[発生元] フィールドでの売上税計算方法

注意

このトピックは、Dynamics 365 for Finance and Operations Enterprise Edition と Dynamics 365 for Retail の両方に適用されます。

この記事は、[売上税コードの値] ページの [発生元] フィールドのオプション、および売上税が選択された売上税コードのオプションに基づいて計算される方法を説明します。

[売上税コード] ページで作成する売上税コードごとに、税基準額に適用する計算方法を [発生元] フィールドで選択する必要があります。

正味金額の割合

[正味金額の割合] の計算方法は、[発生元] フィールドの既定値です。 売上税は、購入金額または売上金額の割合として計算され、その他の売上税はすべて除外されます。

税率は 25% です。 請求明細行に、単価 1.00 ドルの品目の数量が 10 と示されています。顧客には 10% の行割引が適用されます。 正味金額: (10 * 1.00) - 10% = 9.00。売上税: 9.00 * 25% = 2.25。合計金額: 9.00 + 2.25 = 11.25。

総額の割合

[総額の割合] の方法を選択すると、売上税は、総売上金額の割合として計算されます。 総額は、明細行正味金額に、明細行についてすべての税および手数料を、[発生元] = [総額の割合] となる税を除外して、足したものです。

税務当局から、ある品目に特別税が課せられました。 関税額は、売上税が計算される前に正味金額に加算されます。 次の売上税コードの場合:

  • DUTY 1 = 10%、[正味金額の割合] の計算方法を使用
  • DUTY 2 = 20%、[正味金額の割合] の計算方法を使用
  • SALESTAX = 25%、[総額の割合] の計算方法を使用

正味金額が 10.00 の場合は、DUTY 1 は 1.00 (10.00 * 10%)で、DUTY 2 は 2.00 (10.00 * 20%) です。 金額は次のとおりです: 総額: 正味金額 + DUTY 1 の金額 + DUTY 2 の金額 (10.00 + 1.00 + 2.00) = 13.00。SALESTAX = 13.00 * 25% = 3.25。DUTIES と SALESTAXの合計: 1.00 + 2.00 + 3.25 = 6.25。合計金額: 10.00 + 6.25 = 16.25。

メモ
[発生元] = [総額の割合] となっている税コードのみがトランザクションに使用できます。 このような税コードがトランザクションに複数ある場合は、売上税が計算できないというエラーが表示されます。

消費税率

[発生元] フィールドで [売上税の割合] を選択すると、[売上税の売上税] フィールドで選択されている売上税の割合として売上税が計算されます。 [売上税の売上税] フィールドで選択した売上税が最初に計算されます。 2 番目の売上税は、この最初の売上税額に基づいて計算されます。

次の売上税コードの場合:

  • DUTY 1 = 10%、[正味金額の割合] の方法を使用
  • DUTY 2 = 20%、[売上税率] の方法を使用、かつ [売上税の売上税] フィールドで Duty 1 を選択
  • SALESTAX = 25%、[総額の割合] の方法を使用

正味金額: 10.00。DUTY 1: 10.00 * 10% = 1.00。DUTY 2: 1.00 * 20% = 0.20。総額: 10.00 + 1.00 + 0.20 = 11.20。SALESTAX: 11.20 * 25% = 2.80。DUTIES と SALESTAXの合計: 1.00 + 0.20 + 2.80 = 4.00。合計金額: 10.00 + 4.00 = 14.00。

メモ
税の計算で複数レベルの税は使用できません。 税は、 既に別の税に基づいて計算されている税に基づいて計算することはできません。 税コードが単一レベルの複数の税は、トランザクションにおいて計算できます。

単位ごとの金額

[発生元] フィールドで [単位ごとの金額] を選択すると、売上税はドキュメント明細行で入力する数量で乗算する単位ごとの固定金額として計算されます。 単位は [単位] フィールドで選択する必要があります。 単位ごとの金額は、[売上税コードの値] ページで指定します。

売上税コードは次のように設定されます: 単位ごとに USD 1.20 = 箱。売上請求書明細行で 25 箱の品目が販売された。売上税は 25 * 1.20 = 30.00 と計算。

メモ
トランザクションが売上税コードで指定された単位とは別の単位で入力される場合、[単位換算] ページで設定された単位換算に基づいて自動的に換算されます。

単位ごとの金額の追加オプション

[計算] タブでは、単位ごとの金額で計算される税が他の税コードより前に計算され、[発生元] = [正味金額の割合] となっている他の税コードが計算される前に正味金額に加算されるかどうかを選択できます。

あるトランザクションで、2 つの税コードを計算するとします。

  • DUTY: [発生元] = [単位ごとの金額] と売上税で、単位あたり 5.00 = 個の値に設定
  • SALESTAX: [発生元] = 次の例の通りで、値は 25% に設定

品目 1 個を単価 10.00 で販売

例 1

SALESTAX: [発生元] = [総額の割合] の方法。SALESTAX は総額の割合として計算されるため、[売上税の前に計算] オプションは効果がない。 DUTY: 1 * 5.00 = 5.00。総額: 10.00 + 5.00 = 15.00。SALESTAX: 15.00 * 25% = 3.75。売上税の合計: 5.00 + 3.75 = 8.75。合計金額: 10.00 + 8.75 = 18.75。

例 2

SALESTAX: [発生元] = [正味金額の割合]。[売上税の前に計算] オプションは DUTY 計算に選択されていない。 正味金額: 10.00。DUTY: 1 * 5.00 = 5.00。SALESTAX: 10.00 * 25% = 2.50。売上税の合計: 5.00 + 2.50 = 7.50。合計金額: 10.00 + 7.50 = 17.50。

例 3

SALESTAX: [発生元] = [正味金額の割合]。[売上税の前に計算] オプションは DUTY 計算に選択されている。 正味金額: 10.00。DUTY: 1 * 5.00 = 5.00。SALESTAX: (10.00 + 5.00) * 25% = 3.75。売上税の合計: 5.00 + 3.75 = 8.75。合計金額: 10.00 + 8.75 = 18.75。

例 4

関税が 1 種類しかないため、例 3 と例 1 の結果は同じになります。 2 つの DUTIES があり、売上税計算で正味金額にはそれらの 1 のみが含まれるとします。DUTY 1: 5.00、[単位ごとの金額] の方法を使用、[売上税の前に計算] オプションがオン。DUTY 2: 2.50、[単位ごとの金額] の方法を使用、[売上税の前に計算] オプションはオフ。売上税: 25%、[正味金額の割合] の方法を使用。賞味金額: 10.00。DUTY 1: 1 * 5.00 = 5.00。DUTY 2: 1 * 2.50 = 2.50。売上税の対象となる正味金額: 10.00 + 5.00 = 15.00。SALESTAX: 15.00 * 25% = 3.75。関税を含めた売上税の合計: 5.00 + 2.50 + 3.75 = 11.25。合計金額: 10.00 + 11.25 = 21.25。25% のSALESTAX は、賞味金額 (10.00) + DUTY 1 (5.00) = 15.00 の合計として計算されます。 DUTY 2 は、売上税が計算された後の税額に加算されます。

計算済正味金額の割合

[計算済正味金額の割合] は、文書または仕訳帳での [金額に売上税を含める] パラメーターの設定により、異なる税の計算を行います。

例 1

文書や仕訳帳での [金額に売上税を含める] = [はい]。トランザクション明細行の金額: 10.00。税率: 25%。売上税: トランザクション明細行の金額 * 税率 (10.00 * 25%) = 2.50。税基準額 (発生元の金額): トランザクション明細行の金額 -売上税 (10.00 - 2.50) = 7.50。

例 2

文書や仕訳帳での [金額に売上税を含める] = [いいえ]。トランザクション明細行の金額: 10.00。税率: 25%。売上税: (トランザクション明細行の金額 * 税率) / (100 - 税率) (10.00 * 25%) / (100% - 25%) = 3.33。税基準額 (発生元の金額): トランザクション明細行の金額 = 10.00。

参照

[基準金額] および [計算方法] フィールドに基づいた、売上税の税率の決定

売上税コードの合計額と間隔計算オプション