SharePoint 2013 へのサイト コレクションのアップグレードを管理する

適用対象:yes-img-13 2013no-img-162016 no-img-192019 no-img-seSubscription Edition no-img-sopSharePoint in Microsoft 365

サイト コレクション管理者は自分自身のサイトを SharePoint 2013にアップグレードできるようになりましたが、サーバー ファーム管理者は、アップグレードキューを管理することにより、サイト コレクションをアップグレードするかどうか、もしするならそのタイミングを管理できます。 また、サイト コレクションのアップグレードでのファームのパフォーマンスを管理する目的で、Web アプリケーションまたはコンテンツ データベースのアップグレード調整設定を表示し、管理できます。

サイト コレクションを SharePoint 2013 にアップグレードする前に

ファーム管理者は、通知、調整、アップグレード キューのような、サイト コレクションのアップグレードの設定を制御し、PowerShell を使用してサイト コレクションをアップグレードできます。 これらの設定を変更、またはサイト コレクションをアップグレードする前に、設定について、また変更による影響について理解する必要があります。 サイト コレクションのアップグレードの設定の詳細については、「SharePoint 2013 でサイト コレクションのアップグレードを計画する」を参照してください。 [サイトの設定] ページからサイト コレクションをアップグレードする方法については、「サイト コレクションを SharePoint 2013 にアップグレードする」を参照してください。

アップグレード通知およびセルフサービスのアップグレードを制御する

サイト コレクションをアップグレードできる場合、サイト コレクション管理者には、アップグレードできることを示すステータス バーがサイトに表示されます。 サイト コレクションをアップグレードするか、後で通知するように選択できます。 これらの通知の設定を制御し、サイト コレクション管理者がサイト コレクションをアップグレードできるかどうかを制御できます。 これらのプロパティの詳細については、「 SharePoint 2013 でのサイト コレクションのアップグレードの計画」を参照してください。

PowerShell を使用してアップグレード通知およびセルフサービスのアップグレード設定を表示するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. Web アプリケーションのアップグレード通知設定を表示するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $wa=Get-SPWebApplication <URL>
    $wa.UpgradeReminderDelay
    $wa.UpgradeMaintenanceLink
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the web application that you want to check.

    このコマンドは、指定した Web アプリケーションのアップグレード リマインダー延期期間設定を戻します。

  4. サイト コレクションのセルフサービスのアップグレード設定を表示するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $site=Get-SPSite <URL>
    $site.AllowSelfServiceUpgrade=<Value>
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the site collection that you want to affect.

    • <Value> is either 'true' to allow site collection administrators to upgrade the site, or 'false' to not show them the notification and not allow them to upgrade.

詳細については、「Get-SPWebApplication」および「Get-SPSite」を参照してください。

PowerShell を使用して Web アプリケーションでのアップグレード通知およびセルフサービスのアップグレード設定を変更するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. Web アプリケーションのアップグレード通知設定を変更するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $wa=Get-SPWebApplication <URL>
    $wa.UpgradeReminderDelay=<Value>
    $wa.UpgradeMaintenanceLink='<LinkURL>'
    
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the web application that you want to affect.

    • <Value> is the numeric value that you want to set for the delay (for example, 10 for 10 days).

    • <LinkURL> is a link where the user can find more information.

  4. サイト コレクションのセルフサービスのアップグレード設定を変更するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $site=Get-SPSite <URL>
    $site.AllowSelfServiceUpgrade=<Value>
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the site collection that you want to affect.

    • <Value> is either 'true' to allow site collection administrators to upgrade the site, or 'false' to not show them the notification and not allow them to upgrade.

詳細については、「Get-SPWebApplication」および「Get-SPSite」を参照してください。

サイト作成モードの互換性範囲を制御する

ユーザーがサイト コレクションを作成するとき、どのモード (2010 か 2013、またはその両方) を使用できるかを制御できます。 Web アプリケーションの CompatibilityRange プロパティは、Web アプリケーションで使用できるサイト モードを制御します。 PowerShell を使用して、CompatibilityRange の設定を表示、または変更できます。

PowerShell を使用して Web アプリケーションのサイト作成モードの互換性範囲を表示するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. Web アプリケーションの互換性範囲設定を表示するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $wa=Get-SPWebApplication <URL>
    # Stores the web application at that URL as a variable 
    $wa.CompatibilityRange
    # Returns the CompatibilityRange for the specified web application
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the web application that you want to check.

    このコマンドは、指定した Web アプリケーションの互換性範囲を戻します。 次に例を示します。

    MaxCompatibilityLevel   MinCompatibilityLevel  DefaultCompatibilityLevel   Singular
    ---------------------   ---------------------  -------------------------   --------
                    15                    14                           15         False
    
    
  4. 特定の範囲の最大、最小、および既定の設定を表示するには、PowerShell コマンド プロンプトで以下のコマンドを入力します。

    [Microsoft.SharePoint.SPCompatibilityRange]::<RangeName>
    

    詳細は次のとおりです。

    • RangeName is one of the following values: OldVersions, NewVersion, AllVersions.

    このコマンドは、指定した値の互換性範囲を戻します。 たとえば、 NewVersion のようになります。

    MaxCompatibilityLevel   MinCompatibilityLevel  DefaultCompatibilityLevel   Singular
    ---------------------   ---------------------  -------------------------   --------
                 15                     15                           15         True
    
    

詳細については、「Get-SPWebApplication」を参照してください。

PowerShell を使用して Web アプリケーションのサイト作成モードの互換性範囲を変更するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. 互換性範囲設定を特定の範囲に変更するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $wa=Get-SPWebApplication <URL>
    # Stores the web application at that URL as a variable 
    $wa.CompatibilityRange = [Microsoft.SharePoint.SPCompatibilityRange]::<RangeName>
    # Specifies which range to use
    $wa.Update()
    # Updates the CompatibilityRange setting to use only the range you specified
    $wa.CompatibilityRange
    # Returns the new CompatibilityRange for the web application
    
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the web application that you want to change.

    • RangeName is one of the following values: OldVersions, NewVersion, AllVersions.

  4. CompatibilityRange の値を手動で変更するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $wa=Get-SPWebApplication <URL>
    # Stores the web application at that URL as a variable 
    $range = New-Object Microsoft.SharePoint.SPCompatibilityRange(<Integer>,<Integer>)
    # Creates a new compatibility range from <Integer> to <Integer>
    $wa.CompatibilityRange = $range
    # Specifies which range to use
    $wa.Update()
    #Updates the CompatibilityRange setting to use only the range you specified with $range
    $wa.CompatibilityRange
    # Returns the new CompatibilityRange for the web application
    
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the web application that you want to change.

    • Integer は最小または最大値として使用する数値です。 たとえば、(14、15) は、MinCompatibilityLevel を 14 (2010) に、MaxCompatibilityLevel を 15 (2013) に設定します。 DefaultCompatibilityLevel は、MaxCompatibilityLevel と現在のメジャー バージョン (たとえば、15) を比較して、より少ない値に自動的に設定されます。

    このコマンドは、指定した範囲を設定して、次にその範囲を戻します。 次に例を示します。

    MaxCompatibilityLevel   MinCompatibilityLevel   DefaultCompatibilityLevel   Singular
    ---------------------   ---------------------   -------------------------   --------
                    15                     14                           15         False
    
    

詳細については、「Get-SPWebApplication」を参照してください。

サイトを SharePoint 2013 にアップグレードするキューを制御する

アップグレードするよう設定されているすべてのサイトは、たとえそれがすぐに処理される場合でも、キューに追加されます。 サイトは、アップグレードされた後、あるいはサイト コレクション管理者またはサーバー管理者が対処する必要があるエラーが発生した場合に、キューから削除されます。 この過程中に (停電またはサービス中断のような) 予想外の障害が発生した場合、サイトはキューに留まり、タイマー サービスが、自動的に、再度、アップグレードを試行します。 サーバー ファーム管理者はキューを管理し、キューからサイトの削除または追加、あるいは手動でのサイトのアップグレードをすることができます。

サーバー ファーム管理者は、キューを管理する目的で、以下の操作を実行できます。

  • アップグレード キューにあるサイト コレクションを判定します。

    各 Web アプリケーションは、それ自体のアップグレード キューを持っています。 その Web アプリケーションに関連付けられた、特定のコンテンツ データベースのキューにあるサイトを表示できます。

  • 現在、アップグレード中のすべてのサイトを表示します。

    キューを表示して、特定のコンテンツ データベースについて、現在、アップグレード中のサイトだけを表示するようフィルターを適用できます。

  • アップグレード キューにサイト コレクションを追加します。

    サイト コレクションをアップグレードする場合、キューにそれを追加できます。

  • アップグレード キューからサイト コレクションを削除します。

    アップグレード キューからサイト コレクションを削除できます。 タイマー ジョブを停止し、キューからサイトを削除してから、タイマー ジョブを、再度、開始してキュー内の残りのサイトのアップグレードを再開します。 現在、アップグレード中のサイト コレクションは、キューから削除できません。

以下に、サイト コレクションのアップグレード キューを表示して、管理する手順を示します。

PowerShell を使用してアップグレード キューを管理するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. コンテンツ データベースのキュー内のすべてのサイト コレクションを表示するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    Get-SPSiteUpgradeSessionInfo -ContentDatabase <DatabaseName> -ShowInProgress -ShowCompleted -ShowFailed |ft
    

詳細は次のとおりです。

  • <DatabaseName> is name of the database that you want to check. You can also use the GUID for the database instead of the name.

詳細については、「Get-SPSiteUpgradeSessionInfo」を参照してください。

  1. 現在、アップグレード中のすべてのサイトを表示するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    Get-SPSiteUpgradeSessionInfo -ContentDatabase <DatabaseName> -ShowInProgress
    

    詳細は次のとおりです。

    • <DatabaseName> is name of the database that you want to check. You can also use the GUID for the database instead of the name.

    詳細については、「Get-SPSiteUpgradeSessionInfo」を参照してください。

  2. 特定のサイトがキューにあるか確認するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    Get-SPSiteUpgradeSessionInfo -Site <http://site>
    

    ここで、

    • <http://site> is URL for the site collection you want to add to the upgrade queue.

    詳細については、「Get-SPSiteUpgradeSessionInfo」を参照してください。

  3. アップグレード キューにサイト コレクションを追加するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    Upgrade-SPSite <http://site> -VersionUpgrade -QueueOnly
    

    ここで、

    • <http://site> is URL for the site collection you want to add to the upgrade queue.

    詳細については、「Upgrade-SPSite」を参照してください。

  4. アップグレード キューからサイト コレクションを削除するには、PowerShell コマンド プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    Remove-SPSiteUpgradeSessionInfo -Identity <URL>
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the site collection you want to add to the upgrade queue.

詳細については、「Remove-SPSiteUpgradeSessionInfo」を参照してください。

SharePoint 2013 へのアップグレードでサイト調整設定を制御する

SPContentDatabase.ConcurrentSiteUpgradeSessionLimitSPWebApplication.SiteUpgradeThrottleSettings プロパティを表示して設定することにより、コンテンツ データベースと Web アプリケーションのアップグレード調整設定を表示、変更できます。 調整レベルと既定値を制御するプロパティの詳細については、「 SharePoint 2013 でサイト コレクションのアップグレードを計画する」を参照してください。

Web アプリケーションのプロパティの詳細については、「SPWebApplication のプロパティ」を参照してください。 コンテンツ データベースのプロパティの詳細については、「SPContentDatabase のプロパティ」を参照してください。

以下に、Web アプリケーションのアップグレード調整設定を表示する手順を示します。

PowerShell を使用して Web アプリケーションのアップグレード調整設定を表示するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    $wa = Get-SPWebApplication <URL>
    $wa.SiteUpgradeThrottleSettings
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the web application that you want to check.

    このコマンドは、指定した Web アプリケーションの一連の調整設定を戻します。 次に例を示します。

    AppPoolConcurrentUpgradeSessionLimit : 5
    UsageStorageLimit                    : 10
    SubwebCountLimit                     : 10
    Name                                 :
    TypeName                             : Microsoft.SharePoint.Administration.SPSiteUpgradeThrottleSettings
    DisplayName                          :
    Id                                   : ca76dda0-7050-4c6b-a126-05917da39f8a
    Status                               : Online
    Parent                               : SPWebApplication Name=SharePoint - 80
    Version                              : 8222
    Properties                           : {}
    Farm                                 : SPFarm Name=SharePoint_ConfigUpgradedPersistedProperties          : {}
    

詳細については、「Get-SPWebApplication」を参照してください。

Web アプリケーションのアップグレード調整設定は変更できます。 以下に、Web アプリケーションのアップグレード調整設定を変更する手順を示します。

PowerShell を使用して Web アプリケーションのアップグレード調整設定を変更するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    $wa=Get-SPWebApplication <URL>
    $wa.SiteUpgradeThrottleSettings.AppPoolConcurrentUpgradeSessionLimit=<Value>
    $wa.SiteUpgradeThrottleSettings.UsageStorageLimit=<Value>
    $wa.SiteUpgradeThrottleSettings.SubwebCountLimit=<Value>
    

    詳細は次のとおりです。

    • <URL> is URL for the web applications that you want to affect.

    • Value は、その制限に設定する数値です (たとえば、8)。

    このコマンドは、Web アプリケーションの調整設定を、指定した値に変更します。

    詳細については、「Set-SPWebApplication」を参照してください。

以下に、コンテンツ データベースのアップグレード調整設定を表示する手順を示します。

PowerShell を使用してコンテンツ データベースの調整設定を表示するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    $db = Get-SPContentDatabase <DatabaseName> 
    # Stores the database name as a variable to use in the next command
    
    $db.ConcurrentSiteUpgradeSessionLimit
    # Returns the value for the limit for that database
    

    詳細は次のとおりです。

    • <DatabaseName> is name of the database that you want to check. You can also use the GUID for the database instead of the name.

    このコマンドは、指定したコンテンツ データベースの一連の調整設定を戻します。

詳細については、「Get-SPContentDatabase」を参照してください。

コンテンツ データベースのアップグレード調整設定は変更できます。 以下に、コンテンツ データベースのアップグレード調整設定を変更する手順を示します。

PowerShell を使用してコンテンツ データベースの調整設定を変更するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    $db = Set-SPContentDatabase <DatabaseName>
    # Stores the database name as a variable to use in the next command
    
    $db.ConcurrentSiteUpgradeSessionLimit=<value>
    # Changes the limit to the value you specify.
    

    詳細は次のとおりです。

    • <DatabaseName> is name of the database that you want to affect. You can also use the GUID for the database instead of the name.

    • <value> is a numeric value to set the property to, such as 9.

    このコマンドは、指定したコンテンツ データベースの調整設定を、指定した値に変更します。

詳細については、「Set-SPContentDatabase」を参照してください。

PowerShell を使用してアップグレード評価サイト コレクションを作成する

サイト コレクションの管理者は、サイト コレクションのプレビューを要求できます。 このプレビュー サイトは、アップグレード評価サイト コレクションと呼ばれます。 ファーム管理者は、PowerShell を使用してアップグレード評価サイト コレクションを要求できます。

PowerShell を使用してアップグレード評価サイト コレクションを要求するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    • サイト コレクションの管理者、またはポリシーによって Web アプリケーションに対するフル コントロールの権限 (リペア モード) が与えられているユーザー。 Web アプリケーションのアクセス許可ポリシーの詳細については、「SharePoint Server で Web アプリケーションのアクセス許可ポリシーを管理する」を参照してください。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Request-SPUpgradeEvaluationSiteCollection -identity URL to site
    

    詳細は次のとおりです。

    • URL to site は、2010 モードのサイト コレクションへの URL です。

詳細については、「Request-SPUpgradeEvaluationSite」を参照してください。

PowerShell を使用してサイト コレクションをアップグレードする

PowerShell を使用して特定のデータベース内の単一のサイト コレクションまたはすべてのサイト コレクションをアップグレードできます。

PowerShell を使用してデータベース内の単一のサイト コレクションをアップグレードするには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Upgrade-SPSite <http://site> -VersionUpgrade [-Unthrottled]
    

    ここで、

    • <http://site> is the URL for the site collection.

    • サイト コレクションのアップグレード キューをスキップしてアップグレードをすぐに開始するには、オプション -Unthrottled を追加します。

このコマンドレットは、特定のサイト コレクションを 2013 モードにアップグレードします。 詳細については、「Upgrade-SPSite」を参照してください。

データベース内のすべてのサイト コレクションをアップグレードするには、PowerShell を使用します。 しかし、サイトは SharePoint 2013環境では 2010 モードで引き続き実行できることにより、これはほとんどの環境では不要な手続きです。 すべてのサイト コレクションをすぐにアップグレードすることを選択した場合、サイト コレクション所有者には、新しいユーザー インターフェイスをプレビューする目的でアップグレード評価サイトを使用する機会や、アップグレードする前に元のサイトを変更する機会がありません。 このことから、初回のアップグレードで、すべてのサイト コレクションをすぐにアップグレードすることは推奨しません。 しかし、一定期間が経過し、すべてのカスタマイズが 2013 モードで確認された後は、すべてのサイト コレクションをアップグレードすることをお勧めします。

PowerShell を使用してデータベース内のすべてのサイト コレクションをアップグレードするには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Get-SPSite -ContentDatabase <DBName> -Limit All | Upgrade-SPSite -VersionUpgrade -QueueOnly
    

    詳細は次のとおりです。

    • <DBName> is the name of the content database for which you want to upgrade all site collections.

    QueueOnly パラメーターは、アップグレード キューにサイト コレクションを追加します。 これにより、可能な場合は、タイマー ジョブは並列アップグレードを実行し、時間を節約できます。 サイトは、キューに追加された順にアップグレードされます。

このコマンドレットは、特定のコンテンツ データベース内のすべてのサイト コレクションを 2013 モードにアップグレードします。

PowerShell を使用してアップグレード状態を表示する

単一のサイト コレクション、またはすべてのサイト コレクションについて、すべてのデータベースのアップグレード状態を表示できます。

PowerShell を使用して単一のサイト コレクションのアップグレード状態を表示するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Get-SPSiteUpgradeSessionInfo -Site <http://site>
    

    ここで、

    • <http://site> is the URL of the site collection.

    このコマンドレットは、指定されたサイト コレクションのアップグレード状態と、アップグレード セッションに関する情報、および詳細についてはログ ファイルへのリンクを返します。 詳細については、「Get-SPSiteUpgradeSessionInfo」を参照してください。

  4. または、以下のコマンドを使用して、特定のサイト コレクションのアップグレードの情報を表示できます。

    $sc = Get-SPSite <http://site>
    # Sets a variable for the site collection
    $sc.CompatibilityLevel
    # Returns the compatibility level for the site collection (either 14 or 15 for 2010 or 2013 mode)
    $sc.UpgradeInfo
    # Returns the upgrade information for the site collection
    

    ここで、

    • <http://site> is the URL of the site collection.

    このコマンドは、指定したサイト コレクションについて、互換性レベルと、(ログ ファイルへのポインターのような) アップグレード情報を戻します。 互換性レベルが 15 である場合、2013 モードにアップグレードされています。 詳細については、「Get-SPSite」を参照してください。

PowerShell を使用して単一のデータベースのアップグレード状態を表示するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Get-SPSiteUpgradeSessionInfo -ContentDatabase <DatabaseName> -ShowInProgress -ShowCompleted -ShowFailed
    

    詳細は次のとおりです。

    • <DatabaseName> is the name of the database that you want to check.

    このコマンドレットは、アップグレードが進行中、完了、または失敗したサイト コレクションを返し、その状態とログ ファイルへのリンクを一覧表示して詳細を確認します。 1 つのパラメーターのみを使用して、進行中、完了、または失敗したアップグレードのみを検索できます。 詳細については、「Get-SPSiteUpgradeSessionInfo」を参照してください。

PowerShell を使用してすべてのサイト コレクションのアップグレード状態を表示するには

  1. 次のメンバーシップがあることを確認します。

    • SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。

    • 更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。

    • PowerShell コマンドレットを実行するサーバーでの Administrators グループ。

    管理者は Add-SPShellAdmin コマンドレットを使用して、SharePoint 2013のコマンドレットを使用する権限を付与できます。

    注:

    アクセス許可がない場合は、セットアップ管理者または SQL Server 管理者に連絡してアクセス許可を要求してください。 PowerShell アクセス許可の詳細については、「Add-SPShellAdmin」を参照してください。

  2. SharePoint 管理シェルを起動します。

  3. PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    Get-SPSite -Limit All
    

このコマンドレットは、各サイト コレクションについて、環境内のすべてのサイト コレクションの URL と、互換性レベル (14 または 15) を戻します。

関連項目

その他のリソース

Overview of the upgrade process from SharePoint 2010 to SharePoint 2013

SharePoint 2013 でサイト コレクションの正常性チェックを実行する

SharePoint 2013 にアップグレードされたサイト コレクションを確認する