方法: 分割ウィンドウでのサイズ変更および位置指定動作を定義する

SplitContainer コントロールのパネルは、ユーザーがサイズを変更して操作するのに適しています。 ただし、スプリッターがどこに配置され、どの程度移動できるのかをプログラムによって制御できます。

SplitContainer コントロールの SplitterIncrement プロパティとその他のプロパティを使用して、ユーザー インターフェイスの動作をニーズに合わせて細かく制御できます。 次の表はそのようなプロパティです。

名前 説明
IsSplitterFixed プロパティ キーボードまたはマウスを使ってスプリッターを移動可能にするかどうかを決定します。
SplitterDistance プロパティ 左端または上端から、移動可能なスプリッター バーまでの距離を、ピクセル単位で指定します。
SplitterIncrement プロパティ ユーザーがスプリッターを移動できる最小距離をピクセル単位で指定します。

次の例では、"スナップ スプリッター" 効果を作成するように SplitterIncrement プロパティを変更しています。ユーザーがスプリッターをドラッグすると、既定の 1 ではなく、10 ピクセル単位で増加します。

SplitContainer のサイズ変更動作を定義するには

  1. プロシージャでは、SplitterIncrement プロパティを目的のサイズに設定して、スプリッターの "スナップ" 動作が実現されるようにします。

    次のコード例では、フォームの Load イベント内で、SplitContainer コントロール内のスプリッターが、ドラッグ時に 10 ピクセル分ジャンプするように設定されています。

    Private Sub Form1_Load(ByVal sender As System.Object, _  
        ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load  
        Dim splitSnapper as new SplitContainer()  
        splitSnapper.SplitterIncrement = 10  
        splitSnapper.Dock = DockStyle.Fill  
        splitSnapper.Parent = me  
    End Sub  
    
    private void Form1_Load(System.Object sender, System.EventArgs e)  
    {  
        SplitContainer splitSnapper = new SplitContainer();  
        splitSnapper.SplitterIncrement = 10;  
        splitSnapper.Dock = DockStyle.Fill;  
        splitSnapper.Parent = this;  
    }  
    

    (Visual C#) フォームのコンストラクターに次のコードを配置して、イベント ハンドラーを登録します。

    this.Load += new System.EventHandler(this.Form1_Load);  
    

    スプリッターを左または右に少し移動しても、認識できる効果は得られません。ただし、マウス ポインターがいずれかの方向に 10 ピクセル移動すると、スプリッターは新しい位置にスナップされます。

関連項目