親子ディメンションの属性 - カスタム ロールアップ演算子

適用対象: SQL Server Analysis Services Azure Analysis Services Fabric/Power BI Premium

カスタム ロールアップ演算子を使用すると、親子階層でメンバーの値を親の値にロール アップする方法を簡単に制御できます。 親子リレーションシップを含んでいるディメンションでは、親属性のすべての計算されないメンバーのロールアップを指定する単項演算子を含んでいる列を指定します。 単項演算子は、親メンバーの値が評価されるたびにメンバーに適用されます。

単項演算子は、親属性の UnaryOperatorColumn プロパティで定義した列に保存され、属性の各メンバーに適用されます。 このプロパティで指定する列は、ディメンション テーブルに存在するか、ディメンション テーブル内の外部キーによってそのディメンション テーブルに関連付けられているテーブルに存在する可能性があります。

カスタム ロールアップ演算子の機能は、カスタム メンバー式に似ていますが、それよりも簡単です。 カスタム メンバー式では、多次元式 (MDX) を使用して、メンバーのロール アップ方法を決定します。 これに対し、カスタム ロールアップ演算子では、単純な単項演算子を使用して、メンバーの値が親に与える影響を決定します。 ディメンション内の前のレベルのカスタム メンバー式は、レベルのカスタム ロールアップ演算子をオーバーライドします。

カスタム ロールアップの優先順位

優先順位の面では、階層内のレベルのソース属性のカスタム ロールアップ演算子は、前のレベルのカスタム メンバー式をオーバーライドします。 ただし、前のレベルのカスタムメンバー式は、レベルのカスタム ロールアップ演算子をオーバーライドします。

参照

カスタム メンバー式の定義
親子ディメンションの単項演算子