Azure Database for MySQL のオプションとパフォーマンス: 各サービス レベルで使用できる内容

Azure Database for MySQL には、Basic と Standard の 2 つのサービス レベルがあります。 Premium はまだ利用できません。

各サービス レベルには、さまざまなタイプのワークロード要件に対応するために、複数のパフォーマンス レベルが用意されています。 パフォーマンス レベルが高くなるほど提供されるリソースが追加され、スループットが段階的に高くなるように設計されています。 サービス レベル内のパフォーマンス レベルは、アプリケーション ダウンタイムを発生させることなく動的に変更できます。

将来的には、サービス レベル間でのアップグレードまたはダウングレードが可能になる予定です。

重要

このサービスは現在、パブリック プレビュー段階であるため、サービス レベル アグリーメント (SLA) はまだ用意されていません。

あるサービス レベルの特定のパフォーマンス レベルで、専用リソースを含む単一の Azure Database for MySQL サーバーを作成できます。 その後、複数のデータベース間でリソースが共有されるサーバー内に、1 個~数個のデータベースを作成できます。 単一の Azure Database for MySQL サーバーで使用できるリソースは、コンピューティング ユニットおよびストレージ ユニットで表現されます。 コンピューティング ユニットとストレージの詳細については、「コンピューティング ユニットとストレージ ユニットの説明」を参照してください。

サービス階層の選択

次の表では、各種のアプリケーション ワークロードに最適なサービス階層の例を示します。

サービス階層 対象のワークロード
Basic IOPS 保証なしのスケーラブルなコンピューティングおよびストレージを必要とする小規模なワークロードに最適です。 たとえば、開発やテスト、使用頻度の低い小規模なアプリケーションに使用するサーバーがこれに該当します。
Standard IOPS 保証を必要とするクラウド アプリケーション向けの主要オプションで、高スループットを実現するために個別に高コンピューティングおよびストレージにスケールできます。 たとえば、Web アプリケーションや分析アプリケーションがこれに該当します。
プレミアム トランザクションおよび IO 待ち時間を短くする必要があり、高い IO およびワークロード スループットが要求されるワークロードに適しています。 多くの同時実行ユーザーに対して最適なサポートを提供します。 ミッション クリティカルなアプリケーションをサポートするデータベースに適用できます。
Premium サービス レベルはプレビュー段階では使用できません。

サービス レベルを決定するには、まず、ワークロードに IOPS 保証が必要かどうかを確認します。 その後、最低限必要な機能を特定します。

サービス レベルの機能 Basic Standard Premium *
最大コンピューティング ユニット数 100 2,000 プレビュー段階では利用できません
最大合計ストレージ 1,050 GB 10,000 GB プレビュー段階では利用できません
ストレージ IOPS 保証 該当なし あり プレビュー段階では利用できません
最大ストレージ IOPS 該当なし 3,000 プレビュー段階では利用できません
データベース バックアップのリテンション期間 7 日 35 日 35 日
注意

プレビュー段階の Standard サービス レベルは現在、最大 800 コンピューティング ユニットと、最大 1000 GB のストレージをサポートしています。

最低限必要なサービス レベルを確認したら、Azure Database for MySQL サーバーのパフォーマンス レベル (コンピューティング ユニット) を決めることができます。 Web ワークロードまたは分析ワークロードに対して優れたユーザー同時実行性を必要とするアプリケーションについては、多くの場合、Standard 200 および 400 コンピューティング ユニットが出発点として適しています。

ただし、コンピューティング ユニットは、ワークロード要件に基づいてストレージ ユニットとは別にスケールアップまたはスケールダウンできます。 ワークロードでコンピューティング リソースの調整が必要な場合、コンピューティング ユニットは動的に増減することができます。 IOPS またはストレージをさらに必要とするワークロードに対しては、ストレージをスケールすることもできます。

注意

プレビュー段階の Basic レベルと Standard レベルは現在、ストレージの動的スケーリングをサポートしていません。 この機能は今後追加する予定です。

注意

Standard サービス レベルでは、IOPS が、プロビジョニング済みストレージに対して 3 対 1 の固定比率で比例的にスケールされます。 組み込まれている 125 GB のストレージでは、375 のプロビジョニング済み IOPS と、それぞれについて最大 256 KB の IO サイズが保証されます。 1000 GB をプロビジョニングする場合は、3000 のプロビジョニング済み IOPS を取得します。 使用可能なプロビジョニング済み IOPS を最大限に活用するには、サーバー コンピューティング ユニットの使用量を監視して、スケールアップする必要があります。

サービス プランとパフォーマンス レベル

Azure Database for MySQL には、各サービス レベル内に複数のパフォーマンス レベルが用意されています。 次のいずれかを使用して、ワークロードのニーズに最適なレベルを柔軟に選択できます。

各 MySQL サーバーでホストされるデータベースの数にかかわらず、データベースは、所定のリソースを取得します。サーバーの期待されるパフォーマンス特性は影響を受けません。

Basic サービス レベル:

パフォーマンス レベル 50 100
最大コンピューティング ユニット数 50 100
基本ストレージ サイズ 50 GB 50 GB
最大サーバー ストレージ サイズ* 1,050 GB 1,050 GB

* 最大サーバー ストレージ サイズは、サーバーのプロビジョニング済みストレージの最大サイズを意味します。

Standard サービス レベル:

パフォーマンス レベル 100 200 400 800
最大コンピューティング ユニット数 100 200 400 800
基本ストレージ サイズとプロビジョニング済み IOPS 125 GB、
375 IOPS
125 GB、
375 IOPS
125 GB、
375 IOPS
125 GB、
375 IOPS
最大サーバー ストレージ サイズ* 1 TB (テラバイト) 1 TB (テラバイト) 1 TB (テラバイト) 1 TB (テラバイト)
最大サーバー プロビジョニング済み IOPS 3,000 IOPS 3,000 IOPS 3,000 IOPS 3,000 IOPS
GB あたりの最大サーバー プロビジョニング済み IOPS GB あたり 3 IOPS 固定 GB あたり 3 IOPS 固定 GB あたり 3 IOPS 固定 GB あたり 3 IOPS 固定

* 最大サーバー ストレージ サイズは、サーバーのプロビジョニング済みストレージの最大サイズを意味します。

1 つのサーバーのスケールアップとスケールダウン

最初にサービス レベルとパフォーマンス レベルを選択した後、ワークロード要件に基づいて、サーバーを動的にスケールアップまたはスケールダウンできます。 スケールアップまたはスケールダウンする必要がある場合、データベースのレベルを簡単に変更するには、Azure Portal または Azure CLI を使用します。

データベースのサービス レベルやパフォーマンス レベルを変更すると、新しいパフォーマンス レベルで元のデータベースのレプリカが作成され、接続先がそのレプリカに切り替えられます。 このプロセスでデータが失われることはありませんが、レプリカに切り替えるほんの少しの間、データベースに接続できなくなるため、実行中の一部トランザクションがロールバックされる場合があります。 この時間はさまざまですが、平均 4 秒以内であり、99% 以上が 30 秒未満です。 接続が無効になった時点で多数のトランザクションが実行中の場合、この時間が長引くことがあります。

全体のスケールアップ プロセスにかかる時間は、変更前後のサーバーのサイズとサービス レベルによって異なります。 たとえば、コンピューティング ユニットを Standard サービス レベルとの間または Standard サービス レベル内で変更するサーバーの場合は、数分以内に完了します。 サーバーの新しいプロパティは、変更が完了するまで適用されません。

スケールアップまたはスケールダウンに関するドキュメント

Azure CLI での Azure Database for MySQL サーバーの監視とスケーリング

スケールアップまたはスケールダウンの詳細

  • サーバーをダウングレードするには、サーバーのストレージ ユニットが、ダウングレード後のサービス レベルで許可されている最大サイズより小さい必要があります。
  • サービス階層によって、提供されている復元サービスは異なります。 ダウングレードすると、特定の時点に復元する機能を使えなくなったり、バックアップの保存期間が短くなったりする可能性があります。 詳細については、Azure Portal を使用して Azure Database for MySQL サーバーをバックアップおよび復元する方法に関するページをご覧ください
  • サーバーの新しいプロパティは、変更が完了するまで適用されません。

次のステップ

コンピューティング ユニットとストレージ ユニットの説明