Azure Virtual Desktop の自動スケーリングの診断を設定する

自動スケーリング機能の潜在的な問題は、診断を通じて監視し、スケーリング プランに支障をきたす前の時点で修正することができます。

現在、自動スケーリングの診断ログは、Azure Storage アカウントに送信するか、Microsoft Azure Event Hubs でログを使用することができます。 Azure ストレージ アカウントをご使用の場合、スケーリング プランと同じリージョンにストレージ アカウントが存在することを確認してください。 診断設定の詳細については、診断設定の作成に関するページを参照してください。 リソース ログのデータ インジェスト時間について詳しくは、「Azure Monitor でのログ データ インジェスト時間」を参照してください。

ヒント

プールされたホスト プールの場合は、自動スケーリング操作のより包括的なビューが提供される、Azure Virtual Desktop の Insights と統合された自動スケーリング診断データを使用することをお勧めします。 詳細については、「Azure Virtual Desktop の Insights を使用して自動スケーリング操作を監視する」を参照してください。

スケーリング プランの診断を有効にする

スケーリング プランの診断を有効にするには、次の手順に従います。

  1. Azure Portalを開きます。

  2. 検索バーに「Azure Virtual Desktop」と入力し、一致するサービス エントリを選択します。

  3. [スケーリング プラン] を選択し、レポートで追跡したいスケーリング プランを選択します。

  4. [診断設定] に移動し、[診断設定を追加する] を選択します。

  5. 診断設定の名前を入力します。

  6. 次に、[自動スケーリング ログ] を選択し、レポートを送信する場所に応じて、[ストレージ アカウントへのアーカイブ] または [イベント ハブへのストリーム] を選択します。

  7. [保存] を選択します。

Note

[ストレージ アカウントへのアーカイブ] を選択した場合は、診断設定ストレージ保持から Azure Storage ライフサイクル管理に移行する必要があります。

Azure Storage で自動スケーリング診断ログを検索する

診断設定の構成後は、次の手順に従ってログを見つけることができます。

  1. Azure portal で、診断ログの送信先のストレージ アカウントに移動します。

  2. [コンテナー] を選択し、insight-logs-autoscaling というフォルダーを開きます。

  3. insight-logs-autoscaling フォルダーで、JSON ファイルが表示されるまで、サブスクリプション、リソース グループ、スケーリング プラン、日付を選択します。 JSON ファイルを選択し、ローカル コンピューターにダウンロードします。

  4. 最後に、任意のテキスト エディターで JSON ファイルを開きます。

診断ログを表示する

JSON ファイルを開いたら、レポートの各要素の意味をざっと確認しましょう。

  • CorrelationID は、サポート ケースの作成時に示す必要のある ID です。

  • OperationName は、問題の発生時に実行されていた操作の種類です。

  • ResultType は操作の結果です。 なんらかの不備が見つかった場合、この要素を見て問題の発生箇所を確認できます。

  • Message はエラー メッセージで、不完全な操作に関する情報が得られます。 このメッセージには重要なトラブルシューティング ドキュメントへのリンクが含まれていることがあるため、よく確認してください。

次の JSON ファイルは、レポートを開いたときに表示される内容の例です。

{
    "host_Ring": "R0",
    "Level": 4,
    "ActivityId": "c1111111-1111-1111-b111-11111cd1ba1b1",
    "time": "2021-08-31T16:00:46.5246835Z",
    "resourceId": "/SUBSCRIPTIONS/AD11111A-1C21-1CF1-A7DE-CB1111E1D111/RESOURCEGROUPS/TEST/PROVIDERS/MICROSOFT.DESKTOPVIRTUALIZATION/SCALINGPLANS/TESTPLAN",
    "operationName": "HostPoolLoadBalancerTypeUpdated",
    "category": "Autoscale",
    "resultType": "Succeeded",
    "level": "Informational",
    "correlationId": "35ec619b-b5d8-5b5f-9242-824aa4d2b878",
    "properties": {
        "Message": "Host pool's load balancing algorithm updated",
        "HostPoolArmPath": "/subscriptions/AD11111A-1C21-1CF1-A7DE-CB1111E1D111/resourcegroups/test/providers/microsoft.desktopvirtualization/hostpools/testHostPool ",
        "PreviousLoadBalancerType": "BreadthFirst",
        "NewLoadBalancerType": "DepthFirst"
    }
}

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