はじめに
IoT プロジェクトの開発フェーズでは、通常、デプロイされた IoT デバイスによって生成されるデータの連続ストリームを簡単に取得することはできません。 データをシミュレートする場合は、事前構築済みモジュールを実行可能パッケージとして使用し、このモジュールをコンテナーとして IoT Edge デバイス上にデプロイできます。
たとえば、あなたは開発者で、ファクトリ オートメーション アプリケーション用に IoT アプリケーションをデプロイしようとしているとします。 サーバー室や風力タービンなど、工場フロアで稼働している機械に関するデータをキャプチャしたいと考えています。 しかし、周辺温度など、その機械の周囲の環境に関するデータもキャプチャしたいと考えています。 アプリケーションが稼働する前に、工場フロアからこのデータを取得して視覚化するのは容易ではありません。 そのため、シナリオに似たデータをシミュレートして、アプリケーションをテストする方法が必要になります。
次のエンジニアリング主導のテーマについて説明します。
- コンポーネントまたはシステムの動作の予測
- ソリューションの設計
- 制約または許容範囲と特定の動作条件の予測
- 安全とセキュリティに関する考慮事項
- ソリューションの作成に役立つ構築ツール
このモジュールでは、IoT Edge デバイスを自分の IoT ハブに登録します。 その後、自分の仮想デバイス上で IoT Edge ランタイムを開始します。 次に、そのデバイスで実行されているセンサーをシミュレートする事前構築済みモジュールを、IoT Edge デバイスにリモートでデプロイします。 最後に、モジュールの生成されたデータを表示して、デバイス上でモジュールが実行されていることを確認します。 Ubuntu 仮想マシン上で Azure IoT Edge を使用しています。 この場合、自分のデバイスには IoT Edge ランタイムが既にインストールされています。 ローカル コンピューターあるいは ARM32 または ARM64 デバイスでは IoT Edge を実行していません。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを行います。
- Azure portal から IoT Edge にモジュールを表示する
- エッジ デバイスからシミュレートされたデータを生成する
- エッジ デバイスから生成されたデータを検証する
前提条件
- Azure で IoT Hub を使用できる
- Azure Cloud Shell を使用できる
- 初心者レベルで Azure portal または Azure Cloud Shell を使用してリソースを作成および管理した経験がある
- Azure IoT Edge に関する基本的な知識