製造オーダー状態を逆行させる

この記事では、製造オーダーのステータスを取り消す方法について説明します。

製造オーダーのステータスを戻すと、注文および工順に関連付けられているすべての工程が、生産ライフ サイクルの前のステップに戻されます。 たとえば、製造オーダーのステータスがスケジュール済で、ステータスを作成済に戻します。 この場合、システムによって最初にステータスを見積済、つまりスケジュール済の直前のステータスに変更します。 その後、ステータスを目的の作成済ステータスに変更できます。 注記: 注文が完了レポートステータスに到達していても、これを前のステータスに戻すことができます。 ただし、見積および工程のスケジューリングまたはジョブのスケジューリング、あるいはその両方のスケジューリングを実行して、再度注文の情報を更新する必要があります。 このステップは、残余品目消費および運営リソース消費の引当もリセットする必要があるため必須のステップです。 この記事の残りの部分では、次のように、製造オーダーのステータスを戻す場合に実行される内容を説明します。

  • 見積済から作成済
  • スケジュール済から見積済
  • リリース済からスケジュール済
  • 開始済からリリース済

[見積済] から [作成済] へ

製造オーダーのステータスを見積済から作成済に戻す場合、部品表 (BOM) の品目に対して計算された品目消費は削除されます。 生産ラインの在庫トランザクションは削除され、生産の BOM 明細行の残余のステータスフィールドは終了済にリセットされます。 派生購買派生生産オプションが選択されている場合、基になる発注書または製造オーダーが削除されます。 製造オーダー原価を見積もる場合、または生産で使用するために品目を手動で引当されている場合、これらのトランザクションが削除されます。

[スケジュール済] から [見積済] へ

ステータスをスケジュール済から見積済に戻す場合、スケジュールされた開始日と終了日および時刻が削除されます。 スケジュール中に作成された確保済能力は削除され、ジョブ スケジュール中に作成されたジョブも削除されます。 製造オーダーの詳細ページで記録される、工程スケジューリングとジョブ スケジューリングについてのすべての情報は、リセットされます。

[リリース済] から [スケジュール済] へ

製造オーダーのステータスをリリース済からスケジュール済に戻した場合、変化するのはステータスのフィールドの値のみです。

[開始済] から [リリース済] へ

製造オーダーのステータスを 開始済からリリース済に戻すと、完了したとして報告されたすべての品目の設定は戻されます。 材料がピッキング済であるか、入庫および出荷の配送が生産に対して行われていた場合は、これらの設定は戻されます。 製造オーダーの BOM 明細行の残余のステータスフィールドは、終了済 から材料消費量に変更されます。 時間が登録済または数量が生産工順の工程で完了と報告される場合、これらの設定は取り消されます。 生産工順における残余のステータスフィールドは、終了済 から工順消費に変更されます。 プロセス中またはプロセスの作業としてと転記されたすべての品目の設定は戻されます。 製造オーダーの詳細ページで、開始または完了報告された数量を示すフィールドはリセットされます。 これらのトランザクションの日付も、リセットされます。