組織と組織階層

組織とは、業務プロセスを実行や目標の達成を協力して行う人々の集まりです。 組織階層とは、業務を構成する組織の関係を表すものです。

組織

Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations では、法人、作業単位、およびチームという内部組織のタイプを定義できます。

すべての内部組織は [関係者] エンティティ タイプです。 したがって、これらの組織は、住所と連絡先情報を保存するためにアドレス帳機能を使用します。 当時者は、個人または組織のいずれかであり、1 つ以上のアドレス帳に含めることができます。

法人とは、登記または法的手続きを済ませた法律上の構造を持つ組織です。 法人には、法的契約の締結が認められており、業績を報告する収支報告書の作成が義務付けられています。

会社とは、法人の 1 つのタイプです。 Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations の今回のリリースでは、会社はユーザーが作成できる唯一の法人であり、個々の法人は会社 ID と関連付けられています。 この関連付けは、プログラム内の一部の機能エリアで法人 ID (データモデルでは DataAreaId) が使用されているために設けられています。 これらの機能エリアでは、データのセキュリティ区分として法人が使用されています。 ユーザーは、現在ログオン中の会社のデータにのみアクセスできます。

作業単位

作業単位とは、事業における経済資源と運営プロセスの管理を振り分ける際に使用する組織です。 作業単位のメンバは、希少なリソースの有効活用、プロセスの改善、および業績に対する責任を担っています。

Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations では、作業単位には、コスト センター、事業単位、バリュー ストリーム、部門、小売チャネルなどのタイプがあります。 次の表に、作業単位の各タイプに関する詳細情報を示します。

作業単位のタイプ 説明 目的
原価部門 予算経費と実績経費の責任をその管理者が負う作業単位。 法人間にまたがる業務プロセスの管理と運用管理に使用します。
事業単位 戦略的なビジネス目標達成のために作成された半自治の事業単位。 法人とは別に、組織が係わる業界または製品ラインに基づいた財務報告に使用します。
バリュー ストリーム 一つ以上の生産フローを制御する作業単位。 消費者に製品やサービスを提供するために必要な活動およびフローを管理するリーン生産に一般的に使用します。
部門 販売や会計など、特定のタスクを実行する組織のカテゴリまたは機能パーツを表す作業単位。 機能分野の報告に使用します。 部門は損益の職責を担っており、複数のコスト センターで構成される場合があります。
小売チャンネル 従来型の店舗、オンライン ストア、またはオンライン マーケットプレースを表す作業単位。 法人内または法人全体の 1 つ以上の店舗の管理と運用管理に使用されます。

チーム

メンバが共通の責任、関心、または目標を持つ組織。 チームは組織階層では使用できません。

組織階層

業務について、さまざまな観点から表示と報告を行う組織階層を設定します。 たとえば、税金、法律、または法令についての報告に使用するの法人の階層を設定できます。 法的に必須でなくても内部統制に使用する財務情報を報告する階層を、作業単位に基づいて設定します。 たとえば、購買ポリシー、ルール、および業務プロセスを管理する購買階層を作成できます。

Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations では各階層の目的が割り当てられます。 階層の目的により、階層に含めることができる組織のタイプが決まります。 この目的により、どのアプリケーションのシナリオで階層を使用できるかが決まります。

各階層の組織では、パラメータ、ポリシー、およびトランザクションを共有できます。 親組織のパラメータは、各組織で継承または上書きできます。 ただし、製品やアドレス帳などの共有マスタ データは組織全体に適用され、個々の組織では上書きすることはできません。 組織と階層の作成は慎重に計画する必要があります。 詳細については、「組織階層の計画」を参照してください。