/DRIVER (Windows NT カーネル モード ドライバー)

/DRIVER[:UPONLY |:WDM]

解説

/DRIVER リンカー オプションを使って、Windows NT カーネル モード ドライバーをビルドします。

/DRIVER:UPONLY を使うと、リンカーは出力ヘッダーの特性に IMAGE_FILE_UP_SYSTEM_ONLY ビットを追加し、それをユニプロセッサ (UP) ドライバーとして指定します。 オペレーティング システムでは、マルチプロセッサ (MP) システムへの UP ドライバーの読み込みが拒否されます。

/DRIVER:WDM を使うと、リンカーはオプション ヘッダーの DllCharacteristics フィールドに IMAGE_DLLCHARACTERISTICS_WDM_DRIVER ビットを設定します。

/DRIVER を指定しない場合、これらのビットはリンカーによって設定されません。

/DRIVER を指定する場合:

  • /FIXED:NO が有効になります。 詳細については、「/FIXED (固定ベース アドレス)」を参照してください。

  • 出力ファイルの拡張子は .sys に設定されます。 既定のファイル名と拡張子を変更するには、/OUT を使います。 詳細については、「/OUT (出力ファイル名)」を参照してください。

Visual Studio 開発環境でこのリンカー オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。

  2. [リンカー] フォルダーをクリックします。

  3. [システム] プロパティ ページをクリックします。

  4. [ドライバー] プロパティを変更します。

このリンカーをコードから設定するには

関連項目

MSVC リンカーのリファレンス
MSVC リンカー オプション