組織上の関係

製品: Exchange Server 2013

外部ビジネス パートナーと予定表の情報を共有するには、組織上の関係を設定します。 Exchange 管理者は、Microsoft 365 または Office 365 組織、または別の Exchange オンプレミス組織との組織関係を設定できます。 予定表を社内の別の Exchange 組織と共有する必要がある場合は、両方の社内 Exchange 管理者が、クラウドとの認証関係 (「フェデレーション」とも呼ばれます) を設定し、最小ソフトウェア要件を満たす必要があります。

組織上の関係とは、各組織のユーザーに予定表の空き時間情報の表示を許可するための、ビジネス間の 1 対 1 の関係です。 組織上の関係を設定する際には、自分の側の関係を設定し、外部組織のユーザーに表示を許可する情報のレベルを指定します。 外部組織の側では、これと同じ設定にすることも、異なる設定にすることもできます。 たとえば、Contoso が Tailspin Toys との組織上の関係を作成した場合、Tailspin Toys のユーザーは、Contoso のユーザーの電子メール アドレスを会議出席依頼に追加することで、Contoso のユーザーとの会議をスケジュールできます。 出席を依頼する対象の Contoso ユーザーの空き時間情報は、Tailspin Toys ユーザーに表示されます。 ただし、Tailspin Toys の管理者が Contoso との組織上の関係を設定するまでは、Contoso で Tailspin Toys ユーザーの空き時間情報を表示することはできません。

指定できるアクセス レベルは 3 つあります。

  • [アクセス許可なし]
  • 空き時間情報の時間へのアクセスのみ
  • 時間、件名、場所を含む空き時間情報へのアクセス

注:

ユーザーが自分の空き時間情報を他のユーザーと共有したくない場合は、Outlook で既定のアクセス許可エントリを変更できます。 これを行うには、ユーザーは [予定表のプロパティ>のアクセス許可] タブに移動し、既定のアクセス許可を選択し、[アクセス許可レベル] の一覧から [なし] を選択します。 ユーザーの空き時間情報は、組織上の関係が存在するとしても、内部ユーザーまたは外部ユーザーに表示されなくなります。 そのユーザーが設定したアクセス許可が適用されます。

組織の共有の一部として組織上の関係を構成および管理するには、以下のトピックを参照してください。

組織の関係を作成する

組織の関係の変更

組織の関係を削除する

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