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送信ポートのフィルターを構成する方法

このトピックでは、BizTalk Server 管理コンソールを使用して、送信ポートのフィルターを構成する方法について説明します。 フィルターを使用することにより、シンプルなメッセージング アプリケーションや、コンテンツ ベースのルーティング (CBR) アプリケーションを作成できます。 フィルターとは、どのメッセージをどの送信ポートにルーティングするかを定義した、メッセージのプロパティやフィールドに対する条件設定です。 オーケストレーションによって送信ポートにルーティングされるメッセージについては、フィルターでは制御できません。

フィルター式は、メッセージのプロパティ、演算子、および (演算子を介してプロパティと比較される) 値で構成されます。複数のフィルター式を作成することもできます。

たとえば、次のような式を作成できます。

MSMQ.MsgID = 1

このフィルターを適用した場合、送信ポート グループは、MSMQ のメッセージ ID が 1 であるメッセージだけをサブスクライブします。

さらに式を追加したり、AND や OR で他の式と組み合わせることもできます。その例を次に示します。

MSMQ.MsgID = 1 OR

SMTP.From = MyServer

この場合、送信ポート グループは、MSMQ メッセージ ID が 1 であるか、または、送信元が MyServer という名前の SMTP サーバーであるすべてのメッセージをサブスクライブします。

Note

別のアプリケーションのプロパティ スキーマを使用するアプリケーションの送信ポートにフィルターを作成し、そのアプリケーションを新しい BizTalk グループにインポートした場合、そのアプリケーションをインストールおよび起動しても、フィルターは正しく機能せず、スキーマが欠落していることを伝える警告も発生しません。 この問題は、スキーマが欠落しているアプリケーションをインストールする前に、必要なスキーマを含んでいるアプリケーションをインポートすれば解決できます。

Note

アプリケーション開発者が開発プロセス中に送信ポート用のフィルターを構成するには、このトピックの手順を実行します。

前提条件

このトピックの手順を実行するには、BizTalk Server Administrators グループのメンバーであるアカウントでログオンする必要があります。 アクセス許可の詳細については、「 BizTalk アプリケーションの展開と管理に必要なアクセス許可」を参照してください。

送信ポートのフィルターを構成するには

  1. [スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft BizTalk Server 20xx] の順にクリックし、[BizTalk Server管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで、BizTalk グループを展開し、送信ポート フィルターを構成する BizTalk アプリケーションを展開します。

  3. [ 送信ポート] を展開し、送信ポートを右クリックし、[ プロパティ] をクリックして、[ フィルター] をクリックします。

  4. 次の表の説明に従ってフィルターを構成し、[OK] をクリック します

    プロパティ 目的
    削除 選択したフィルター式を削除する場合にクリックします。
    [上へ移動] 選択したプロパティを、フィルター式のシーケンス内で前方に移動する場合にクリックします。
    [下へ移動] 選択したプロパティを、フィルター式のシーケンス内で後方に移動する場合にクリックします。
    プロパティ フィルター式に使用するメッセージ プロパティを一覧から選んでクリックします。
    [オペレーター] 式の演算子を入力または選択します。
    Value プロパティに対して検証する値を入力します。 使用できる値の型は、プロパティの種類により異なります。 プロパティにマウス カーソルを合わせると、そのプロパティ値に使用できる型を確認できます。 使用できる値は次のとおりです。 Int: (整数) これは整数である必要があります。 String: 文字列。 dateTime: の日付または時刻。NET でサポートされる形式。 .NET でサポートされる時刻形式の詳細については、.NET Framework ヘルプの「DateTimeFormatInfo クラス」を参照してください。
    グループ化 [ And ] または [Or ] を選択して、このフィルター式と他のフィルター式の関係を示します。

参照

送信ポートの作成および構成