IRunnableObjectImpl クラス

このクラスでは IUnknown が実装され、IRunnableObject インターフェイスの既定の実装が提供されます。

重要

このクラスとそのメンバーは、Windows ランタイムで実行するアプリケーションで使用することはできません。

構文

template<class T>
class IRunnableObjectImpl

パラメーター

T
IRunnableObjectImpl から派生したクラス。

メンバー

パブリック メソッド

名前 説明
IRunnableObjectImpl::GetRunningClass 実行中のコントロールの CLSID を返します。 ATL 実装では CLSID が GUID_NULL に設定され、E_UNEXPECTED が返されます。
IRunnableObjectImpl::IsRunning コントロールが実行中であるかどうかを判断します。 ATL 実装では TRUE が返されます。
IRunnableObjectImpl::LockRunning コントロールを実行中の状態にロックします。 ATL 実装では S_OK が返されます。
IRunnableObjectImpl::Run コントロールを強制的に実行します。 ATL 実装では S_OK が返されます。
IRunnableObjectImpl::SetContainedObject コントロールが埋め込まれていることを示します。 ATL 実装では S_OK が返されます。

解説

IRunnableObject インターフェイスを使用すると、コンテナーでコントロールが実行中であるかどうかを判断し、強制的に実行するか、実行中の状態にロックすることができます。 クラス IRunnableObjectImpl では、このインターフェイスの既定の実装が提供され、デバッグ ビルドでダンプ デバイスに情報を送信することによって IUnknown が実装されます。

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継承階層

IRunnableObject

IRunnableObjectImpl

必要条件

ヘッダー: atlctl.h

IRunnableObjectImpl::GetRunningClass

実行中のコントロールの CLSID を返します。

HRESULT GetRunningClass(LPCLSID lpClsid);

戻り値

ATL 実装では * lpClsid が GUID_NULL に設定され、E_UNEXPECTED が返されます。

解説

Windows SDK の IRunnableObject::GetRunningClass に関する記事を参照してください。

IRunnableObjectImpl::IsRunning

コントロールが実行中であるかどうかを判断します。

virtual BOOL IsRunning();

戻り値

ATL 実装では TRUE が返されます。

解説

Windows SDK の IRunnableObject::IsRunning に関する記事を参照してください。

IRunnableObjectImpl::LockRunning

コントロールを実行中の状態にロックします。

HRESULT LockRunning(BOOL fLock, BOOL fLastUnlockCloses);

戻り値

ATL 実装では S_OK が返されます。

解説

Windows SDK の IRunnableObject::LockRunning に関する記事を参照してください。

IRunnableObjectImpl::Run

コントロールを強制的に実行します。

HRESULT Run(LPBINDCTX lpbc);

戻り値

ATL 実装では S_OK が返されます。

解説

Windows SDK の IRunnableObject::Run に関する記事を参照してください。

IRunnableObjectImpl::SetContainedObject

コントロールが埋め込まれていることを示します。

HRESULT SetContainedObject(BOOL fContained);

戻り値

ATL 実装では S_OK が返されます。

解説

Windows SDK の IRunnableObject::SetContainedObject に関する記事を参照してください。

関連項目

CComControl クラス
クラスの概要