サーバーレス SQL プール クエリでファイルのメタデータを使用する

クエリ フォルダーと複数のファイル」の記事で説明されているように、サーバーレス SQL プールは、複数のファイルとフォルダーに対応できます。 この記事では、クエリ内でファイル名とフォルダー名に関するメタデータ情報を使用する方法について説明します。

場合によっては、結果セット内の特定の行に関連するファイル ソースまたはフォルダー ソースを把握しておく必要があります。

関数 filepath および filename を使用すれば、結果セット内にファイル名およびそのパスを返すことができます。 また、それらを使用することで、ファイル名やフォルダー パスに基づいてデータをフィルター処理することもできます。 これらの関数については、「filename 関数」と「filepath 関数」の構文セクションで説明されています。 以降のセクションでは、サンプルに沿って簡単な説明があります。

前提条件

最初の手順は、参照するストレージ アカウントを使用して データベースを作成 することです。 次に、そのデータベースに対してセットアップ スクリプトを実行して、オブジェクトを初期化します。 このセットアップ スクリプトにより、これらのサンプルで使用されるデータ ソース、データベース スコープの資格情報、および外部ファイル形式が作成されます。

関数

ファイル名

この関数からは、行の生成元のファイル名が返されます。

次のサンプルでは、2017 年の過去 3 か月間について NYC イエロー タクシーのデータ ファイルが読み取られ、ファイルごとの乗車数が返されます。 クエリの OPENROWSET 部分では、読み取るファイルを指定します。

SELECT
    nyc.filename() AS [filename]
    ,COUNT_BIG(*) AS [rows]
FROM  
    OPENROWSET(
        BULK 'parquet/taxi/year=2017/month=9/*.parquet',
        DATA_SOURCE = 'SqlOnDemandDemo',
        FORMAT='PARQUET'
    ) nyc
GROUP BY nyc.filename();

次の例では、WHERE 句内に filename () を使用して、読み取るファイルをフィルター処理する方法を示します。 クエリの OPENROWSET 部分のフォルダー全体にアクセスし、WHERE 句内のファイルをフィルター処理します。

結果は前の例と同じになります。

SELECT
    r.filename() AS [filename]
    ,COUNT_BIG(*) AS [rows]
FROM OPENROWSET(
    BULK 'csv/taxi/yellow_tripdata_2017-*.csv',
        DATA_SOURCE = 'SqlOnDemandDemo',
        FORMAT = 'CSV',
        PARSER_VERSION = '2.0',
        FIRSTROW = 2) 
        WITH (C1 varchar(200) ) AS [r]
WHERE
    r.filename() IN ('yellow_tripdata_2017-10.csv', 'yellow_tripdata_2017-11.csv', 'yellow_tripdata_2017-12.csv')
GROUP BY
    r.filename()
ORDER BY
    [filename];

Filepath

filepath 関数からは、完全なパスまたは部分的なパスが返されます。

  • パラメーターを指定せずに呼び出した場合、行の生成元である完全なファイル パスが返されます。 OPENROWSET で DATA_SOURCE を使用すると、DATA_SOURCE を基準とした相対パスが返されます。
  • パラメーターを指定して呼び出すと、パラメーターで指定した位置にあるワイルドカードと一致するパスの一部が返されます。 たとえば、パラメーター値 1 の場合は、最初のワイルドカードと一致するパスの一部が返されます。

次のサンプルでは、2017 年の過去 3 か月間について、NYC イエロー タクシーのデータ ファイルが読み取られます。 ファイル パスごとの乗車数が返されます。 クエリの OPENROWSET 部分では、読み取るファイルを指定します。

SELECT
    r.filepath() AS filepath
    ,COUNT_BIG(*) AS [rows]
FROM OPENROWSET(
        BULK 'csv/taxi/yellow_tripdata_2017-1*.csv',
        DATA_SOURCE = 'SqlOnDemandDemo',
        FORMAT = 'CSV',
        PARSER_VERSION = '2.0',
        FIRSTROW = 2
    )
    WITH (
        vendor_id INT
    ) AS [r]
GROUP BY
    r.filepath()
ORDER BY
    filepath;

次の例では、WHERE 句内に filepath() を使用して、読み取るファイルをフィルター処理する方法を示します。

クエリの OPENROWSET 部分にワイルドカードを使用し、WHERE 句内のファイルをフィルター処理することができます。 結果は前の例と同じになります。

SELECT
    r.filepath() AS filepath
    ,r.filepath(1) AS [year]
    ,r.filepath(2) AS [month]
    ,COUNT_BIG(*) AS [rows]
FROM OPENROWSET(
        BULK 'csv/taxi/yellow_tripdata_*-*.csv',
        DATA_SOURCE = 'SqlOnDemandDemo',
        FORMAT = 'CSV',
        PARSER_VERSION = '2.0',        
        FIRSTROW = 2
    )
WITH (
    vendor_id INT
) AS [r]
WHERE
    r.filepath(1) IN ('2017')
    AND r.filepath(2) IN ('10', '11', '12')
GROUP BY
    r.filepath()
    ,r.filepath(1)
    ,r.filepath(2)
ORDER BY
    filepath;

次のステップ

次の記事では、Parquet ファイルに対してクエリを実行する方法について説明します。