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財務仕訳帳の承認の設定

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

一部の組織では、仕訳帳を入力したユーザー以外のユーザーが承認を行うことになっています。財務仕訳帳では、手動とワークフローという 2 種類の承認が行えます。仕訳帳名によって、手動承認、ワークフローによる承認、または承認なしを要求できます。手動の承認システムとワークフローの承認システムの両方を同じ仕訳帳名に対して有効にすることはできません。

手動による仕訳帳の承認が必要な場合は、仕訳帳に取引を入力したユーザーが、仕訳帳を準備完了として報告します。仕訳帳を転記するには、先に、権限のあるユーザーが関連する "仕訳帳" フォームで仕訳帳を承認する必要があります。詳細については、「仕訳帳の承認」を参照してください。

ワークフローによる仕訳帳の承認が有効になっている場合は、仕訳帳に取引を入力したユーザーは、ワークフローに仕訳帳を送信して承認を申請します。ワークフローは、適切な承認、タスク、およびユーザー指定の通知を作成し、ワークフローで示されている適切なユーザーとロールにそれを割り当てます。財務仕訳帳承認ワークフローを使用すると、承認プロセスが自動化され、承認権限を持つユーザーは、仕訳帳に直接アクセスすることなく、承認タスクから仕訳帳を承認できます。詳細については、「ドキュメントの送信」および「割り当てられた承認対象のドキュメントを確認」を参照してください。

ワークフローによる仕訳帳の承認のために仕訳帳が送信された場合、"仕訳帳" フォームと "仕訳伝票" フォームの一部のボタンは使用できません。仕訳帳が承認されると、[転記] ボタンの下のオプションが使用できるようになり、フォーム内の他のコントロールとフィールドは使用できなくなります。承認済の仕訳帳の明細をユーザーが編集すると、ワークフローのステータスはリセットされ、[転記] ボタンの下のオプションは使用できなくなり、他のコントロールとフィールドが使用できるようになります。変更を行った場合は、仕訳帳を承認のために再送信する必要があります。

手動による仕訳帳の承認の設定

仕訳帳業務を担当するユーザーは、承認を使用する仕訳帳ごとに承認システムを設定します。手動による仕訳帳の承認は、Microsoft Dynamics Ax のすべての仕訳帳で使用できます。

  1. 一般会計 >設定 >仕訳帳 >仕訳帳名 をクリックします。

  2. 左のウィンドウで、たとえば仕訳帳タイプが [毎日] の仕訳帳など、認証システムに使用する仕訳帳を選択します。

  3. [承認] フィールドグループの [有効] チェック ボックスをオンにし、[承認] フィールドでユーザー グループを選択します。そのユーザー グループに属するユーザーは、選択した仕訳帳を手動で承認できます。

ワークフローによる仕訳帳の承認の設定

仕訳帳業務を担当するユーザーは、承認を使用する仕訳帳ごとに承認システムを設定します。ワークフローによる仕訳帳の承認は、選択されている財務仕訳帳についてのみ使用できます。始める前に、ワークフローによる承認を使用する仕訳帳タイプに対して、ワークフローが設定されていることを確認してください。詳細については、「買掛金勘定ワークフローの設定」、「売掛金勘定ワークフローの設定」、「固定資産ワークフローの設定」、および「総勘定元帳ワークフローの設定」を参照してください。

  1. 一般会計 >設定 >仕訳帳 >仕訳帳名 をクリックします。

  2. 左のウィンドウで、たとえば仕訳帳タイプが [毎日] の仕訳帳など、認証システムに使用する仕訳帳を選択します。

  3. [承認ワークフロー] フィールド グループで、[承認ワークフロー] チェック ボックスをオンにし、[ワークフロー] フィールドで、その仕訳帳タイプに設定されているワークフローを選択します。

参照

ワークフロー システムの概要

ワークフローの概念