Azure Portal を使用して Azure Database for MySQL サーバーのバックアップと復元を行う方法

適用対象: Azure Database for MySQL - シングル サーバー

重要

Azure Database for MySQL シングル サーバーは廃止パスにあります。 Azure Database for MySQL フレキシブル サーバーにアップグレードすることを強くお勧めします。 Azure Database for MySQL フレキシブル サーバーへの移行の詳細については、Azure Database for MySQL シングル サーバーの現状に関するページを参照してください

自動バックアップ

Azure Database for MySQL サーバーは、復元機能が有効になるように、バックアップが定期的に行われます。 この機能を使用して、新しいサーバー上で、サーバーとそのすべてのデータベースを過去の特定の時点に復元できます。

前提条件

このハウツー ガイドを完了するには、次が必要です。

バックアップ構成の設定

サーバーの作成時に、 [価格レベル] ウィンドウで、ローカル冗長バックアップまたは地理冗長バックアップのどちらでサーバーを構成するかを選択します。

Note

サーバーの作成後は、冗長の種類 (地理冗長とローカル冗長) を切り替えることはできません。

Azure Portal でサーバーを作成するときに、 [価格レベル] ウィンドウで、使用しているサーバーのバックアップとして [ローカル冗長] または [地理冗長] のいずれかを選択します。 また、このウィンドウの [バックアップの保有期間] で、サーバーのバックアップを保存する期間 (日数) を選択します。

Pricing Tier - Choose Backup Redundancy

作成中のこれらの値の設定について詳しくは、Azure Database for MySQL サーバーのクイック スタートに関するページをご覧ください。

バックアップのリテンション期間は、以下の手順を使用してサーバーで変更できます。

  1. Azure portal にサインインします。

  2. Azure Database for MySQL サーバーを選択します。 この操作で、 [概要] ページが開きます。

  3. [設定] で、メニューから [価格レベル] を選択します。 スライダーを使用して、バックアップの保有期間を 7 ~ 35 日の間で希望の値に変更します。 次のスクリーンショットでは 34 日に変更されています。 Backup retention period increased

  4. [OK] をクリックして変更を確定します。

バックアップのリテンション期間によって、現在からどのくらい遡ってポイントインタイム リストアを取得できるかが管理されます。ポイントインタイム リストアは使用可能なバックアップに基づいているためです。 ポイントインタイム リストアについては、次のセクションで詳しく説明します。

ポイントインタイム リストア

Azure Database for MySQL では、サーバーの過去の特定時点まで遡り、これをサーバーの新しいコピーに復元できます。 この新しいサーバーを使用してデータを復旧したり、クライアント アプリケーションにこの新しいサーバーを参照させたりすることができます。

たとえば、本日正午にテーブルが誤って削除された場合、正午前の時点まで復元し、欠落しているテーブルとデータをサーバーの新しいコピーから取得できます。 ポイントインタイム リストアは、データベース レベルではなく、サーバー レベルで行われます。

次の手順では、サンプルのサーバーを特定の時点まで復元します。

  1. Azure Portal で、ご利用の Azure Database for MySQL サーバーを選択します。

  2. サーバーの [概要] ページのツール バーで [復元] を選択します。

    Azure Database for MySQL - Overview - Restore button

  3. [復元] フォームに必要な情報を入力します。

    Azure Database for MySQL - Restore information

    • 復元ポイント:復元先の特定の時点を選択します。
    • 対象サーバー:新しいサーバーの名前を指定します。
    • [場所] :リージョンを選択することはできません。 既定では、ソース サーバーと同じです。
    • 価格レベル:ポイントインタイム リストアを行うときは、これらのパラメーターを変更することはできません。 これはソース サーバーと同じです。
  4. [OK] をクリックして、特定の時点までサーバーを復元します。

  5. 復元が完了したら、作成した新しいサーバーを検索して、想定どおりにデータベースが復元できたかどうかを確認します。

ポイントインタイム リストアによって作成された新しいサーバーには、選択した特定の時点の既存のサーバーに対して有効であったサーバー管理者のログイン名とパスワードが設定されています。 このパスワードは、新しいサーバーの [概要] ページで変更できます。

さらに、復元操作の終了後には、復元操作後に既定値にリセットされる (およびプライマリ サーバーからコピーで上書きされない) 2 つのサーバー パラメーターがあります

  • time_zone - この値は、既定値 SYSTEM に設定されます
  • event_scheduler - event_scheduler は、復元されたサーバーで OFF に設定されます

プライマリ サーバーから値をコピーし、サーバー パラメーターを再構成して、復元されたサーバーでこれを設定する必要があります

復元中に作成される新しいサーバーには、元のサーバーに存在した VNet サービス エンドポイントはありません。 この新しいサーバー用に、これらの規則を個別に設定する必要があります。 元のサーバーのファイアウォール規則は復元されます。

geo リストア

地理冗長バックアップを使用するようにサーバーを構成した場合は、新しいサーバーをその既存のサーバーのバックアップから作成できます。 この新しいサーバーは、Azure Database for MySQL を使用できる任意のリージョンに作成できます。

  1. ポータルの左上隅にある [リソースの作成] ボタン (+) を選択します。 [データベース]>[Azure Database for MySQL] の順に選択します。

    Navigate to Azure Database for MySQL.

  2. 新しいサーバーのサブスクリプション、リソース グループ、および名前を指定します。

  3. [データ ソース] として [バックアップ] を選択します。 このアクションにより、geo 冗長バックアップが有効になっているサーバーの一覧を示すドロップダウンが表示されます。

    Select data source.

    Note

    サーバーが最初に作成された時点では、すぐには geo リストアで使用できない可能性があります。 必要なメタデータが設定されるまで数時間かかる場合があります。

  4. [バックアップ] ドロップダウンを選択します。

    Select backup dropdown.

  5. 復元元のソース サーバーを選択します。

    Select backup.

  6. サーバーでは、仮想コアの数、バックアップ保有期間バックアップ冗長オプションエンジン バージョン、および管理者資格情報が規定値に設定されます。 続行を選択します。

    Continue with backup.

  7. 必要に応じて、フォームの残りの部分を入力します。 任意の場所を選択できます。

    場所を選択したら、 [サーバーの構成] を選択して、コンピューティング世代 (選択したリージョンで利用可能な場合)、仮想コアの数、バックアップ保有期間、およびバックアップ冗長オプションを更新できます。 復元中に、価格レベル (Basic、汎用、またはメモリ最適化) とストレージのサイズはいずれも変更できません。

    Fill form.

  8. [確認および作成] を選択して、選択内容を確認します。

  9. [作成] を選択して、サーバーをプロビジョニングします。 この操作には数分かかることがあります。

geo リストアによって作成された新しいサーバーには、復元が開始された時点の既存のサーバーで有効であったサーバー管理者のログイン名とパスワードが設定されています。 このパスワードは、新しいサーバーの [概要] ページで変更できます。

復元中に作成される新しいサーバーには、元のサーバーに存在した VNet サービス エンドポイントはありません。 この新しいサーバー用に、これらの規則を個別に設定する必要があります。 元のサーバーのファイアウォール規則は復元されます。

次のステップ