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BizTalk Server とのシステム統合

BizTalk Serverは、発行とサブスクライブのアーキテクチャを使用する統合サーバーです。 これは、 アダプターを使用 してメッセージを送受信し、 オーケストレーションを通じてビジネス プロセスを実装し、これらのさまざまな部分の 管理と追跡 を含む eBusiness アプリケーション向けに設計されています。 BizTalk Serverには、ビジネス間メッセージングの取引先管理、アップタイムを最大化するための高可用性独自のコンポーネントを作成するための開発プラットフォーム、成果物を管理するための管理コンソール、集計、アラート、プロファイルを管理するためのビジネス アクティビティ監視も含まれます。 このようなテクノロジを組み合わせることにより、幅広い機能を使用してソリューションの開発、実装、運用、および保守を行うことができます。

BizTalk Serverには、Microsoft BizTalk Accelerator for RosettaNet (BTARN) と組み合わせて使用できる次の統合サービスが用意されています。 BizTalk Server統合サービスの詳細については、「BizTalk Accelerator for RosettaNet」を参照してください。

メッセージの統合

BizTalk Serverは、メッセージ交換を自動化することで、さまざまなエンティティ (部門、ビジネス パートナー、ベンダー) を統合します。 共通の通信プロトコルとして XML が使用されます。 XSD (XML Schema Definition) スキーマを使用してメッセージを記述および検証し、XSLT (XSL Transformations) を使用してメッセージ間のデータ変換を行います。

BizTalk Server統合エンジンは、ある場所から別の場所にメッセージをルーティングします。 ここでは、ドキュメントのパブリッシュとサブスクライブを別々の部署で行う、パブリッシャー/サブスクライバー モデルが採用されています。 サブスクライブする部署は、メッセージをパブリッシュした部署に通知することなくサブスクライブできます。 これによって 2 点間通信を柔軟なハブスポーク通信に置き換えることができるので、取引先組織を効率的に処理できます。

ビジネス プロセスの自動化

BizTalk Serverでは、オーケストレーションと呼ばれるプロセス マップを使用してビジネス プロセスを自動化および統合し、一連の個別の関連アクションを 1 つのプロセスでリンクします。 オーケストレーションを作成することによって、メッセージの送受信、決定、ループ、およびその他の操作の手順をデータ交換と分析に基づいてリンクできます。 オーケストレーションを使用することで、イベントが発生した場合に自動的に実行されるビジネス プロセスを作成できます。

BizTalk Serverを使用すると、ビジネス ルールに基づいてプロセスを動的に変更できます。 これによって、連携されたプロセスで実行されるアクションをビジネスの考慮事項に基づいて柔軟に変更できます。 たとえば、注文の請求処理の承認プロセスを特定のしきい値によって制限できます。

異機種システムの統合

BizTalk Serverは、システムが異なる通信プロトコルでデータを送信する異種環境で IT システムを統合できます。 これは、アダプターを使用して、さまざまなプロトコルを使用しているシステムに接続することにより実現します。 サポートされているのは、File、FTP、HTTP、SMTP、SOAP、および SQL アダプターです。 BizTalk アダプター フレームワークを使用して、カスタム アダプターを作成できます。 詳細については、「 カスタム アダプターの作成」を参照してください。

ロールベースのツール

BizTalk Serverは、開発者、IT プロフェッショナル、ビジネス プロフェッショナルが協力してシステムを作成、実装、運用、保守、カスタマイズする開発環境です。 BizTalk Serverでは、これらの各ロールに、その使用に合わせてカスタマイズされたツールが提供されます。

詳細については、「 A Role-Based Product」および 「RosettaNet アクセラレータについて」を参照してください。

参照

BizTalk Server がビジネス ニーズを解決するしくみ
BizTalk Accelerator for RosettaNet により BizTalk Server に追加される機能