Exchange Serverの可用性サービス

可用性サービスを使用すると、空き時間情報を Outlook および Outlook on the web (旧称 Outlook Web App) クライアントで使用できるようになります。 空き時間情報サービスは、セキュリティで保護された一貫性のある最新の空き時間情報を提供することによって、インフォメーション ワーカーの予定表や会議のスケジュール調整の操作を向上させます。

Outlook と Web 上の Outlook は、次に示す処理の実行に空き時間情報サービスを使用します。

  • Exchange メールボックスの現在の空き時間情報を取得する

  • 他の Exchange 組織から現在の空き時間情報を取得する

  • 以前のバージョンの Exchange のメールボックスのパブリック フォルダーから公開済みの空き時間情報を取得する

  • 出席者の就業時間の表示

  • 会議時間のお勧めの表示

Exchange Serverでの可用性サービスのしくみ

Availability サービスは、対象の Exchange メールボックスから空き時間情報を直接取得します。

Outlook では、Exchange 自動検出サービスを使用して、可用性サービスの URL を取得します。 自動検出サービスの詳細については、「自動検出サービス」を参照してください。

Exchange 管理シェル を使用して空き時間情報サービスを構成できます。 Exchange 管理センター (EAC) を使用して空き時間情報サービスを構成することはできません。

Availability Service API は、開発者がサードパーティの統合ツールを記述できるようにするための Web サービスとして使用できます。

空き時間情報サービスと自動返信メッセージ

空き時間情報サービスは、ユーザーが長期間不在にするときに送信する自動返信メッセージへのアクセスを提供します。

インフォメーション ワーカーは、電子メール メッセージに応答できないとき、Outlook および Web 上の Outlook の自動返信機能 (以前は不在時機能と呼ばれていました) を使用して他の人に通知できます。 この機能により、インフォメーション ワーカーと管理者の両方の自動応答メッセージの設定と管理が容易になります。

空き時間情報を取得するために使用する方法

次の表は、さまざまな単一フォレストのトポロジで空き時間情報を取得するために使用する方法を示しています。

Client 空き時間情報を取得するソース メールボックス ターゲット メールボックス 空き時間情報の取得方法
Outlook 2010 以降 Exchange 2010 以降 Exchange 2010 以降 可用性サービスが、対象のメールボックスから空き時間情報を読み取ります。
Outlook on the webまたはOutlook Web App Exchange 2010 以降 Exchange 2010 以降 Outlook on the webまたはOutlook Web Appは、可用性サービス API を呼び出します。これにより、ターゲット メールボックスから空き時間情報が読み取られます。