Exchange Serverのトランスポート ログ

  • [アーティクル]

トランスポート ログは、トランスポート パイプライン内で発生する事項に関する情報を提供します。 トランスポート パイプラインの詳細については、「Mail flow and the transport pipeline」を参照してください。

Exchange Serverのトランスポート ログについては、次のセクションで説明します。

エージェント ログ

エージェント ログは、Exchange サーバーで特定のスパム対策トランスポート エージェントがメッセージに対して実行するアクションを記録します。 詳細については、以下のトピックを参照してください。

既定で有効?: はい

ログ ファイルの既定の場所: エージェントがログに情報を書き込もうとするまで、フォルダーは作成されません。

  • メールボックス サーバー:

    • フロントエンド トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\FrontEnd\AgentLog

    • トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Hub\AgentLog

  • エッジ トランスポート サーバー上のトランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Edge\AgentLog

接続ログ

接続ログは、Exchange サーバーのトランスポート サービスによる送信メッセージの伝送アクティビティを記録します。 詳細については、以下のトピックを参照してください。

既定で有効?: はい

ログ ファイルの既定の場所:

  • メールボックス サーバー:

    • フロントエンド トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\FrontEnd\Connectivity

    • トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Hub\Connectivity

    • メールボックス トランスポート配信サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Mailbox\Connectivity\Delivery

    • メールボックス トランスポート発信サービス:

  • エッジ トランスポート サーバー上のトランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Edge\Connectivity

メッセージ追跡と管理者用の配信レポート

メッセージ追跡は、Exchange サーバー上のトランスポート パイプラインをメールが通過する過程のすべてのメッセージ アクティビティの詳細な記録です。 詳細については、以下のトピックを参照してください。

管理者用の配信レポートは、指定されたメールボックスとの間でやりとりされたメッセージを調べるために、メッセージ追跡ログから目的の情報を検索したものです。 詳細については、以下のトピックを参照してください。

既定で有効?: はい

ログ ファイルの既定の場所:

  • メールボックス サーバー: : %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\MessageTracking

    • MSGTRK ファイル (トランスポート サービス)。

    • MSGTRMD ファイル (メールボックス トランスポート配信サービス)。

    • MSGTRMS ファイル (メールボックス トランスポート発信サービス)。

  • エッジ トランスポート サーバー上のトランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\MessageTracking

パイプライン トレース

パイプライン トレースには、メッセージがトランスポート パイプラインのトランスポート エージェントの影響を受ける前と受けた後のメッセージのスナップショットが記録されます。 詳細については、以下のトピックを参照してください。

既定で有効になっていますか?: いいえ

ログ ファイルの既定の場所: パイプライン トレースが有効になるまでフォルダーは作成されません。

  • メールボックス サーバー:

    • トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Hub\PipelineTracing

    • メールボックス トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Mailbox\PipelineTracing

  • エッジ トランスポート サーバー上のトランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Edge\PipelineTracking

プロトコルのログ出力

プロトコル ログ出力では、送信コネクタおよび受信コネクタ上でメッセージ配信中に行われる SMTP 通信が記録されます。 詳細については、以下のトピックを参照してください。

既定で有効ですか?: 次のコネクタでのみ有効になります。

  • メールボックス サーバー上のフロントエンド トランスポート サービスの既定のフロントエンド <サーバー名> という名前の既定の受信コネクタ。

  • メールボックス サーバー上のフロントエンド トランスポート サービスでの非表示および暗黙的な送信コネクタ。

これらのコネクタについての詳細は、「 セットアップ時に作成される既定の受信コネクタ」と「暗黙的送信コネクタ」を参照してください。

ログ ファイルの既定の場所:

  • メールボックス サーバー:

    • フロントエンド トランスポート サービス:

    • 受信コネクタ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\FrontEnd\ProtocolLog\SmtpReceive

    • 送信コネクタ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\FrontEnd\ProtocolLog\SmtpSend

    • トランスポート サービス:

    • 受信コネクタ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Hub\ProtocolLog\SmtpReceive

    • 送信コネクタ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Hub\ProtocolLog\SmtpSend

    • メールボックス トランスポート配信サービス (受信コネクタ): %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Mailbox\ProtocolLog\SmtpReceive\Delivery

    • メールボックス トランスポート発信サービス:

    • 送信コネクタ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Mailbox\ProtocolLog\SmtpSend\Submission

    • 副作用メッセージ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Mailbox\ProtocolLog\SmtpSend\Delivery

  • エッジ トランスポート サーバー上のトランスポート サービス:

    • 受信コネクタ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Edge\ProtocolLog\SmtpReceive

    • 送信コネクタ: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Edge\ProtocolLog\SmtpSend

ルーティング テーブル ログ出力

注: ルーティング ログ ビューアーは Exchange ツールボックスで使用できなくなりました。

ルーティング テーブル ログ出力には、Exchange サーバーがメッセージを配信するために使用するルーティング テーブルのスナップショットが定期的に記録されます。 詳細については、以下のトピックを参照してください。

既定で有効?: はい

ログ ファイルの既定の場所:

  • メールボックス サーバー:

    • フロントエンド トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\FrontEnd\Routing

    • トランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Hub\Routing

    • メールボックス トランスポート サービス:: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Mailbox\Routing

    • MDRoutingConfig ファイル (メールボックス トランスポート配信サービス)。

    • MSRoutingConfig ファイル (メールボックス トランスポート発信サービス)。

  • エッジ トランスポート サーバー上のトランスポート サービス: %ExchangeInstallPath%TransportRoles\Logs\Edge\Routing