/Tc、/Tp、/TC、/TP (ソース ファイル タイプの指定)

  • [アーティクル]

/Tc オプションを指定すると、拡張子が .c でなくても、filename 引数が C ソース ファイルとして指定されます。 /Tp オプションを指定すると、拡張子が .cpp や .cxx でなくても、filename 引数が C++ ソース ファイルとして指定されます。 オプションとファイル名の間のスペースは省略可能です。 各オプションで、1 つのファイルが指定されます。追加のファイルを指定するには、オプションを繰り返します。

/TC と /TP は、/Tc と /Tp のグローバル バリアントです。 オプションに対するコマンド ライン上の場所に関係なく、コマンド ラインで指定されたすべてのファイルを C ソース ファイル (/TC) または C++ ソース ファイル (/TP) として扱う場合にコンパイラに指定します。 これらのグローバル オプションは、単一のファイル上で /Tc または /Tp を使用してオーバーライドできます。

構文

/Tcfilename
/Tpfilename
/TC
/TP

引数

filename
C または C++ ソース ファイル。

解説

CL では、既定で拡張子が .c のファイルを C ソース ファイルと見なし、拡張子が .cpp または .cxx のファイルを C++ ソース ファイルと見なします。

TC または Tc オプションのいずれかが指定されると、/Zc:wchar_t (wchar_t をネイティブ型として認識) オプションの指定は一切無視されます。

Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。

  2. [構成プロパティ]>[C/C++]>[詳細] プロパティ ページを選択します。

  3. [コンパイル言語の選択] プロパティを変更します。 [OK] または [適用] を選択して、変更を適用します。

このコンパイラ オプションをコードから設定するには

  • 以下を参照してください。CompileAs

例

この CL コマンド ラインは、MAIN.c、TEST.prg、COLLATE.prg がすべて C ソース ファイルであることを示します。 CL では、PRINT.prg を認識しません。

CL MAIN.C /TcTEST.PRG /TcCOLLATE.PRG PRINT.PRG

この CL コマンド ラインは、TEST1.c、TEST2.cxx、TEST3.huh、TEST4.o が C++ ファイルとしてコンパイルされ、TEST5.z が C ファイルとしてコンパイルされることを示します。

CL TEST1.C TEST2.CXX TEST3.HUH TEST4.O /Tc TEST5.Z /TP

関連項目

MSVC コンパイラ オプション
MSVC コンパイラ コマンド ラインの構文