ビジネス継続性とディザスター リカバリー (BCDR): Azure のペアになっているリージョン

ペアになっているリージョンとは

Azure は、世界中の複数の geo で動作します。 Azure の geo とは、少なくとも 1 つの Azure リージョンを含む、世界の定義済みの地域です。 Azure リージョンは、geo に含まれる領域で、1 つ以上のデータセンターが含まれます。

各 Azure リージョンは、同じ geo 内の別のリージョンと組み合わせて、リージョン ペアにして使用します。 例外はブラジル南部で、geo の外部のリージョンとペアになっています。

AzureGeography

図 1 – Azure リージョン ペアの図

[地理的な場所] ペアになっているリージョン
アジア 東アジア 東南アジア
オーストラリア オーストラリア東部 オーストラリア南東部
カナダ カナダ中部 カナダ東部
中国 中国 (北部) 中国 (東部)
インド インド中部 インド南部
日本 東日本 西日本
韓国 韓国中部 韓国南部
北米 米国中北部 米国中南部
北米 米国東部 米国西部
北米 米国東部 2 米国中央部
北米 米国西部 2 米国中西部
ヨーロッパ 北ヨーロッパ 西ヨーロッパ
日本 東日本 西日本
ブラジル ブラジル南部 (1) 米国中南部
米国政府 米国政府アイオワ州 米国政府バージニア州
米国政府 米国政府バージニア州 米国政府テキサス
米国政府 米国政府テキサス 米国政府アリゾナ
米国政府 米国政府アリゾナ 米国政府テキサス
英国 英国西部 英国南部
ドイツ ドイツ中部 ドイツ北東部

表 1 - Azure リージョン ペアの組み合わせ

(1) ブラジル南部は、自身の geo 外のリージョンとペアになっているため特殊です。 ブラジル南部のセカンダリ リージョンは米国中南部ですが、米国中南部のセカンダリ リージョンはブラジル南部ではありません。

リージョン ペアの間でワークロードをレプリケートして、Azure の分離と可用性のポリシーを活用することをお勧めします。 たとえば、計画的な Azure システムの更新プログラムは、ペア リージョンに (同時にではなく) 順番にデプロイされます。 つまり、更新プログラムに不具合があっても (めったにありませんが)、両方のリージョンが同時に影響を受けることはありません。 さらに、万一、広範囲にわたって障害が発生した場合は、すべてのペアにおいて、少なくとも一方のリージョンの復旧が優先されます。

ペアになっているリージョンの例

以下の図 2 は、一対のリージョンを使ってディザスター リカバリーを行う架空のアプリケーションです。 緑色の番号は、 3 つの Azure サービス (Azure コンピューティング、ストレージ、およびデータベース) のリージョン間アクティビティと、そのアクティビティが、リージョン間でのレプリケートのためにどのように構成されているかを示しています。 リージョン ペアにデプロイするメリットは、オレンジ色の番号で示されています。

ペア リージョンのメリットの概要

図 2 – Azure リージョン ペアの例

リージョン間アクティビティ

図 2 を参照してください。

PaaS Azure Compute (PaaS) – 災害発生時に他のリージョンでリソースを確実に使用できるように、追加の計算リソースを事前にプロビジョニングする必要があります。 詳細については、「Azure の回復性技術ガイダンス」を参照してください。

Storage Azure Storage - Azure Storage アカウントの作成時に、geo 冗長ストレージ (GRS) が既定で構成されます。 GRS を使用すると、データはプライマリ リージョン内で 3 回、ペア リージョンで 3 回、自動的にレプリケートされます。 詳細については、「 Azure Storage 冗長オプション」をご覧ください。

Azure SQL Azure SQL Database – Azure SQL Standard geo レプリケーションを使用すると、対になっているリージョンへのトランザクションの非同期レプリケーションを構成できます。 Premium geo レプリケーションを使用すると、世界中のすべてのリージョンへのレプリケーションを構成できますが、通常のディザスター リカバリーでは、これらのリソースをペア リージョンにデプロイすることをお勧めします。 詳細については、Azure SQL Database の geo レプリケーションに関するページを参照してください。

Resource Manager Azure Resource Manager - ARM では本質的に、リージョン全体のサービス管理コンポーネントが論理的に切り離されています。 つまり、1 つのリージョンで論理的な障害が発生しても、他のリージョンが影響を受ける可能性はそれほど高くありません。

ペアになっているリージョンのメリット

図 2 を参照してください。

分離 物理的な分離 – Azure が推奨するリージョン内の各データセンター間の距離は 300 マイル (480 km) ですが、これは一部の地域では現実的ではなく、実現できないこともあります。 物理データセンターを切り離すことで、自然災害、社会不安、停電、および物理ネットワーク障害が両方のリージョンにすぐに影響を及ぼす可能性が少なくなります。 分離は、geo 内の制約 (広さ、電源/ネットワーク インフラストラクチャの可用性、規制など) に左右されます。

レプリケーション プラットフォームに備わっているレプリケーション - geo 冗長ストレージなど一部のサービスには、ペア リージョンへの自動レプリケーション機能が用意されています。

復旧 リージョン復旧順序 – 広範囲にわたって障害が発生した場合は、すべてのペアで一方のリージョンの復旧が優先されます。 ペア リージョンにまたがってデプロイされているアプリケーションについては、そのアプリケーションのリージョンのどちらかが必ず優先的に復旧します。 ペアになっていない複数のリージョンにアプリケーションがデプロイされていると、復旧が遅れる可能性があり、最悪の場合は、回復されてない最後の 2 つになってしまうことがあります。

更新 順次更新 – 計画的な Azure システム更新プログラムは、ダウンタイム、バグの影響、および更新プログラムの不具合 (まれではありますが) による論理的な障害を最小限に抑えるために、ペア リージョンに (同時にではなく) 順番に展開されます。

データ データ常駐 – リージョンは、税および法の執行を目的としたデータ常駐要件を満たすために、ペアとして同じ geo に常駐しています (ブラジル南部を除く)。