単項演算子を含む式

単項演算子は、式の中で 1 つのオペランドに対してのみ作用します。 単項演算子は、次のとおりです。

• 間接演算子 (*)

• アドレス取得演算子 (&)

• 単項プラス演算子 (+)

• 単項マイナス符号演算子 (-)

• 論理否定演算子 (!)

• 1 の補数演算子 (~)

• 前置インクリメント演算子 (++)

• 前置デクリメント演算子 (--)

• キャスト演算子 ()

• sizeof 演算子

• alignof 演算子

• noexcept 式

• new 演算子

• delete 演算子

これらの演算子の結合規則は、右から左方向です。 単項式は構文では一般に後置式または 1 次式より優先されます。

構文

unary-expression:
  postfix-expression
  ++ cast-expression
  -- cast-expression
  unary-operator cast-expression
  sizeof unary-expression
  sizeof ( type-id )
  sizeof ... ( identifier )
  alignof ( type-id )
  noexcept-expression
  new-expression
  delete-expression
unary-operator: 次のいずれか
  * & + - ! ~

解説

postfix-expression は unary-expression と見なされます。また、primary-expression は postfix-expression と見なされるため、primary-expression も unary-expression と見なされます。 詳細については、「後置式」と「一次式」をご覧ください。

cast-expression は、省略可能なキャストによって型を変更する unary-expression です。 詳細については、「キャスト演算子: ()」をご覧ください。

noexcept-expression は、constant-expression 引数を持つ noexcept-specifier です。 詳細については、noexceptを参照してください。

new-expression は new 演算子を指します。 delete-expression は delete 演算子を指します。 詳細については、new 演算子と delete 演算子に関するページを参照してください。

関連項目

式の型