原価管理の概要

原価管理 ワークスペースは、(たとえばコスト センターや製品グループなどの) 分析コード内または分析コード間のコスト オブジェクトまたは一連のコスト オブジェクトの管理を担当するマネージャーがレポートにアクセスできる中心点です。 ワークスペースのレポートは、報告に使用されているレイアウトとデータが組織全体で一貫するよう、コスト経理担当によって完全に管理されます。

原価管理ワークスペースのコンフィギュレーション

コスト経理担当は、要求されたデータ合成やレイアウトに必要な数だけレポート コンフィギュレーションを定義できます。 レポート コンフィギュレーションは 6 つのセクションで構成され、それぞれが対象となるデータ合成の選択またはレイアウトのどちらかに関与します。

原価管理ワークスペースをコンフィギュレーションするには、[原価会計] > [設定] > [原価管理ワークスペースのコンフィギュレーション] をクリックします。

一般

[一般] クイック タブで、固有のレポートのレイアウトを作成することができます。 レポートの名前はユーザーが 原価管理 ワークスペースで認識できる固有の識別子となります。 レポートを共有するか、あるいはコスト経理担当用に内部に保持するかを指定することもできます。

フィールド 説明
氏名 レイアウト用に一意の名前を入力します。
説明 詳細な説明を入力します。
公開済 このフィールドを [はい] に設定した場合、次のロールのいずれかに割り当てられているユーザーは 原価管理 ワークスペースでレポートを表示することができます。
  • 原価会計マネージャー
  • 原価経理担当
  • 原価経理担当係
  • 原価オブジェクト コントローラー
このフィールドを [いいえ] に設定した場合、次のロールのいずれかに割り当てられているユーザーのみが 原価管理 ワークスペースでレポートを表示することができます。
  • 原価会計マネージャー
  • 原価経理担当
  • 原価経理担当係

データのフィルター処理

[データのフィルター処理] クイック タブで、レポートのデータの基礎を定義します。 このレポートのユーザーは、ソース データが処理された後にレポート上で値を参照します。

フィールド 説明
原価会計元帳 レポートの基になる [原価会計元帳] です。 値は [コスト制御ユニット] フィールドから派生しています。
原価管理単位 選択した値は、このレポートの基になる原価会計元帳とコスト オブジェクトを決定します。
統計分析コード階層、コスト要素分析コード階層 原価管理 ワークスペースのコンフィギュレーション レコードは、非貨幣形式または金額のいずれの値もレポートできますが、同じレイアウトではありません。 [コスト要素分析コード階層] フィールドで値を選択して金額の値をレポートします。 [統計分析コード階層] フィールドで値を選択して非貨幣形式の値をレポートします。 選択した分析コード階層のレコードは、報告と集約のレベル構造を決定します。
[!NOTE]
非通貨形式の値と金額の値を並べて表示するには、Microsoft Power BI コンテンツ パックの Microsoft Excel にデータをエクスポートします。
原価オブジェクト分析コード階層 定義しているレポートの目的に合った、コスト オブジェクト分析コードの分析コード階層を選択します。
予算の元のバージョン このレポートのコンテキストで元の予算として機能する予算バージョン ID を選択します。
予算の修正バージョン このレポートのコンテキストで修正予算として機能する予算バージョン ID を選択します。

計算レコードの割り当て

間接費計算は、コスト動作分類、コスト配分、およびコスト配賦など、ソース データ上でいくつかの計算手順を実行します。 欠落していたソースデータを発見したり規則を更新する必要がある場合、複数の間接費計算を同じ会計期間で実行することができます。 各間接費計算は一意の ID と共に保存します。 コスト経理担当が特定の間接費計算 ID を選択できます。 マネージャーなどのレポートのユーザーは、原価管理 ワークスペースで間接費計算の結果を表示します。

フィールド 説明
会計カレンダー期間 間接費計算 ID を割り当てる会計カレンダー期間を選択します。
[!NOTE]
このフィールドに一覧表示されている会計年度期間は、原価会計元帳に関連付けられている会計カレンダーから取得しています。
実際のバージョン 適切な間接費計算 ID を選択します。
予算バージョン 適切な間接費計算 ID を選択します。
修正された予算バージョン 適切な間接費計算 ID を選択します。

列別の会計年度期間

[列別の会計年度期間] クイック タブで、コスト経理担当はどの会計年度期間をレポートのレイアウトで表示するかを決定します。

選択した列の値は [列別の会計年度期間] クイック タブで選択された値で乗算されます。

フィールド 説明
現在の期間 現在の会計年度期間の残高が表示されます。
[!NOTE]
既定では、現在の期間はセッション日付によって決定されます。 原価管理 ワークスペースでは、特定の会計年度期間を選択することができます。 選択した値は、現在の期間を表します。
前期 前会計年度期間の残高が表示されます。 次の式が使用されます。
現在の会計年度期間 – 1
[!NOTE]
既定では、前の期間はセッション日付から派生します。 原価管理 ワークスペースでは、特定の会計年度期間を現在の期間として選択することができます。 前の期間 はそれに応じて再計算されます。
現時点年間累計 年間累計が表示されます。 次の式が使用されます。
YearToDate (現在の会計年度期間)
[!NOTE]
既定では、現在の期間はセッション日付によって決定されます。 原価管理 ワークスペースでは、特定の会計年度期間を選択することができます。 選択した値が現在の期間を表し、年間累計 の値がそれに応じて更新されます。
年度累計平均 年間累計の平均が表示されます。 次の式が使用されます。
(YearToDate [現在の会計年度期間]) ÷ (Count [現在の会計年度期間])

  • 統計分析コード メンバー: フルタイム従業員
  • 現在の日付: 3-21-2017
  • 期間: 会計年度期間 1、会計年度期間 2、会計年度期間 3
  • 大きさ: 10、10、12
この場合、年度累計平均 = (10 + 10 + 12) ÷ 3 = 10.67

年度累計平均 の値は、コスト要素分析コード メンバーと統計分析コード メンバーに対して計算できます。

[!NOTE]
既定では、現在の期間はセッション日付によって決定されます。 原価管理 ワークスペースでは、特定の会計年度期間を選択することができます。 選択した値が現在の期間を表し、年間累計年度累計平均 の値がそれに応じて更新されます。

原価に表示する列

[コストに表示する列] クイック タブで、コスト経理担当はレポートのレイアウトにどの列を含めるかを決定します。 固定費、変動費、および未分類のコストという 3 つのカテゴリがあります。

フィールド 説明
固定費 この列タイプは、選択された間接費計算 ID に基づき、固定費を示します。
[!NOTE]
この列タイプは、間接費計算 ID が会計年度期間に選択されている場合にのみ残高を表示します。
変動費 この列タイプは、選択された間接費計算 ID に基づき、変動費を示します。
[!NOTE]
この列タイプは、間接費計算 ID が会計年度期間に選択されている場合にのみ残高を表示します。
固定費 + 変動費 この列タイプは、選択された間接費計算 ID に基づき、固定費と変動費を示します。
[!NOTE]
この列タイプは、間接費計算 ID が会計年度期間に選択されている場合にのみ残高を表示します。
原価合計 この列タイプは、合計費 (未分類のコスト、固定費、および変動費) を示します。
[!NOTE]
この列タイプは常に残高を表示します。
未分類のコスト この列タイプは、未分類のコストを示します。
[!NOTE]
この列は、間接費計算によってすべてのコストが正しく分類されているかどうか、またはコスト動作ルールを調整する必要があるかどうかを検証するために使用できます。

予算原価に表示する列

[予算コストに表示する列] クイック タブで、コスト経理担当は選択された予算バージョンにどの列を表示するかを決定します。 元の予算と修正予算に対して個々に選択することができます。

注意

次のフィールドは、元の予算と修正予算に対して同様に動作するため、一度だけの説明となります。

フィールド 説明
予算 選択した列ごとに予算残高を表示します。
[!NOTE]
残高は [データのフィルター処理] クイック タブ上で選択されている予算バージョンに基づいています。
予算差異 予算と実績の差を計算して表示します。 次の式が使用されます。
予算残高 – 実際の残高
予算差異 (%) 予算と実績の差をパーセンテージで計算して表示します。 次の式が使用されます。
(予算残高 – 実際の残高) ÷ 予算残高
差異の期間のしきい値 現在の期間に対して金額における差異のしきい値を設定します。 そのしきい値を超えた場合、その行は 原価管理 ワークスペースで赤で強調表示されます。
[!NOTE]
このフィールドは、経費を表すコスト要素にのみ適用されます。
差異の年のしきい値 年度に対して金額における差異のしきい値を設定します。 そのしきい値を超えた場合、その行は 原価管理 ワークスペースで赤で強調表示されます。
差異しきい値 % 差異のしきい値をパーセンテージで設定します。 そのしきい値を超えた場合、その行は 原価管理 ワークスペースで赤で強調表示されます。
[!NOTE]
同じ割合のしきい値が現在の期間と年度に適用されます。

原価管理ワークスペース

原価管理 ワークスペースは、Web レポートとして設計されています。 したがって、コスト オブジェクトを担当するすべての管理者は「コスト オブジェクト コントローラーのアクセス権の定義」で説明されている手順に従ってアクセスが許可されます。

マネージャなどのユーザーが使用可能なレポートの一覧は、[原価管理ワークスペースのコンフィギュレーション] ページの [公開済] オプションの設定によって制御します。

原価管理ワークスペースで表示できるレポート

マネージャーは、表示する会計カレンダー期間を選択できます。 セッション日付を使用して既定の現在の期間を決定します。

会計カレンダー期間の値は、レポート名と [原価管理ワークスペースのコンフィギュレーション] ページでレポート名と関連付けられている原価会計元帳に対して選択されている会計カレンダーによって決定されます。

コスト オブジェクト分析コード階層内で、ユーザーは残高が表示される集約レベルを選択できます。 アクセス レベルのセキュリティを有効にすることでアクセス許可を管理し、ユーザーがアクセスを許可されている階層レベルのみを選択できるようにします。 したがって、ユーザーはアクセスが許可されている集計残高のみを確認できます。

列の追加または削除

ユーザーは、要件を満たすためにレポートの列をカスタマイズできます。

詳細の表示

ユーザーは、ワークスペースに表示される残高に関する背景情報をドリルダウンできます。 ユーザーがコスト要素分析コード階層ノードを選択してから [詳細の表示] をクリックすると、[コスト要素の詳細] ダイアログ ボックスにそのノードの詳細情報が表示されます。

グリッドには、コスト要素分析コード階層ノードに関連付けられている各コスト要素とその値が表示されます。 グリッドに表示される列は、ワークスペースの設定と一致します。

2つのグラフは、実績対予算および期間ごとの予算差異の集計を示します。

実績対予算および期間ごとの予算差異の集計を示すグラフです。

ユーザーは [コスト エントリ] をクリックして、必要に応じてエントリの詳細にドリルダウンします。

原価エントリ

たとえば、賃借料はコスト センターに配分される経費です。 自分のコスト センターが維持する賃借料コストを理解する必要のあるユーザーは、ドリルダウンして賃借料の計算方法を参照することができます。

ユーザーが [コスト エントリ] ページで [配賦基準] をクリックすると、ダイアログ ボックスが表示されます。 その後ユーザーは配賦基準をルールに割り当て、期間に対して登録された対応する統計測定を表示します。

次の例では、配賦基準は フォーミュラの配賦基準 タイプで、そのフォーミュラが表示されます。 そのフォーミュラを定義する要素が一覧表示されます。 また、グリッドはコスト オブジェクトあたりに行われる計算を示します。

コスト オブジェクトあたりの計算

参照

コスト オブジェクト コントローラーのアクセス権の定義