Azure EA 契約と修正

この記事では、Azure EA 契約と修正が、Azure サービスへのアクセス、使用、および支払いの方法にどのように影響するかについて説明します。

登録のプロビジョニング状態

新しい Azure 前払い (旧称: 年額コミットメント) の開始日は、リージョンのオペレーション センターでその処理が行われた日付によって定義されます。 Azure EA Portal での Azure 前払いの注文は UTC タイム ゾーンで処理されるため、Azure 前払いの注文書が別のリージョンで処理された場合は、遅延が発生する可能性があります。 注文書の対象範囲の開始日は、Azure 前払いの開始を示しています。 対象範囲の開始日は、Azure EA Portal に Azure 前払いが表示された時点です。

企業顧客向けサポート

Azure Enterprise Agreement サポート プランは、一部のお客様に提供されています。

登録の状態

登録の状態値は、次のいずれかになります。 各値によって、登録の使用方法とアクセス方法が異なります。 登録の状態によって、登録がどの段階にあるかが決まります。 状態は、登録を使用する前にアクティブにする必要があるかどうかを示しています。 または、最初の期間の有効期限が切れているかどうか、使用量の超過分に対して課金されるかどうかがわかります。

保留中 - 登録管理者は Azure EA Portal にサインインする必要があります。 サインインすると、登録が アクティブ な状態に切り替わります。

アクティブ - 登録にアクセスして使用できます。 Azure EA Portal で、アカウントとサブスクリプションを作成できます。 登録は、Enterprise Agreement の終了日までアクティブな状態が維持されます。

無期限の延長期間 - エンタープライズ契約の終了日に達した後、無期限の延長期間の状態になります。 EA 登録がエンタープライズ契約の終了日に達する前に、登録管理者が次のことを決定する必要があります。

  • さらに Azure 前払いを追加して登録を更新する
  • 既存の登録を新しい登録に転送する
  • マイクロソフト オンライン サブスクリプション プログラム (MOSP) に移行する
  • 登録に関連付けられているすべてのサービスが無効になることを確認する

期限切れ - EA 登録はエンタープライズ契約の終了日に達すると期限切れになります。 EA のお客様は、延長期間からオプトアウトされ、すべてのサービスが無効になります。

2019 年 8 月 1 日の時点で、Azure の法人のお客様については、新しいオプトアウト フォームは受理されません。 代わりに、すべての登録が無期限の延長期間に入ります。 Azure サービスの使用を停止する場合は、Azure portal でサブスクリプションを閉じてください。 または、パートナーが終了要求を送信することもできます。 政府機関の契約タイプをお持ちのお客様には変更はありません。

転送済み - 転送済みの状態は、関連付けられているアカウントとサービスが新しい登録に転送されている登録に適用されます。 更新中に新しい登録番号が生成された場合、登録は自動的には転送されません。 自動的に転送されるようにするには、事前に生成された登録番号を、お客様の更新要求に含める必要があります。

パートナー マークアップ

Azure EA Portal では、パートナー価格マークアップにより、お客様のコスト レポートの作成をより適切に行うことができます。 Azure EA Portal には、お客様のパートナーが構成した使用状況と価格が表示されます。

マークアップを使用すると、パートナー管理者は間接的なエンタープライズ契約にパーセンテージ マークアップを追加できます。 パーセンテージ マークアップは、測定レート、Azure 前払い、注文など、Azure EA Portal のすべての Microsoft ファーストパーティ サービス情報に適用されます。 パートナーによってマークアップが発行されると、Azure EA Portal に Azure のコストが表示されます。 たとえば、使用状況の概要、価格表、ダウンロードされた使用状況レポートが表示されます。

2019 年 9 月以降、パートナーは、期間中いつでもマークアップを適用できます。 今後、マークアップを適用するために、次の契約応答日まで待つ必要はありません。

チャネル パートナーによって明示的に承認されていない限り、Microsoft が提供されたマークアップおよび関連する価格にアクセスしたり利用したりすることはありません。

計算の流れ

LSP は、EA Portal で 1 つのパーセンテージ数を指定します。   ポータル上のすべての商用情報は、LSP によって指定されたパーセンテージで割り増しされます。 例:

  • お客様が 100,000 米国ドルの Azure 前払いを含む EA に署名します。
  • サービス A の測定レートは 10 米国ドル/時です。
  • LSP が EA Portal で 10% のマークアップ パーセンテージを設定します。
  • 次の例は、商用情報がお客様にどう表示されるかを示しています。
    • 残金:110,000 米国ドル。
    • サービス A の測定レート:11 米国ドル/時。
    • サービス A を 100 時間使用した場合の使用状況/ホスティング情報:1,100 米国ドル。
    • お客様がサービス A の従量課金の後値引きに使用できる残金:108,900 米国ドル。

マークアップを使用する局面

この機能は、EA のすべての商用トランザクションに同じマークアップ パーセンテージを設定する場合に使用します。 つまり、Azure 前払い情報、測定レート、注文情報などをマークアップする場合に使用します。

次の場合はマークアップ機能を使用しないでください。

  • Azure 前払いと測定レートで異なる料金を使用する場合。
  • 測定ごとに異なる料金を使用する場合。

測定ごとに異なる料金を使用する場合は、お客様から提供される API キーに基づいて、使用量データをプルしてレポートを提供するカスタム ソリューションを開発することをお勧めします。

その他の重要な情報

この機能は、エンド カスタマーに Azure コストの見積もりを提供することを目的としています。 LSP は、EA の下でお客様とのすべての金融取引を担当します。

マークアップされた価格をエンド カスタマーに公開する前に、残金情報や価格表などの商用情報を必ず確認してください。

価格マークアップを追加する方法

ステップ 1:価格マークアップを追加する

  1. Enterprise Portal から、左側のナビゲーションで [レポート] をクリックします。
  2. [使用状況の概要] で、青い [マークアップ] という文字列をクリックします。
  3. マークアップ パーセンテージ (-100 ~ 100) を入力し、 [プレビュー] をクリックします。

ステップ 2:確認と検証を行う

顧客表示の前払い期間の [使用状況の概要] で、マークアップ価格を確認します。 パートナー表示では、Microsoft の価格も使用できます。 これらの表示は、右上にあるパートナー マークアップの "ユーザー" 切り替えを使用して切り替えることができます。

  1. 価格リストの価格を確認します。
  2. 公開前に変更するには、 [使用状況の概要の表示] > [顧客表示] タブの [編集] を選択します。

サービス価格と前払い残高の両方が同じパーセンテージでマークアップされます。 残金と測定レート、またはサービスごとに異なるパーセンテージを適用する場合は、この機能を使用しないでください。

ステップ 3: 公開する

価格の確認と検証が完了したら、 [公開] をクリックします。

[公開] を選択した直後に、マークアップを適用した価格がエンタープライズ管理者に提供されます。 マークアップを編集することはできません。 マークアップを無効にしてステップ 1 から始める必要があります。

どの登録でマークアップが有効になっているか

ある登録でマークアップが公開されているかどうかを確認するには、左側のナビゲーションで [管理] をクリックし、 [登録] タブをクリックします。確認する登録のボックスを選択すると、 [加入契約の詳細] にマークアップの状態が表示されます。 その EA のマークアップ機能の現在の状態が [無効]、[プレビュー]、[公開済み] のいずれかで表示されます。

お客様が使用量の見積もりをダウンロードする方法

パートナー マークアップが公開されると、間接契約のお客様は残高と料金の .csv 月次ファイルと使用状況の詳細の .csv ファイルにアクセスできるようになります。 使用状況の詳細ファイルには、リソース料金と拡張原価が含まれています。

パートナーが以前に別のパートナーを利用していた既存の EA のお客様にマークアップを適用する方法

チャネル パートバーの変更が処理された後、パートナーは次の契約応当日の期間を待たずに (Azure EA で) マークアップ機能を使用できます。

リソースに対する前払いとクォータの増加要求

このシステムでは、サブスクリプションごとに次の既定のクォータが適用されます。

リソース 既定のクォータ コメント
Microsoft Azure コンピューティング インスタンス 20 個の同時実行 S コンピューティング インスタンス、またはこれと同等な他のサイズのコンピューティング インスタンス。 次の表に、同等な S インスタンスの数を計算する方法を示します。
  • XS - S インスタンス 1 つと同等
  • S - S インスタンス 1 つと同等
  • M - S インスタンス 2 つと同等
  • L - S インスタンス 4 つと同等
  • XL - S インスタンス 8 個と同等
Microsoft Azure コンピューティング インスタンス v2 VM EA:350 コア GA IaaS v2 VM:
  • A0_A7 ファミリ - 350 コア
  • B_A0_A4 ファミリ - 350 コア
  • A8_A9 ファミリ - 350 コア
  • DF ファミリ - 350 コア
  • GF - 350 コア
Microsoft Azure ホステッド サービス 6 個のホステッド サービス このホステッド サービスの制限は、個々のサブスクリプションで 6 個を超えて増やすことはできません。 追加のホステッド サービスが必要な場合は、サブスクリプションを追加してください。
Microsoft Azure Storage 5 個のストレージ アカウント (それぞれの最大サイズは 100 TB)。 ストレージ アカウントの数は、サブスクリプションごとに最大 20 個まで増やすことができます。 追加のストレージ アカウントが必要な場合は、サブスクリプションを追加してください。
SQL Azure いずれかのタイプ (Web Edition または Business Edition) の 149 個のデータベース。
アクセス制御 アカウントあたり 50 個の名前空間。 月あたり 1 億件の Access Control トランザクション
Service Bus アカウントあたり 50 個の名前空間。 40 個の Service Bus 接続 接続パックで Service Bus 接続を購入したお客様には、購入した接続パックとその次に高容量な接続パックの中間に相当するクォータが適用されます。 500 パックを選択したお客様には 750 のクォータが適用されます。

リソースに対する前払い

Microsoft は、購入した月間前払いに含まれる利用に関連するレベルまではサービスを提供しますが (サービス前払い)、それ以外のサービス リソースの利用レベルのあらゆる増加は、これらのサービス リソースの有効性が条件となります (実行中のコンピューティング インスタンス数の追加、または使用中のストレージ容量の増加など)。

上記のクォータは、いずれもサービス前払いではありません。 サービス前払いの一部として Microsoft が提供する同時実行 S コンピューティング インスタンス数 (または同等のもの) は、1 か月にコミットして購入した S コンピューティング インスタンス時間を、その年の最も短い月 (例: 2 月の 672 時間) の時間数で割って算定します。

クォータの増加要求

いつでもオンライン要求を送信してクォータの増加を要求できます。 要求を処理するため、次の情報を指定します。

  • サブスクリプションのアカウント所有者に関連付けられている Microsoft アカウントあるいは職場または学校アカウント。 これは、Microsoft Azure Portal にサインインしてサブスクリプションを管理するために使用されるメール アドレスです。 このアカウントが EA 登録に関連付けられていることも確認してください。
  • クォータを増やす必要があるリソースと量。
  • サービスに関連付けられている Azure 開発者ポータルのサブスクリプション ID。

プラン SKU

プラン SKU は、統合サービスのスイートを割引料金でまとめて購入する機能を提供します。 プラン SKU は、高度に統合されたオファリングとスイートによって相互補完するように設計されており、大幅にコストを削減できます。

1 つの例として、Operations Management Suite (OMS) サブスクリプションがあります。 OMS は、分析、構成、自動化、セキュリティ、バックアップ、ディザスター リカバリーなど、クラウドベースの管理機能の完全なセットに簡単にアクセスできる方法を提供します。 OMS サブスクリプションには、ハイブリッド クラウド環境の完全なソリューションを提供する System Center コンポーネントに対する権限が含まれています。

エンタープライズ管理者は、次のステップに従って、Enterprise Portal で以前に購入したプラン SKU をプロビジョニングするアカウント所有者を割り当てることができます。

価格シートを表示して含まれる数量を確認する

  1. エンタープライズ管理者としてサインインします。
  2. 左側のナビゲーションで [レポート] をクリックします。
  3. [価格シート] タブをクリックします。
  4. 右上隅にある [ダウンロード] アイコンをクリックします。
  5. [含まれている数量] 列のフィルターを使用して対応するプラン SKU の部品番号を見つけ、"0" より大きい値を選択します。

既存/新規のアカウント所有者による新しいサブスクリプションの作成

ステップ 1:アカウントにサインインする

  1. Azure EA Portal で [管理] タブを選択し、上部のメニューの [サブスクリプション] に移動します。
  2. このアカウントのアカウント所有者としてサインインしていることを確認します。
  3. [+ サブスクリプションの追加] をクリックします。
  4. [購入] をクリックします。

アカウントにサブスクリプションを初めて追加するときは、連絡先情報を入力する必要があります。 その後でサブスクリプションを追加するときは、連絡先情報が自動的に追加されます。

アカウントにサブスクリプションを初めて追加するときは、MOSA 契約と料金プランに同意するように求められます。 以降のセクションは、エンタープライズ契約のお客様には適用されませんが、ここではサブスクリプションをプロビジョニングするために必要です。 Microsoft Azure エンタープライズ契約の加入契約変更契約書は、上記の項目よりも優先され、契約関係は変更されません。 契約条件に同意することを示すチェックボックスをオンにしてください。

ステップ 2:サブスクリプション名を更新する

すべての新しいサブスクリプションは、既定の "Microsoft Azure エンタープライズ" というサブスクリプション名で作成されます。 サブスクリプションをエンタープライズ登録内の他のサブスクリプションと区別し、エンタープライズ レベルのレポートで認識できるようにするには、サブスクリプション名を更新することが重要です。

[サブスクリプション] をクリックし、作成したサブスクリプションをクリックしてから、 [サブスクリプション詳細の編集] をクリックします。

サブスクリプション名とサービス管理者を更新し、チェックマークをクリックします。 このサブスクリプション名は、レポートに表示され、開発ポータルでサブスクリプションに関連付けられているプロジェクトの名前にもなります。 新しいサブスクリプションがサブスクリプション リストに反映されるまで、最大 24 時間かかることがあります。

サブスクリプションを表示して管理できるのは、アカウント所有者だけです。

トラブルシューティング

アカウント所有者が保留中の状態で表示される

登録に初めて追加された新しいアカウント所有者 (AO) は、常に "保留中" の状態で表示されます。 アクティブ化のウェルカム メールを受け取った AO は、サインインして自分のアカウントをアクティブ化できます。 このアクティブ化によって、アカウントの状態が "保留中" から "アクティブ" に更新されます。

プラン SKU の購入後、使用量に対して課金される

このシナリオは、お客様が間違った登録番号でサービスをデプロイした場合や、間違ったサービスを選択した場合に発生します。

適切な登録でデプロイしているかどうかを検証するには、価格シートで含まれる単位の情報を確認します。 エンタープライズ管理者としてサインインし、左側のナビゲーションで [レポート] をクリックして、 [価格シート] タブを選択してください。右上隅にある [ダウンロード] アイコンをクリックし、[含まれる数量] 列のフィルターを使用して対応するプラン SKU の部品番号を見つけ、"0" より大きい値を選択します。

[含まれる単位] の下にある価格シートに OMS プランが表示されていることを確認します。 登録に OMS プランの含まれる単位がない場合は、OMS プランが別の登録の下にある可能性があります。 Azure Enterprise Portal サポート (https://aka.ms/AzureEntSupport) にお問い合わせください。

価格シートに表示されているサービスの含まれる単位がデプロイしたものと一致しない場合 (オペレーション インサイトの Premium Data Analyzed とオペレーション インサイトの Standard Data Analyzed など) は、プランでカバーされないサービスがデプロイされている可能性があります。Azure Enterprise Portal サポート (https://aka.ms/AzureEntSupport) に連絡して、問題解決の支援を受けてください。

間違った登録でプラン SKU サービスをプロビジョニングした

複数の登録があり、OMS プランがない誤った登録番号でサービスをデプロイしている場合は、Azure Enterprise Portal サポート (https://aka.ms/AzureEntSupport) にご連絡ください。

次のステップ