2015 年 6 月

Volume 30 Number 6


新進気鋭 - 就職活動

By Ryder Donahue | 2015 年 6 月

前回は、マイクロソフトでの新しいキャリアに慣れるまでの自身の経験について、将来の新入社員の役に立つことを願って少しアドバイスを書きました。しかし、このアドバイスを活かすには、まず、就職しなければなりません。

これから社会に出る学生の方には、早めに就職活動を始めることをお勧めします。この重要性はいくら強調しても足りません。私は、大学 4 年生の前期に就職活動を始め、後期が始まる前にフルタイムの仕事を確保しました。対照的に、卒業するまで就職活動を始めなかった仲間の何人かは、職探しに非常に苦労していました。

現役の開発者の方が新たにこの業界に加わろうとしている場合でも、単に転職を考えている場合でも、入社希望の企業について慎重に調査することをお勧めします。私は求人に応募する前に、かなりの時間をかけてさまざまな IT 企業を調べました。そのおかげで、私にはマイクロソフトが向いていると判断することができました。自身のニーズと個性に最も適していて、自身がなじめる企業文化がある職場を探してください。夜遅くまで最先端のテクノロジ開発に取り組み、充実した無料の施設を利用でき、会社の敷地内で生活するようなスタイルを好む方もいれば、仕事が終わったら家に帰り、家族との時間を過ごすことを好む方もいるでしょう。好みがどうであれ、だれにでも自分に適した IT 企業があることを知っておいてください。どの企業も、現在は人を求めているようです。

忘れてはならないことは、就職面接に際して、相手が自分を評価するのと同じくらい、自分も相手を評価することです。自身が働く会社を好きになれないのなら、就職しても幸せにはなれません。そこで、ここからは面接の準備について考えてみましょう。

世間には「技術面接で成功する方法」や「入門: 面接でよく出るのコーディングに関する質問」などさまざまな資料がありますが、役立つものもそうでないものもあります。重要なのは、自信を持って自身をアピールできるように、面接の準備をすることです。私の場合、面接で最も印象に残ったのは、技術的な難しさではありません。コーディングや問題解決、基本アルゴリズムについての基礎知識ではなく、私のスキルセットや特性といった技術以外の面がいかに試されているかでした。つまり、面接官は、応募者が、一緒に働きたいと思える相手かどうかを判断しようとしています。

学校で最も優秀なプログラマだったとしても、一緒に働くのが苦痛な人物なら、どの会社も採用しないでしょう。応募する仕事がどのようなものでも、ほぼ間違いなく、チームで作業することになるでしょう。これは学校ではあまり経験してこなかったことです。IT 企業は、数千人のプログラマが終日ひとりでコーディングすることで、世界で最も実入りがよい、または革新的な企業になっているのではありません。それは、完全に共同作業の賜物です。私の仕事では、就業から 30 分も経たないうちに、だれかに質問をし、製品マネージャーの意見を聞き、コード レビューをしなくてはならないことがほとんどです。

もちろん、面接における技術面やコーディング面の質問も重要であることは変わりませんが、それは、どうしても気にかけなければならないものではありません。面接官によって進め方は異なりますが、大半は、応募者が高い問題解決スキルを持っているかどうかを見極めようとしているだけです。たいてい、ホワイトボードや用紙を使って、問題を解くことになるでしょう。これは私にとっては気が怯むものでした。自分がホワイトボードに書く字は汚いので。さいわい、面接官の 1 人が、「字の上手い下手は気にしなくていいですよ。通常は、コンピューターを使ってコードを書きますからね。あくまでもマイクロソフトでの通常の話ですけど」と言ってくれて助かりました。

準備方法の 1 つとして、技術面接の質問のサンプルを見つけて、時間を計りながらホワイトボードでサンプルの質問を解く練習をします。それで面接で出題されそうなトピックを予想できるようになるわけではありませんが、練習を繰り返すことで、面接のプロセスに自信が持てるようになります。

最終的に私は、面接ですばらしい時間を過ごすことができました。早く到着しすぎてしまい、11 月の氷点下の寒空のもとで凍えそうにはなりましたが (私はハワイ出身なので、寒さに耐えられるような服がまったくありませんでした)。私の面接チームは非常にフレンドリーで、私が緊張しないでいられるようにしてくれました。実際、本当に楽しい時間を過ごせたので、あまりにあっというまに面接が終了して驚きました。さいわいにも私は最初に面接に臨んだ会社に仕事を得ることができましたが、その仕事がもらえなかったなら、かなりの時間をかけて他の求人に応募していたことでしょう。

人生のあらゆることと同様、努力するほど、大きな見返りが得られます。キャリアを始めるという重要なことに関しては、できる限り順調に物事が進むようにしたいものです。


Ryder Donahue はマイクロソフトのソフトウェア開発エンジニアです。出身はハワイ諸島で、現在はワシントン州レドモンドで婚約者と猫の Marbles と一緒に暮らしています。