリストにサイト https://*.office.com と https://*.officeconfig.msocdn.com を追加します。

手順 2: 対象コレクションの確認

展開計画で定義した展開グループは、Configuration Manager ではコレクションとして表現されます。 それぞれの展開グループに、特定のコレクションを用意するようにします。 標準的なベスト プラクティスでは、次の 2 つの展開グループをお勧めしています。

  • 半期エンタープライズ チャネル (プレビュー)を受け取るパイロット グループ
  • 半期エンタープライズ チャネルを受け取る広範なグループ

より複雑な展開では、複数の展開グループを使用します。 詳細については、「更新プログラム チャネルの選択」を参照してください。 コレクションの作成と管理の詳細については、「Microsoft Endpoint Configuration Manager のコレクションの概要」を参照してください。

手順 3: パイロット グループに向けた Office アプリケーションの作成と展開

Office インストール パッケージは、Configuration Manager ではアプリケーションとして表現されます。 次に示す手順を使用して、展開計画で定義した展開グループごとに固有の Office アプリケーションを作成します。

  1. Configuration Manager コンソールで、[ソフトウェア ライブラリ] > [概要] > [Office 365 クライアント管理] に移動します。
  2. 右上のウィンドウで、[Office 365 インストーラー] をクリックします。 Office 365 クライアント インストール ウィザードが開きます。
  3. [アプリケーション設定] ページで、アプリの名前と説明を指定して、ファイルのダウンロード場所を入力し、[次へ] をクリックします。 この場所は、\\サーバー\共有 の形式で指定する必要があります。
  4. [Office の設定] ページで、[Office カスタマイズ ツールに移動します] をクリックして、インストールした Microsoft 365 Apps に必要な設定を行います。次のオプションをお勧めします。
    • ソフトウェア: Microsoft 365 Apps for enterprise (ライセンスがある場合)。 Visio および Project を含めることもできます (これらの製品の展開を計画している場合)。
      • 更新プログラム チャネル: パイロット グループのインストール パッケージに [半期エンタープライズ チャネル (プレビュー)] を選択します。
      • 言語: 展開を計画しているすべての言語を含めます。
      • アップグレード: 選択すると、以前の MSI バージョンの Office が自動的にすべて削除されます。
      • 追加プロパティ: ユーザーのために Office をサイレント モードでインストールする場合は、[表示レベル][オフ] を選択し、[自動的に EULA に同意する][オン] を選択します。
      • アプリケーション設定: Office の設定のうち有効にするものを定義します (VBA マクロ通知、既定のファイルの場所、既定のファイル形式などを含む)。
  5. 構成が完了したら、[送信] をクリックします。
  6. [展開] ページで、アプリケーションの展開に [はい] を選択して、[次へ] をクリックします。

注意

ウィザードでパッケージを展開しないことしても、そのパッケージは後から展開できます。 アプリケーションを検索するために、[ソフトウェア ライブラリ] > [アプリケーション管理] > [アプリケーション] に移動します。 アプリケーションの展開の詳細については、「アプリケーションの作成と展開」を参照してください。

  1. [全般] ページで展開先のコレクションを選択して、[次へ] をクリックします。 このコレクションは、ここで定義した Office アプリケーションを受け取る展開グループと一致している必要があります。
  2. ウィザードの残りのページを構成します。構成内容は、一般的なアプリケーションを展開する場合と同様です。 詳細については、「アプリケーションの作成と展開」を参照してください。
  3. ウィザードを最後まで実行します。 Office 365 インストーラーで Microsoft 365 Apps を作成、展開した後、既定では Configuration Manager による Office の更新プログラムの管理が行われません。 その代わりに、自動的に Office の更新が実行されます。 Configuration Manager から Microsoft 365 Apps の更新プログラムを受け取る方法は、「Microsoft Endpoint Configuration Manager を使用して Microsoft 365 Apps の更新プログラムを管理する」をご覧ください。

手順 4: 一般グループに向けた Office アプリケーションの作成と展開

パイロット グループによる Office のテストが完了したら、上記の手順を繰り返して、一般グループに向けて Office アプリケーションを作成して展開してください。 アプリケーションの定義時には、パイロット グループの場合と同じオプションを含めますが、更新プログラム チャネルには [半期エンタープライズ チャネル] を選択します。

手順 5: 終了条件の確認

クライアント デバイスに適切な Office パッケージが展開されたことを確認する場合は、Office 365 クライアント管理ダッシュボードを使用してください。このダッシュボードには、次の情報に関するグラフが示されます。

  • Office 365 クライアントの数
  • Office 365 クライアントのバージョン
  • Office 365 クライアントの言語
  • Office 365 クライアントのチャネル

Configuration Manager コンソールで Office 365 クライアント管理ダッシュボードを表示するには、[ソフトウェア ライブラリ] > [概要] > [Office 365 クライアント管理] に移動します。 ダッシュボードの上部にある [コレクション] ドロップダウンの設定を使用して、特定のコレクションのメンバー単位でダッシュボードのデータにフィルターを適用します。

ダッシュボードでは、それぞれのコレクションに対して展開した Office のバージョン、言語、および更新プログラム チャネルが表示されていることを確認してください。

重要

データが表示されていない場合は、ハードウェア インベントリを有効にして、[Office 365 ProPlus の構成] ハードウェア インベントリ クラスを選択することが必要になる可能性があります。詳細については、「ハードウェア インベントリの構成」を参照してください。

展開のカスタマイズ

この記事の手順には、半期エンタープライズ チャネルの展開を選択した場合の、Microsoft からの標準のベスト プラクティスの推奨事項が含まれています。 このセクションには、これらのベスト プラクティスに対する最も一般的なカスタマイズが含まれます。 カスタマイズした展開を作成する場合でも、Office 365 インストーラーから開始することをお勧めします。 ウィザードにより、検出ルールや展開の種類の作成、必須のソース ファイルおよびセットアップ ファイルの取得が自動化されます。 ウィザードを使用することから始めて後でカスタマイズするほうが、一から始めるよりも簡単です。

複数の展開グループに向けた複数のパッケージの作成と展開

32 ビット版の Office を展開する場合は、追加のインストール パッケージを作成してください。(2 つの異なるアーキテクチャを同じパッケージに含めることはできません。) 詳細については、「ソース ファイルの定義」を参照してください。

Office に異なる更新プログラム チャネルを使用する

Microsoft 365 Apps では、ユーザーが Office アプリケーションの機能の更新プログラムを受信する頻度を制御できます。そのためには、ユーザーに対して更新プログラム チャネルを選択します。詳細については、「Microsoft 365 Apps 用更新プログラム チャネルの概要」を参照してください。

この記事では、パイロット グループには半期エンタープライズ チャネル (プレビュー) を使用し、組織の残りには半期エンタープライズ チャネル を使用します。ただし、現在のチャネルの展開を選択することもできます。これを選択すると、準備が整い次第、Office の最新機能がユーザーに提供されます。このシナリオでは、現在のチャネル (プレビュー) をパイロット グループに展開します。

1 つの Office のインストール パッケージは、更新チャネルの種類が 1 つのみ含まれるため、新しい更新チャネルごとに追加のパッケージが必要です。

主要な Office アプリと共に Visio と Project を展開する

Microsoft 365 Apps と共に Visio および Project を展開する場合は、Configuration Manager で Office アプリケーションを作成するときに、その一部として Visio と Project を含めることができます。 ライセンスとシステムの要件の詳細については、「Visio の展開ガイド」および「Project の展開ガイド」を参照してください。 Configuration Manager で Office 365 インストーラー ウィザードを使用して展開する場合、Office、Visio、Project、およびその他の製品で同じ検出方法が使用されることに注意してください。 製品ごとに一意になるように検出方法を更新することをお勧めします。 詳細については、「検出方法」を参照してください。

Configuration Manager で Office を削除する

Office を削除するには、次の手順を行います。

  1. Remove 属性 (ODT リファレンス内) の説明を確認します。 一致する uninstall.xml ファイルを作成し、以前に選択したダウンロード場所に配置します。
  2. [ソフトウェア ライブラリ > ]、[概要 > ]、[アプリケーション管理 > ]、[アプリケーション] へと移動し、[作成したアプリケーション] を選択し、[展開の種類] タブに切り替えて、Office 365 の既定の展開の種類 を編集します。
  3. [プログラム] タブに切り替えて、次の アンインストール プログラム を指定します。setup.exe / configure uninstall.xml
  4. [OK] をクリックし、展開の種類を右クリックし、[コンテンツの更新] を選択します。 詳細については、「Deploy and manage content (コンテンツを展開および管理する)」を参照してください。

アプリケーションの展開または編集は、[ソフトウェア ライブラリ > ]、[概要 > ]、[アプリケーション管理 > ]、[アプリケーション] から実行できます。

Office 展開ツールの構成オプション

Office 展開ツールの概要

Office カスタマイズ ツールの概要

Microsoft 365 Apps の展開ガイド