SharePoint Server でサービス展開を計画する
適用対象:2016 2019 Subscription Edition SharePoint in Microsoft 365
[サーバーのサービス] について
サーバーの全体管理の [ サーバーのサービス] ページには、ファーム内の特定のサーバーで開始および停止するサービスの一覧が表示されます。 これらのサービスの一部はサービス アプリケーションに関連付けられています。 サービス アプリケーションをファームに展開した後は、[サーバーのサービス] ページに移動して、関連付けられたサービスが該当するサーバー上で開始されていることを確認します。 サービス アプリケーションに関連付けられていないサービスもあります。
注:
注: 検索コンポーネントは、[サーバーのサービス] ページではなく PowerShell を使用して展開されます。
ファーム トポロジの計画後は、この記事を使用して、該当するサーバーのサービスがファーム内の各サーバーで開始されていることを確認します。 これは、サービス アプリケーションとサービスのすべてが 1 台のサーバーまたは 2 台の冗長サーバーで実行される小規模のファームでは必要ない場合があります。
この記事では、2 種類のアーキテクチャ アプローチに対するサービスおよびサービス アプリケーションの推奨される構成の一覧を示します。
簡略化されたトポロジ ファーム内のサービスと他のコンポーネントの分散は、サーバー ハードウェアのシステム リソースを最大にすることを目的としています。 合理化されたアーキテクチャには、フロントエンド サーバー、アプリケーション サーバー、検索サーバー、分散データベース サーバーなどが含まれます。
従来のトポロジ — トポロジは、Web サーバー、アプリケーション サーバー、データベース サーバーによるアーキテクチャ構築の従来のアプローチに基づいています。
これらの SharePoint 2013 トポロジ アプローチの詳細については、次のモデルを参照してください。
これらの SharePoint 2016 トポロジの詳細については、次のモデルを参照してください。
SharePoint 2013 での簡略化されたトポロジの [サーバーのサービス]
注:
次の表は、SharePoint 2013 にのみ適用されます。
表: 簡略化されたトポロジのサービス アプリケーションとサーバーのサービス
サービス アプリケーション | サーバーのサービス | MinRole サーバーの役割 | 追加情報 |
---|---|---|---|
Access Services |
Access Services |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
Access 2013 クライアントのユーザーが新しい Access Services アプリケーションを作成できるようにします。 ブラウザーで Access Services データベースを表示、編集、操作します。 |
Access Services 2010 |
Access Services 2010 |
フロントエンド サーバー |
Access 2010 クライアントおよび Access 2013 クライアントを使用して SharePoint 2010 Access Services アプリケーションの保守を続けられるようにします。 ユーザーは新しいアプリケーションを作成できません。 |
App Management Service |
App Management Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Business Data Connectivity |
Business Data Connectivity Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Excel Services |
Excel Calculation Services |
フロントエンド サーバーまたは専用サーバー |
|
機械翻訳サービス |
機械翻訳サービス |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
機械翻訳サービスは、ファイル管理に SharePoint OAuth を使用します。 機械翻訳サービス アプリケーションのアプリケーション プール アカウントは、正常に機能するために、ユーザー プロファイル アプリケーションに対するアクセス許可が必要です。 機械翻訳サービスは、Microsoft Translator オンライン サービスに接続します。 Microsoft Translator は、翻訳の品質を向上する目的でデータを収集することがあります。 |
Managed Metadata Service |
Managed Metadata Web Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Microsoft SharePoint Foundation Subscription Settings Service |
Microsoft SharePoint Foundation Subscription Settings Service |
フロントエンド サーバー |
このサービスは Microsoft PowerShell を使用して展開する必要があります。 マルチテナント モードでサービス アプリケーションを展開した場合、またはファームにサイト購読を使用するサイトが含まれている場合は、このサービスを開始します。 このサービスは、テナントの設定と構成データをマルチテナント環境に保存します。 このサービスを開始した後、Web アプリケーションは自動的にサービスを使用します。 |
PerformancePoint |
PerformancePoint Service |
フロントエンド サーバー |
|
PowerPoint Conversion |
PowerPoint Conversion Service |
アプリケーション サーバー |
このサービスは、PowerPoint プレゼンテーションを別の形式に変換します。 このサービスは、通常、1 台以上のアプリケーション サーバーで実行されます。 変換を実行するために、1 つ以上のワーカー プロセスが開始されます。 頻繁に変換を実行する場合は、ワーカー プロセスはプロセッサ コアを完全に使用する可能性があります。 メモリー使用量は、変換対象のファイルのサイズとコンテンツによって異なります。 使用されるワーカー プロセスの数は、Microsoft PowerShell コマンドレットで管理できます。 いくつかの他の構成オプションも、Microsoft PowerShell コマンドレットで使用できます。 |
検索 |
Lotus Notes Connector |
検索サーバー |
Lotus Domino サーバーでデータをクロールする Lotus Notes Connector を構成する方法については、ドキュメントを参照してください。 |
検索 |
Search Host Controller Service |
検索サーバー |
このサービスは、検索トポロジ コンポーネントを管理します。 サービスは、検索トポロジ コンポーネントを実行するすべてのサーバーで自動的に開始されます。 |
検索 |
Search Query and Site Settings Service |
検索サーバー |
このサービスは、検索トポロジ内のクエリの負荷を分散させます。 また検索サービスに対するファームレベルの変更を検出し、その変更内容を検索管理データベースに格納します。 サービスは、クエリ処理コンポーネントを実行するすべてのサーバーで自動的に開始されます。 |
検索 |
SharePoint Server Search |
検索サーバー |
このサービスは検索インデックスのコンテンツをクロールします。 このサービスは、検索トポロジ コンポーネントを実行するすべてのサーバーで自動的に開始されます。 サービスは、[サーバーのサービス] ページからは停止または開始できません。 |
Secure Store Service |
Secure Store Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Usage and Health Data Collection |
このサービス アプリケーションには、サーバーのサービスは関連付けれていません。 |
||
User Profile |
User Profile Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
User Profile |
User Profile Synchronization Service |
フロントエンド サーバー |
|
Visio Graphics Service |
Visio Graphics Service |
フロントエンド サーバー |
|
Word Automation Service |
Word Automation Services |
アプリケーション サーバー |
自動一括ドキュメント変換を実行します。 頻繁に変換を実行するときは、このサービスは (サーバーの全体管理で構成された) ワーカー プロセスごとに 1 つの CPU を完全に使用します。 複数のサーバーでサービスが開始される場合は、1 つのジョブがすべてのサーバーで共有されます。 |
Work Management |
Work Management Service |
バッチ処理サーバー |
|
サーバーの全体管理 |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
このサービスは、サーバーの全体管理サイトを実行します。 組織のセキュリティ ポリシーで要求されている場合は、バッチ処理サーバーに置くことができます。 |
|
Claims to Windows Token Service |
アプリケーション サーバー |
||
分散キャッシュ |
分散キャッシュまたはカスタム サーバー |
既定では、このサービスはファーム内のすべての Web サーバーとアプリケーション サーバーで開始されます。 |
|
Document Conversions Launcher Service |
バッチ処理サーバー |
サーバー上でのドキュメント変換をスケジュールし開始します。 |
|
Document Conversions Load Balancer Service |
バッチ処理サーバー |
サーバー ファームからのドキュメント変換要求の負荷を分散させます。 各 Web アプリケーションで 1 度に登録できるロード バランサーは 1 つのみです。 |
|
Microsoft SharePoint Foundation Incoming E-Mail |
アプリケーション サーバー |
通常、このサービスは Web サーバー上で実行されます。 このサービスを分離する必要がある場合は、このサービスをアプリケーション サーバーで開始できます。 |
|
Microsoft SharePoint Foundation Sandboxed Code Service |
フロントエンド サーバー |
ファームでサンドボックス コードを実行するコンピューターでこのサービスを開始します。 これには、フロントエンド サーバーとバッチ処理サーバーが含まれます。 このサービスは、権限が制限されたリモート プロセスでサンドボックス ソリューションの一部として展開されるコードを実行し、実行中に使用されるサーバー リソースを、サイト コレクションスコープの日単位のクォータに対して測定します。 |
|
Microsoft SharePoint Foundation Web Application |
フロントエンド サーバー、バッチ処理サーバー、およびこれらのサーバーが実装されている場合は分散キャッシュおよび依頼管理サーバー |
このサービスは、Web サーバー機能を提供します。 このサービスは、既定では Web サーバー上で開始されます。 このサービスがサーバーの全体管理を実行するサーバー上で開始されていない場合や、機能をグローバルに展開できない場合は、Web アプリケーションを対象範囲とするカスタム機能は意図されたようにサーバーの全体管理に表示されない可能性があります。 |
|
Microsoft SharePoint Foundation Workflow Timer Service |
アプリケーション サーバー |
このサービスは、ファーム内のすべての Web サーバーで実行されるように自動的に構成されます。 |
|
Request Management |
分散キャッシュおよび依頼管理層 |
統合モードでは、依頼管理はファーム内のすべての Web サーバーで実行されます。 専用モードでは、個別の依頼管理ファーム内のサーバーは、ハードウェア ロード バランサーと Sharepoint ファームの間に配置されます。 |
SharePoint 2013 での従来のトポロジの [サーバーのサービス]
注:
次の表は、SharePoint 2013 にのみ適用されます。
表: 従来のトポロジのサービス アプリケーションとサーバーのサービス
サービス アプリケーション | サーバーのサービス | 推奨サーバー | 詳細情報 |
---|---|---|---|
Access Services 2010 |
Access Services 2010 |
フロントエンド サーバー |
Access 2010 クライアントおよび Access 2013 クライアントを使用して、SharePoint 2010 Access Service アプリケーションを継続的に維持できます。 ユーザーは新しいアプリケーションを作成できません。 |
Access Services |
Access Services |
フロントエンド サーバー |
Access 2013 クライアントを使用して、新しい Access Service アプリケーションを作成できます。 ブラウザーで Access Services データベースを表示、編集、操作します。 |
App Management Service |
App Management Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Business Data Connectivity |
Business Data Connectivity Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Excel Calculation Services |
Excel Calculation Services |
アプリケーション サーバー |
|
機械翻訳サービス |
機械翻訳サービス |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
機械翻訳サービスは、ファイル管理に SharePoint OAuth を使用します。 機械翻訳サービス アプリケーションのアプリケーション プール アカウントは、正常に機能するために、ユーザー プロファイル アプリケーションに対するアクセス許可が必要です。 機械翻訳サービスは、Microsoft Translator オンライン サービスに接続します。 Microsoft Translator は、翻訳の品質を向上する目的でデータを収集することがあります。 |
Managed Metadata Service |
Managed Metadata Web Service |
アプリケーション サーバー |
|
Microsoft SharePoint Foundation Subscription Settings Service |
Microsoft SharePoint Foundation Subscription Settings Service |
フロントエンド サーバー |
このサービス アプリケーションは、PowerShell を使用する場合にのみ展開されます。 ホスト環境では、このサービスは、通常、1 台以上のアプリケーション サーバー上で開始されます。 マルチテナント モードでサービス アプリケーションを展開した場合、またはファームにサイト購読を使用するサイトが含まれている場合は、このサービスを開始します。 このサービスは、テナントの設定と構成データをマルチテナント環境に保存します。 サービスが開始されると、Web アプリケーションは自動的にこのサービスを使用します。 |
PerformancePoint |
PerformancePoint Service |
フロントエンド サーバー |
|
PowerPoint Conversion |
PowerPoint Conversion Service |
アプリケーション サーバー |
このサービスは、PowerPoint プレゼンテーションを別の形式に変換します。 このサービスは、通常、1 台以上のアプリケーション サーバーで実行されます。 変換を実行するために、1 つ以上のワーカー プロセスが開始されます。 頻繁に変換を実行する場合は、ワーカー プロセスはプロセッサ コア全体を使用する可能性があります。 メモリー使用量は、変換対象のファイルのサイズとコンテンツによって異なります。 使用されるワーカー プロセスの数は、PowerShell コマンドレットで管理できます。 いくつかの他の構成オプションも、PowerShell コマンドレットで使用できます。 |
検索 |
Lotus Notes Connector |
Search Server |
Lotus Domino サーバーでデータをクロールする Lotus Notes Connector を構成する方法については、ドキュメントを参照してください。 |
検索 |
Search Host Controller Service |
検索サーバー |
このサービスは、検索トポロジ コンポーネントを管理します。 サービスは、検索トポロジ コンポーネントを実行するすべてのサーバーで自動的に開始されます。 |
検索 |
Search Query and Site Settings Service |
検索サーバー |
このサービスは、検索トポロジ内のクエリの負荷を分散させます。 また検索サービスに対するファームレベルの変更を検出し、その変更内容を検索管理データベースに格納します。 サービスは、クエリ処理コンポーネントを実行するすべてのサーバーで自動的に開始されます。 |
検索 |
SharePoint Server Search |
検索サーバー |
このサービスは検索インデックスのコンテンツをクロールします。 このサービスは、検索トポロジ コンポーネントを実行するすべてのサーバーで自動的に開始されます。 サービスは、[サーバーのサービス] ページからは停止または開始できません。 |
Secure Store Service |
Secure Store Service |
検索サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Usage and Health Data Collection |
該当なし |
該当なし |
このサービス アプリケーションには、サーバーのサービスは関連付けれていません。 |
User Profile |
User Profile Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
User Profile |
User Profile Synchronization Service |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
|
Visio Graphics Service |
Visio Graphics Service |
フロントエンド サーバーまたは サーバー |
|
Word Automation Services |
Word Automation Services |
アプリケーション サーバー |
自動一括ドキュメント変換を実行します。 頻繁に変換を実行するときは、このサービスは (サーバーの全体管理で構成された) ワーカー プロセスごとに 1 つの CPU を完全に使用します。 複数のサーバーでサービスが開始される場合は、1 つのジョブがすべてのサーバーで共有されます。 |
Work Management |
Work Management Service |
アプリケーション サーバー |
|
サーバーの全体管理 |
フロントエンド サーバーまたはアプリケーション サーバー |
このサービスは、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを実行します。 |
|
Claims to Windows Token Service |
Web とアプリケーション サーバー |
このサービスは、該当するサーバーで実行されるように自動的に構成されます。 |
|
分散キャッシュ |
Web とアプリケーション サーバー |
既定では、このサービスはファーム内のすべての Web サーバーとアプリケーション サーバーで開始されます。 |
|
Document Conversions Launcher Service |
アプリケーション サーバー |
サーバー上でのドキュメント変換をスケジュールし開始します。 |
|
Document Conversions Load Balancer Service |
アプリケーション サーバー |
サーバー ファームからのドキュメント変換要求の負荷を分散させます。 各 Web アプリケーションで 1 度に登録できるロード バランサーは 1 つのみです。 |
|
Microsoft SharePoint Foundation Incoming E-Mail |
Web サーバーまたはアプリケーション サーバー |
通常、このサービスは Web サーバー上で実行されます。 このサービスを分離する必要がある場合は、このサービスをアプリケーション サーバーで開始できます。 |
|
Microsoft SharePoint Foundation Sandboxed Code Service |
Web サーバーまたはアプリケーション サーバー |
サンドボックス コードを実行するファーム内のコンピューターでこのサービスを開始します。 これには、Web サーバーとアプリケーション サーバーを含めることができます。 このサービスは、権限が制限されたリモート プロセスでサンドボックス ソリューションの一部として展開されるコードを実行し、実行中に使用されるサーバー リソースを、サイト コレクションスコープの日単位のクォータに対して測定します。 |
|
Microsoft SharePoint Foundation Web Application |
Web サーバー |
このサービスがファーム内のすべての Web サーバー上で開始されるようにします。 アプリケーション サーバー上ではこのサービスを停止します。 このサービスは、Web サーバー機能を提供します。 このサービスは、既定では Web サーバー上で開始されます。 このサービスがサーバーの全体管理を実行するサーバー上で開始されていない場合や、機能をグローバルに展開できない場合は、Web アプリケーションを対象範囲とするカスタム機能は意図されたようにサーバーの全体管理に表示されない可能性があります。 |
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Microsoft SharePoint Foundation Workflow Timer Service |
Web サーバー |
このサービスは、ファーム内のすべての Web サーバーで実行されるように自動的に構成されます。 |
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依頼管理 |
Web サーバーまたは専用サーバー |
統合モードでは、依頼管理はファーム内のすべての Web サーバーで実行されます。 専用モードでは、個別の依頼管理ファーム内のサーバーは、ハードウェア ロード バランサーと Sharepoint ファームの間に配置されます。 |
SharePoint Server 2016 の [サーバーのサービス] の一覧については、「SharePoint Server 2016 の MinRole と関連付けられているサービスの説明」を参照してください。