public (C++)

構文

public:
   [member-list]
public base-class

解説

クラス メンバーのリストを前に置くと、public キーワードは、それらのメンバーが任意の関数からアクセスできることを指定します。 これは、次のアクセス指定子またはクラスの末尾までで宣言されているすべてのメンバーに適用されます。

基底クラスの名前を指定すると、public キーワードは、基底クラスのパブリック、プロテクト メンバーが派生クラスのそれぞれパブリックおよびプロテクト メンバーであることを指定します。

クラスのメンバーの既定のアクセスはプライベートです。 構造体または共用体のメンバーの既定のアクセスはパブリックです。

基底クラスの既定のアクセスは、クラスの場合はプライベートで、構造体の場合はパブリックです。 共用体に基底クラスを設定することはできません。

詳細については、「private」、「protected」、「friend」および「クラス メンバーへのアクセスの制御」のメンバー アクセス テーブルを参照してください。

/clr 固有

CLR 型では、C++ アクセス指定子のキーワード (public、private、および protected) が、アセンブリに関連する型およびメソッドの可視性に影響を与える可能性があります。 詳細については、「メンバー アクセス コントロール」を参照してください。

Note

/LN でコンパイルされるファイルは、この動作に影響を受けません。 この場合、すべてのマネージド クラス (パブリックかプライベート) が表示されます。

END /clr 固有

例

// keyword_public.cpp
class BaseClass {
public:
   int pubFunc() { return 0; }
};

class DerivedClass : public BaseClass {};

int main() {
   BaseClass aBase;
   DerivedClass aDerived;
   aBase.pubFunc();       // pubFunc() is accessible
                          //    from any function
   aDerived.pubFunc();    // pubFunc() is still public in
                          //    derived class
}

関連項目

クラス メンバーへのアクセス制御
キーワード