Dataverse 統合のコンフィギュレーション

重要

この記事で説明した機能は、現在スタンドアロンの Dynamics 365 Human Resources の顧客が利用できます。 Finance のリリース 10.0.25 以降に、Finance インフラストラクチャの今後のリリースで、一部またはすべての機能を使用できます。

次の Dynamics 365 アプリに適用:
Human Resources

Microsoft Dataverse と Dynamics 365 Human Resources の統合を有効化また無効化にできます。 また、同期の詳細を表示し、追跡データをクリアし、テーブルを再同期して、2 つの環境間のデータ問題のトラブルシューティングに役立てることもできます。

メモ

Dataverse (旧 Common Data Service) および用語更新の詳細については、Microsoft Dataverse とは何ですか?を参照してください

統合をオフにすると、ユーザーは Human Resources または Dataverse に変更を加えることができますが、これらの変更は 2 つの環境間で同期されません。

既定では、Human Resources とDataverse 間の統合はオフになっています。

次のような場合は、統合を無効にすることもできます:

• Data Management Framework を介したデータに入力し正しい状態にするには、データを複数回インポートする必要があります。

• Human Resources または Dataverse のいずれかのデータに問題があります。 統合を無効にする場合、他では削除せず、もう一方の環境でレコードを削除することができます。 統合をオンに戻すと、削除されなかった環境のレコードは、削除された環境に同期します。 同期は次に、 同期リクエストを失敗した Dataverse 統合 バッチ ジョブが実行するときに開始されます。

警告

データ統合を無効する場合、両方の環境で同じレコードを編集しないようにしてください。 統合を有効に戻すと、最後に編集したレコードが同期されます。 したがって、両方の環境でレコードに同じ変更を加えていない場合は、データが失われる可能性があります。

Dataverse 統合のページにアクセス

1. Dataverse による統合の設定を表示または構成を希望する Human Resources インスタンスで、システム管理のタイルを選択します。

   

2. リンクタブを選択します。

   

3. 統合で、Dataverse 統合を選択します。

   

Human Resources とDataverse 間でのデータ統合を有効化また無効化

• 統合を有効にするには、Microsoft Dataverse 統合ページで、Dataverse 統合を有効化する オプションをはいに設定します。

  メモ

  統合を有効にすると、データは次に 同期リクエストを失敗した Dataverse 統合 バッチ ジョブを実行する時に同期されます。 バッチ ジョブが完了すると、すべてのデータを使用できるようになります。

• 統合を無効にするには、オプションを いいえ に設定します。

警告

データ移行タスクの実行中は、 Dataverse 統合をオフにすることを強くお勧めします。 大規模なデータのアップロードはパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。 たとえば、2000 件の作業者をアップロードすると、統合が有効になっている場合には数時間かかりますが、無効になっている場合は1時間もかかりません。 この例で示している数値は、デモンストレーションの目的でのみ使用されます。 レコードのインポートにかかる正確な時間は、さまざまな要因によって多くの影響を受けます。

データ統合の詳細を表示

Microsoft Dataverse 統合 ページの 管理 FastTab で、行が Human Resources と Dataverse 間でどのようにリンクされているかを確認できます。

• テーブルの行を表示するには、Dataverse テーブル フィールドのテーブルを選択します。 グリッドには、選択したテーブルにリンクされているすべての行が表示されます。

メモ

すべての Dataverse テーブルが、現在リストにあるわけではありません。 カスタム フィールドの使用をサポートしているテーブルだけが、グリッドに表示されます。 Human Resources の継続的リリースにより、新しいテーブルが利用可能になります。

グリッドには、次のフィールドが含まれています。

• Dataverse テーブル – Dataverse のテーブルの名称です。
• Dataverse エンティティ参照 – Dataverse がレコードの識別に使用する識別子です。 この値は、Human Resources RecId 値と同じです。 Microsoft Excel で Dataverse テーブルを開くと、識別子を確認できます。
• Human Resources エンティティ名 – 最後にデータを Dataverse に同期させた Human Resources エンティティです。 エンティティは、Dataverse の接頭語または別の接頭語を持つことが可能です。
• Human Resources 参照 – Human Resources のレコードに関連付けられる Recld 値。
• Dataverse から削除 - Dataverse から行が削除されたかどうかを示す値です。

メモ

Human Resources のレコードは、Dataverse の行に対応します。

Dataverse の行から人事レコードの関連付けを削除します

Human Resources と Dataverse 間のデータ同期中に問題が発生した場合、追跡をクリアにして追跡テーブルを再同期させることで、問題を解決できる可能性があります。 関連付けを削除してから Dataverse の行を変更または削除すると、変更内容は Human Resources に同期されません。 Human Resources で変更を加えると、新しい追跡レコードが作成され、Dataverse で行が更新されます。

• Human Resources レコードと Dataverse の行関連付けを削除するには、Dataverse テーブル のフィールドでテーブルを選択し、追跡情報の削除を選択します。

追跡を削除した後、テーブルの完全同期を実行するには、次の手順を参照してください。

Human Resources と Dataverse 間のテーブルを同期する

この手順は、次の場合に使用します:

• Dataverse からの変更は、Human Resources に表示されるまでに時間がかかりすぎます。

• 追跡をクリアした後、追跡テーブルを最新の情報に更新する必要があります。

Human Resources と Dataverse の間のテーブルで完全同期を実行するには :

1. Dataverse テーブル フィールドで、テーブルを選択します。

2. 今すぐ同期 を選択します。

参照

Dataverse テーブル
構成 Dataverse 仮想テーブル
Human Resources 仮想テーブルに関するよく寄せられる質問
Microsoft Dataverse とは?
用語の更新