方法: .NET Framework ストリームと Windows ランタイム ストリームの間で変換を行う (Windows のみ)

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UWP アプリ用 .NET Framework は、完全な .NET Framework のサブセットです。 UWP アプリのセキュリティおよびその他の要件のために、ファイルを開いたり読み取ったりするために使用する .NET Framework API の完全なセットを使用できません。 詳細については、「.NET for UWP apps overview」(UWP アプリ用 .NET の概要) を参照してください。 ただし、他のストリームの処理操作のために .NET Framework API を使用することもできます。 これらのストリームを操作するには、MemoryStream や FileStream などの .NET Framework ストリーム型と、IInputStream、IOutputStream、IRandomAccessStream などの Windows ランタイム ストリームの間で変換できます。

System.IO.WindowsRuntimeStreamExtensions クラスには、これらの変換を容易にするメソッドが含まれています。 ただし、次のセクションで説明するように、.NET Framework と Windows ランタイムのストリームの間にある根本的な違いにより、これらのメソッドの使用結果に影響があります。

Windows ランタイムから .NET Framework ストリームに変換する

Windows ランタイム ストリームから .NET Framework ストリームに変換するには、次の System.IO.WindowsRuntimeStreamExtensions メソッドのいずれかを使用します。

Windows ランタイムでは、読み取り専用、書き込み専用、または読み取りと書き込みをサポートするストリームの種類が提供されています。 Windows ランタイム ストリームを .NET Framework ストリームに変換するとき、これらの機能は維持されます。 さらに、Windows ランタイム ストリームを .NET Framework ストリームに変換してから元に戻すと、元の Windows ランタイム インスタンスに戻ります。

変換する Windows ランタイム ストリームの機能と一致する変換メソッドを使用することをお勧めします。 ただし、IRandomAccessStream は読み取りも書き込みも可能なので (IOutputStream と IInputStream の両方を実装しているので)、変換メソッドでは元のストリームの機能が維持されます。 たとえば、WindowsRuntimeStreamExtensions.AsStreamForRead を使用して IRandomAccessStream を変換しても、変換された .NET Framework ストリームが読み取り可能に制限されるわけではありません。 書き込みも可能です。

例:Windows ランタイム ランダム アクセスを、.NET Framework ストリームに変換する

Windows ランタイム ランダム アクセス ストリームから .NET Framework ストリームに変換するには、WindowsRuntimeStreamExtensions.AsStream メソッドを使用します。

次のコード例では、ファイルを選択するように求められ、そのファイルが Windows ランタイム API で開かれた後、.NET Framework ストリームに変換されます。 ストリームを読み取って、テキスト ブロックに出力します。 通常、結果を出力する前に .NET Framework API でストリームを処理します。

// Create a file picker.
FileOpenPicker picker = new FileOpenPicker();
picker.SuggestedStartLocation = PickerLocationId.DocumentsLibrary;
picker.ViewMode = PickerViewMode.List;
picker.FileTypeFilter.Add(".txt");

// Show picker, enabling user to pick one file.
StorageFile result = await picker.PickSingleFileAsync();
if (result != null)
{
    try
    {
        // Retrieve the stream. This method returns a IRandomAccessStreamWithContentType.
        var stream = await result.OpenReadAsync();

        // Convert the stream to a .NET stream using AsStream, pass to a
        // StreamReader and read the stream.
        using (StreamReader sr = new StreamReader(stream.AsStream()))
        {
            TextBlock1.Text = sr.ReadToEnd();
        }
    }
    catch (Exception ex)
    {
        // ...
    }
}

.NET Framework から Windows ランタイム ストリームに変換する

.NET Framework ストリームから Windows ランタイム ストリームに変換するには、次の System.IO.WindowsRuntimeStreamExtensions メソッドのいずれかを使用します。

.NET Framework ストリームを Windows ランタイム ストリームに変換する場合、変換されたストリームの機能は元のストリームによって異なります。 たとえば、元のストリームが読み取りと書き込みの両方をサポートしており、WindowsRuntimeStreamExtensions.AsInputStream を呼び出してそのストリームを変換した場合、返される型は IRandomAccessStream になります。 IRandomAccessStream では IInputStream と IOutputStream が実装されており、読み取りと書き込みがサポートされます。

.NET Framework ストリームでは、変換後も複製はサポートされません。 .NET Framework ストリームを Windows ランタイム ストリームに変換し、CloneStream を呼び出す GetInputStreamAt または GetOutputStreamAt を呼び出した場合、または CloneStream を直接呼び出した場合は、例外が発生します。

例:.NET Framework を Windows ランタイム ランダム アクセス ストリームに変換する

次の例で示すように、.NET Framework ストリームから Windows ランタイム ランダム アクセス ストリームに変換するには、AsRandomAccessStream メソッドを使用します。

重要

使用している .NET Framework ストリームがシークをサポートすること、またはそれを実行するストリームにコピーすることを確認します。 この確認には、 Stream.CanSeek プロパティを使用できます。

// Create an HttpClient and access an image as a stream.
var client = new HttpClient();
Stream stream = await client.GetStreamAsync("https://learn.microsoft.com/en-us/dotnet/images/hub/featured-1.png");
// Create a .NET memory stream.
var memStream = new MemoryStream();
// Convert the stream to the memory stream, because a memory stream supports seeking.
await stream.CopyToAsync(memStream);
// Set the start position.
memStream.Position = 0;
// Create a new bitmap image.
var bitmap = new BitmapImage();
// Set the bitmap source to the stream, which is converted to a IRandomAccessStream.
bitmap.SetSource(memStream.AsRandomAccessStream());
// Set the image control source to the bitmap.
Image1.Source = bitmap;

関連項目