ログ ストリーミング サービスでライブ アプリケーション ログを表示する

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このユニットでは、ライブ アプリ ログ ストリームを表示する方法と、Web アプリの開発時にライブ ログ ストリームがどのように役立つかを見ていきます。

ライブ ログ ストリーミングとは

ライブ ログ ストリーミングは、トラブルシューティング目的でライブ ログを表示するための簡単かつ効率的な手段です。 ライブ ログ ストリーミングは、ファイル システム内のアプリ ログに送信されるすべてのメッセージのクイック ビューを提供し、ログの場所を特定して開くというプロセスを経る必要をなくします。 ライブ ログを使用するには、コマンド ラインからライブ ログ サービスに接続します。するとアプリのログに書き込まれているテキストをリアルタイムで確認できるようになります。

ストリーミング可能なログ

ログ ストリーミング サービスは、ユーザーがログ ファイルに保存されたものと同じ情報を確認できるように、ファイル システム ログからのリダイレクトを追加します。 そのため、たとえば ASP.NET Windows アプリの詳細ログを有効化した場合、ライブ ログ ストリームはログ記録されたメッセージのすべてを表示します。

Screenshot of Azure portal live log stream pane showing output from the asp logs container.

ライブ ログを使用するための一般的なシナリオ

ライブ ログは、初期デバッグに役立つツールです。 リアルタイムのログ メッセージは、コードやサーバーの問題に関する即座のフィードバックを提供します。 その後、変更を行い、アプリを再デプロイして、すぐに結果を表示することができます。

ライブ ログ ストリームは、単一のアプリ インスタンスに接続するため、複数インスタンスのアプリの場合は有用ではありません。 アプリをスケールアップすると、ライブ ログはあまり役に立たなくなります。 これらのシナリオでは、オフラインで開いて確認できるログ ファイルにメッセージが保存されるようにする方が適しています。

ライブ ログ ストリーミングの使用方法

ライブ ログ ストリーミングは、Azure portal から直接、Cloud Shell セッションでコマンド ラインを使用して有効にすることができます。 2 つのオプション (Azure CLI または curl コマンド) があります。

Azure CLI

ログ ストリームを開くには、次のコマンドを実行します。

az webapp log tail --name <app name> --resource-group <resource group name>

ライブ ログの表示を停止するには、Ctrl + C キーを押します。

Curl

Curl を使用するには、"FTPS 資格情報" が必要です。 FTPS 資格情報には次の 2 種類があります。

  • アプリケーション スコープ。 Web アプリをデプロイすると、Azure によってユーザー名とパスワードの組み合わせが自動的に作成されます。各アプリには、独自の資格情報の個別セットが含まれます。

  • ユーザー スコープ。 任意の Web アプリで使用する独自の資格情報を作成できます。 これらの資格情報は、"少なくとも 1 つの Web アプリが既にある場合は" Azure portal で、そうでない場合は Azure CLI コマンドを使用して管理できます。

Azure portal UI

Azure portal からこれらの詳細を表示してコピーするには、[App Service] メニューで、[デプロイ] の下の [デプロイ センター] を選択し、[FTPS 資格情報] を選択します。 [セキュリティ] タブをクリックします。

Screenshot of the App Service Deployment Center pane showing FTPS credentials tab.

ユーザーレベルの資格情報をリセットする

ユーザーレベルの資格情報の新しいセットを作成するには、Cloud Shell で次のコマンドを実行します。

az webapp deployment user set --user-name <name-of-user-to create> --password <new-password>

Note

ユーザー名は、自分のサブスクリプションまたはディレクトリ内だけでなく、すべての Azure を通してグローバルに一意である必要があります

資格情報のセットの作成を完了したら、次のコマンドを実行してログ ストリームを開きます。 するとパスワードを求められます。

curl -u {username} https://{sitename}.scm.azurewebsites.net/api/logstream

アクティブ ログ ストリーム セッションを閉じるには、Ctrl + C キーを押します。