1 つの論理コピー
OneLake 可用性をオンにすると、KQL データベース データの論理コピーを 1 つ作成できます。 OneLake 可用性をオンにすることは、KQL データベースにおいて、Power BI の Direct Lake モード、Warehouse、Lakehouse、Notebooks などの他の Fabric エンジンを経由して、Delta Lake 形式でデータのクエリを実行できることを意味します。
Delta Lake は、Microsoft Fabric のすべてのコンピューティング エンジンにわたってシームレスなデータ アクセスを実現する統合データ レイク テーブル形式です。 Delta Lake の詳細については、「Delta Lake とは」を参照してください。
この記事では、OneLake で KQL データベース データの可用性をオンにする方法を説明します。
しくみ
次の表で、OneLake 可用性をオンまたはオフにしたときの KQL データベースとテーブルの動作について説明します。
オン | 無効にする | |
---|---|---|
KQL Database | - 既存のテーブルは影響を受けません。 OneLake で新しいテーブルを使用できるようになります。 - KQL データベースのデータ保存ポリシーは、OneLake 内のデータにも適用されます。 保存期間の終了時に KQL データベースから削除されるデータは、OneLake からも削除されます。 |
- 既存のテーブルは影響を受けません。 OneLake では新しいテーブルを使用できません。 |
KQL データベース内のテーブル | - OneLake で新しいデータを使用できるようになります。 - 既存のデータはバックフィルされません。 - データの削除、切り詰め、消去はできません。 - テーブル スキーマは変更できず、テーブルの名前は変更できません。 |
- OneLake で新しいデータを使用できるようになりません。 - データの削除、切り詰め、消去はできます。 - テーブル スキーマは変更でき、テーブルの名前は変更できます。 - データは OneLake から論理的に削除されます。 |
重要
[OneLake の可用性] をオンにするための追加のストレージ コストはありません。 詳細については、「リソースの使用」を参照してください。
前提条件
- Microsoft Fabric 対応容量を持つワークスペース
- 編集アクセス許可を持っていてデータがある KQL データベース
OneLake 可用性をオンにする
KQL データベースまたはテーブル レベルで OneLake 可用性をオンにできます。
OneLake 可用性をオンにするには、KQL データベースまたはテーブルの詳細ページを参照してください。
[データベースの詳細] ウィンドウの [OneLake の可用性] の横にある [編集] (鉛筆) アイコンを選択します。
ボタンを [アクティブ] に切り替えて機能をオンにし、[完了] を選択します。 データベースは自動的に更新されます。
KQL データベースで OneLake 可用性 をオンにしました。 指定した OneLake パスでデータベースに追加されたすべての新しいデータに、Delta Lake 形式でアクセスできるようになりました。 Lakehouse やデータ ウェアハウスからの OneLake ショートカットを作成すること、Power BI Direct Lake モードを介して直接データにクエリを実行することも選択できます。
ファイルの表示
テーブルで OneLake 可用性をオンにすると、デルタ ログ フォルダーが作成され、対応する JSON ファイルや Parquet ファイルがあればそれらも作成されます。 リアルタイムインテリジェンス内に留まりながら、OneLake およびそのプロパティで利用可能になったファイルを表示できます。
重要
OneLake の可用性を有効にした後にファイルが表示されるまでに、最大で数時間かかる場合があります。
ファイルを表示するには、[エクスプローラー] ペインのテーブルにカーソルを合わせ、[その他] メニュー [...]>[ファイルの表示] を選択します。
デルタ ログ フォルダーまたは個々のファイルのプロパティを表示するには、フォルダーまたはファイルをポイントし、[その他] メニュー [...]>[プロパティ] を選択します。
デルタ ログ フォルダー内のファイルを表示するには:
- [_delta_log] フォルダーを選択します。
- テーブルのメタデータとスキーマを表示するファイルを選択します。 開いたエディターは読み取り専用の形式です。
データ型のマッピング
イベント ハウスから Delta Parquet のデータ型へのマッピング
イベント ハウスは次のルールを使用して Delta Parquet データ型にマップされます。 イベント ハウスのデータ型の使用の詳細については、「スカラー データ型」に関するページをご覧ください。
イベント ハウスのデータ型 | Delta データ型 |
---|---|
bool |
boolean |
datetime |
timestamp OR date (for date-bound partition definitions) |
dynamic |
string |
guid |
string |
int |
integer |
long |
long |
real |
double |
string |
string |
timespan |
long |
decimal |
decimal(38,18) |
関連するコンテンツ
- OneLake でデータを公開するには、「OneLake 内にショートカットを作成する」を参照してください
- Lakehouse で OneLake ショートカットを作成するには、「Lakehouseのショートカットとは」を参照してください。
- KQL データベースまたはテーブル内の OneLake から参照されるデータに対してクエリを実行するには、「KQL データベース内に OneLake ショートカットを作成する」を参照してください
フィードバック
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