財務と運用アプリの開発と管理

財務と運用アプリの開発と管理には以下が含まれます。

  • 管理者エクスペリエンスと Lifecycle Services
  • 開発者エクスペリエンス
  • インテリジェンス
  • モバイル アプリ
  • データ管理とデータ エンティティ
  • Office 統合

開発者エクスペリエンス

開発者エクスペリエンスは、Visual Studio と .NET コンポーネントを使用する最新のツールに基づいています。

  • 開発ツールは実行中の環境から切り離されます。すなわち、オンライン データベースではなく、ローカルの XML ベース ファイル対して開発を行います。
  • Microsoft Visual Studio は開発環境です。 財務と運用は、Visual Studio 環境をカスタマイズして、円滑で慣れ親しんだエクスペリエンスを提供します。
  • X++ コンパイラは、すべての機能に対して共通中間言語 (CIL) を生成します。 CIL は、C# プログラミング言語など、他の .NET ベース (マネージド) 言語で使用されるものと同じ中間言語です。
  • ブラウザー ベースのクライアントとフォームのデザイン パターンを活用して、改善されたエンドユーザー エクスペリエンスを提供できます。
  • アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) システムは、ビルドの自動化、テストの自動化、およびクラウドへのモデルの配置をサポートします。

詳細については、開発およびカスタマイズのホーム ページを参照してください。

管理者エクスペリエンスと Lifecycle Services

Finance、Supply Chain Management、および Commerce はクラウドでホストされます。 IT プロは、Dynamics Lifecycle Services (LCS) を使用して、環境を監視およびチューニングし、機能を配置して、最新の修正プログラムで最新の状態に維持することができます。 展開の範囲内で、セキュリティを構成し、プロセスをいつ実行するかを管理することができます。 また、ビジネス インテリジェンスとレポート、モバイル アプリ、Office、およびその他の統合のサポートを要求されたとき、LCS を使用することもできます。

BI とレポート作成

財務と運用は、5 つの特徴的なレポート作成エクスペリエンスを提供します。 組織全体にわたるさまざまな機能の複雑で多様なレポートのニーズを満たすために専用ツールを提供します。

  • 操作ビュー: 特定のビジネス ペルソナの特定のニーズに対応するように設計されています。
  • ビジネス ドキュメント – 処理されたビジネス データを収集して変換するために使用する静的ドキュメントです。
  • 分析ツールおよび視覚化 – ユーザーによるデータの検証を可能にする論理計算の個人用プレゼンテーションです。
  • 電子レポート – 電子ドキュメントの形式を設定するために使用するツールです。
  • Financial Reporting – 法人の財務活動の標準的な見解に基づいて、詳細な会計管理のツールを提供するように設計されています。

モバイル アプリ

財務と運用のモバイル アプリは、組織の業務プロセスをモバイル化するための力を組織に与えます。 IT 管理者が組織でモバイル ワークスペースを有効にすると、ユーザーはアプリにログインして、モバイル デバイスから業務プロセスをすぐに実行できるようになります。 Dynamics 365 の財務と運用モバイル アプリには、生産性の向上に役立つ以下の機能が含まれています。

  • ネットワーク接続を常に確保できない場合やモバイル デバイスがオフラインの場合でも、ユーザーはビジネス データの表示、編集、および処理を行なうことができます。 デバイスを再度ネットワークに接続すると、オフライン データの処理が財務と運用に自動的に同期されます。 
  • IT 管理者または開発者は、組織に適したモバイル ワークスペースを作成し公開できます。 このアプリは既存のコード資産を使用します。したがって、検証手順、ビジネス ロジック、またはセキュリティのコンフィギュレーションを再実装する必要はありません。 
  • IT 管理者または開発者は、財務と運用 Web クライアントに含まれるワークスペース デザイナーをポイント アンド クリックして、モバイル ワークスペースを簡単に設計できます。 
  • オプションで、IT 管理者または開発者は、ビジネス ロジック拡張フレームワークを使用して、ワークスペースのオフライン機能を最適化できます。 デバイスがオフラインの間でもデータが処理され続けるので、デバイスがネットワークに常に接続されていなくても、モバイルでの使用に問題が起きることはありません。

データ管理とデータ エンティティ

財務と運用からのデータは、Dataverse、Power Apps、および Power BI を使用して、Microsoft のデータ ソースおよび Microsoft 以外のデータ ソースと簡単に統合することができます。 詳細については、データ エンティティの概要 を参照してください。

Office 統合

Microsoft Office の統合機能により、Office 製品を使って作業を行うための生産的な環境がユーザーに提供されます。 詳細については、「Office 統合の概要」を参照してください。

e ラーニング コース

オンライン コースおよびトレーニングについては、Dynamics 365 財務と運用をご確認ください。