年度末決算

このトピックでは、一般会計の年度末決算処理を実行するために必要な設定と手順について説明します。

会計年度末には、新しい年に開始残高を転送するために年度末決算処理を実行する必要があります。 ほとんどの組織は年度末決算処理を複数回実行します。 1 回目は、残高を新しい会計年度に移動させます。 年度末決算は、残高を調整エントリから新しい会計年度に移動するため、その後必要に応じて何回でも実行することができます。

年度末決算処理中に作成される可能性があるトランザクションには 2 つのタイプがあります。 開始トランザクションは常に、新しい会計年度の開始残高を作成するために生成され使用されます。 開始トランザクションは、新しい会計年度の賃借対照表勘定科目の残高と、新しい会計年度の利益剰余金勘定科目の損益勘定残高の残高を表示します。 決算トランザクションは必要に応じて、終了する会計年度の損益勘定の残高をゼロにまで引き下げるために作成されます。

年度末決算実行のための準備

年度末決算処理を実行する前に、次の設定を検証します。

[主勘定] ページ:

  • 主勘定タイプ が各主勘定に対して正しく定義されているか検証します。 主勘定タイプは、主勘定の残高が開始残高として繰り越されるか、開始トランザクションで利益剰余金として決算されるかどう決定するために使用されます。
  • 開始勘定 フィールドは、主勘定の残高を年度末決算中に新しい主勘定へ転送するのに使用できます。 新しい主勘定は 開始勘定 フィールドに入力されます。 通常これは、主勘定が無効になり、新しい会計年度に新しい主勘定が使用されるとき、賃借対照表の主勘定に使用されます。

一般会計パラメーター ページの 会計年度締処理:

  • 決算トランザクションを削除 オプションは、年度末決算が再度実行される場合、システムによって生成される以前の年度末決算の開始トランザクションを削除するかどうか指定するのに使用されます。 このオプションに はい と設定すると、以前の開始トランザクションは削除され、現在の残高に基づいて新しい開始トランザクションが作成されます。 このオプションに いいえ と設定すると、以前の開始トランザクションが保持され、以前の年度末決算後に転記された調整トランザクションから残高を移動させるため、追加の開始トランザクションが作成されます。
  • 振替時に決算トランザクションを作成 オプションは、損益勘定の残高をゼロにまで引き下げるため、終了する会計年度の決算トランザクションを作成するのに使用されます。 このオプションに はい と設定すると、開始トランザクションと決算トランザクションの両方が作成されます。 このオプションに いいえ と設定すると、残高を転送するため次の会計年度の開始トランザクションだけが作成されます。 損益勘定の残高は会計年度の終了時に保持されます。
  • 会計年度状態を完全終了に設定 オプションは、会計年度を完全終了の状態に設定するのに使用されます。 調整が会計年度へ転記されるのを防ぐため、完全終了状態のすべての期間は再度開くことができないので、この設定は慎重に使用します。 この推奨設定は いいえ です。
  • 伝票番号記入必須 オプションは、年度末決算処理を実行する際、伝票番号が必要かどうか定義するのに使用されます。 開始トランザクションを容易に識別するため、伝票番号を要求するように推奨します。

会計カレンダー ページ:

  • 次の会計年度は、年度末決算を実行する前に存在している必要があります。 次の会計年度は、開始期間に開始残高を作成するために必要とされます。

元帳カレンダー ページ:

  • オプション: 終了する会計年度の各会計年度期間は、新しいトランザクションが入力されるのを防ぐため 保留中 に設定できます。 調整エントリが識別されると、年度末決算処理が既に実行されている場合でも、調整エントリを転記するために保留中の期間を再度開くことができます。

年度末決算テンプレートの定義

システムをコンフィギュレーションした後、年度末決算処理を実行できます。 年度末決算 ページで、年度末決算を実行する法人グループ用にテンプレートを定義できます。 年度末決算ごとにテンプレートは再利用されますが、組織に変更があった場合は変更できます。

最初に、テンプレートの グループ名 を定義し、会計カレンダーを選択します。 グループ名は、含まれる法人グループを識別します。 たとえば、テンプレートは北アメリカの法人、EMEA の法人、そして APAC の法人に対して作成された異なるグループの地域に基づいて設定される場合があります。

次に、法人をテンプレートに追加できます。 組織階層を選択するか、または法人を選択することにより、法人を追加できます。 組織階層が選択された場合、選択された会計カレンダーを使用する階層内の法人のみがテンプレートに追加されます。 テンプレートに付け加えるために法人を使用する場合、同一の会計カレンダーを使用する法人のみが追加できます。 年度末決算は、カレンダーによって異なる会計年度の選択により実行されるため、同じ会計カレンダーが必要です。

法人の追加後、各法人の利益剰余金の主勘定を定義します。 昨年の年度末決算処理の日付 フィールドは、法人に年度末決算が実行されるたび毎回更新されます。

財務分析コード タブは、開始トランザクションでどの財務分析コードを使用するか定義するために使用されます。 定義する設定が 法人 グリッドで選択した法人にのみ関連することに注意してください。 グリッド内の各法人に設定を繰り返します。

貸借対照表の分析コードを転送 は、貸借対照表勘定に転記されたトランザクションの財務分析コードを開始トランザクションで保持するかどうか定義するために使用されます。 この推奨設定は はい です。 損益計算書の分析コードを転送 は、貸借対照表勘定に転記されたどの財務分析コードを利益剰余金の主勘定に転送するか定義するために使用されます。 最初に、選択された法人に関連する財務分析コードを識別します。 財務分析コードが有効な勘定構造の一部でないとしても、年度内に転記された財務分析コードはすべてこれに含まれます。 次に、各分析コードを 1 つ閉じる もしくは すべて閉じる で定義します。 既定は すべて閉じる で、転記されたトランザクションからの元の財務分析コード値が保持され、利益剰余金勘定の開始残高を作成するのに使用されます。 財務分析コード値の固有の組み合わせごとに、個別の利益剰余金の期首残高が作成されます。 1 つ閉じる を選択すると、その財務分析コードに転記されたすべてのトランザクションが、1 つ閉じる の後のフィールドに入力した分析コード値の利益剰余金の期首残高に集計されます。 たとえば、会計年度のすべてのトランザクションが主勘定部門の勘定構造に転記されたとします。 テンプレートの部門財務分析コードで 1 つ閉じる を選択し、100 という値を入力します。 部門 200、300、400 に転記されたすべてのトランザクションの合計利益が 100,000 ドルなら、利益剰余金に開始勘定が - 100 として作成されます。 1 つ閉じる を選択し、財務分析コード値を空白のままにすると、すべてのトランザクションはその財務分析コードが空白のまま利益剰余金へ転記されます。

年度末決算処理は勘定構造に準拠しません。 これは、会計年度中に勘定構造が変更される場合があり、それらの変更に関連する勘定構造を識別することが常に可能ではないためです。 開始トランザクションを作成すると、残高は年度末決算テンプレートで定義されている財務分析コードと共に繰り越されます。 開始残高エントリは、現在の勘定構造にない財務分析コードおよび現在の勘定構造では有効期限切れのセグメント組み合わせを含む場合があります。 組織が利益剰余金の期首残高の財務分析コードを除外したい場合は、財務分析コードを 1 つ閉じる に設定し、分析コード値を空白のままにします。

年度末決算処理の実行

年度末決算テンプレートを作成したら、アクション ウィンドウで 会計年度の実行 を選択すると、年度末決算処理が開始されます。 テンプレートから年度末決算を実行する法人のすべてまたはサブセットを選択します。 会計年度内に初めて年末決算処理を実行する場合、すべての法人に期首残高を作成するため法人のすべてを選択する場合がほとんどです。 年度末決算を再度実行する場合、調整エントリが転記された法人のみの処理を実行するよう選択できます。

年度末決算処理を実行したい会計年度を選択します。 会計年度の最後の期間に複数の決算期間が存在する場合、期間名 フィールドが使用可能になり、設定で決算トランザクションを作成するよう定義されている場合は、どの決算期間を決算トランザクションに転記するか選択できます。

一般会計パラメーターの設定に応じて、必要な場合は伝票番号を入力します。 同じ伝票番号が、年度末決算処理に選択されたすべての法人に使用されます。 番号の順序は、この伝票番号の生成には使用されません。 推奨設定は、必要がなくても伝票番号を入力することです。 伝票番号を入力することによって、新しい会計年度の開始トランザクションを見つけることが容易になります。 伝票番号が入力されない場合、開始トランザクションの伝票は空白になります。

選択した会計年度への以前の年度末決算を取り消したい場合、前の決算を元に戻すはい に設定します。 年度末決算が取り消されますが、処理はいつでも再実行できます。 年度末決算を取り消す場合、昨年の年度末決算処理の日付 は使用できなくなります。

年度末決算処理は既定ではバッチ モードで実行されます。 推奨設定は、ユーザーが他の活動に戻れるようバッチ モードで処理を実行することです。 年度末決算処理が完了すると、昨年の年度末決算処理の日付 フィールドがセッションの日付で更新されます。

詳細については、期末に一般会計を決算会計年度期間を終了 を参照してください。