監査エンティティのデータ変更
組織は、セキュリティの維持、特定のデータ レコードの履歴の確認、将来の解析と記録保持に備えた変更の文書化、および法令遵守を目的として、ビジネス データへの変更を追跡する必要があります。 Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) は、組織単位でのエンティティおよび属性データの変更の監査をサポートします。
概要
組織では、通常、さまざまな規制に従って、顧客とのやり取りの履歴、監査ログ、アクセス レポート、セキュリティ インシデント追跡レポートを入手できるようにしておく必要があります。 組織では、セキュリティと分析のために Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) データの変更を追跡することが必要な場合があります。 詳細については、Dataverse ドキュメントの 監査機能の概要 を参照してください。
監査のエンティティおよび属性の構成
監査は、組織、エンティティ、属性の 3 レベルで構成できます。 組織レベルはレベルが最も高く、その後にエンティティ レベル、属性レベルと続きます。 属性の監査が行われるようにするためには、属性、エンティティ、組織の各レベルで監査を有効にする必要があります。 エンティティの監査が行われるようにするためには、エンティティ レベルと組織レベルで監査を有効にする必要があります。 詳細については、Dataverse ドキュメントの監査のエンティティおよび属性の構成を参照してください。
監査対象データの変更履歴の取得と削除
監査を有効にし、監査対象のエンティティや属性へのデータ変更を行った後、データ変更履歴の取得に進むことができます。 変更履歴の参照後にオプションで監査レコードを削除することもできます。 詳細については、Dataverse ドキュメントの監査対象データの変更履歴の取得と削除を参照してください。
DeleteAuditData メッセージの動作は、SQL Server のエディションによって異なります
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) を使用した場合の DeleteAuditData メッセージの動作は、使用する SQL Server のエディションによって異なります。
SQL Server Enterprise Edition を使用している場合、DeleteAuditData メッセージは、終了日が EndDate プロパティで指定された日付より前のパーティションに含まれているすべての監査データを削除します。 空のパーティションがあれば、それも削除します。 ただし、現在の (アクティブな) パーティションと、アクティブ パーティション内のauditレコードを、この要求やその他の要求で削除することはできません。
SQL Server Standard エディションは、データベースのパーティション分割機能をサポートしていません。 この場合、DeleteAuditData メッセージは、EndDate プロパティで指定された終了日までに作成されたすべての監査レコードを削除します。
ユーザー ログオンの監査
Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) は、ユーザー アクセスの監査機能をサポートします。 記録される情報には、ユーザーが Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) へのアクセスをいつ開始したか、アクセス元が Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) Web アプリケーションか、Dynamics 365 for Outlook か、または Web サービスへの SDK 呼び出しかが含まれます。 詳細については、Dataverse ドキュメントのユーザー ログオンの監査を参照してください。
サンプル: エンティティのデータ変更を監査する
このサンプルでは、エンティティとその属性に対する監査を有効または無効にする方法、監査対象エンティティのデータ変更履歴を取得する方法、および監査レコードを削除する方法を示します。 詳細については、Dataverse ドキュメントのサンプル: エンティティのデータ変更を監査するを参照してください。
サンプル: ユーザー アクセスの監査
このサンプルでは、Dynamics 365 Customer Engagement (on-premises) へのユーザー アクセスを監査する方法を示します。 詳細については、Dataverse ドキュメントのサンプル: ユーザー アクセスの監査を参照してください。