Azure Synapse 分析プロセスについて理解する

完了

お客様が手持ちのデータの価値を最大限に高めるために最近使用している使用パターンと言えば、最新のデータ ウェアハウスで大規模かつ簡単にすべてのデータを結合し、ユーザー向けの分析ダッシュボード、操作レポート、高度な分析によって分析情報を得るというものです。

最新のデータ ウェアハウスを構築するプロセスには、通常、次のような処理が含まれます。

  • データを取り込んで準備する。
  • 分析ツールで使用できるようにデータを準備する。
  • データ視覚化ツールで簡単に使用できるように整形された形式で、データへのアクセスを提供する。

Azure Synapse Analytics がリリースされる前は、これは次のような方法で実現していました。

データの取り込みと準備

お客様は、基盤として、すべてのデータとさまざまなデータ型を格納するデータ レイクを構築するために Azure Data Lake Store Gen2 を使用します。

データの取り込みは、Azure Data Factory に付属の 100 を超えるデータ統合コネクタを使用してコードなしで実行できます。 Data Factory を利用すると、準備や変換を含め、コードなしの ETL または ELT を実行できます。

また、多くのお客様は現在、自ら作成した SQL Server Integration Services パッケージ (SSIS) に多額の投資を行っていますが、これらのパッケージは書き直す必要なしに Azure Data Factory で活用できます。

データがオンプレミスのデータ ソース、他の Azure サービス、その他のクラウド サービスのいずれであっても、使いやすいビジュアル環境でビッグ データのパイプラインをシームレスに作成、監視、管理できます。

データ準備のためのもう 1 つのオプションとして、ノートブックを使用してデータ形式を整形して準備する Azure Databricks があります。これにより、データに対する社内コラボレーションが合理化され、効率が上がります。

Building modern data warehouses before Azure Synapse Analytics

分析ツールで使用できるようにデータを準備する

最新のデータ ウェアハウスの中核となるクラウド スケールの分析ソリューションは、Azure Synapse Analytics です。 これにより、エンタープライズ データ ウェアハウジングとビッグ データ分析をまとめる超並列処理エンジンを活用する専用 SQL プールを使用してデータ ウェアハウスが実装されます。

データ視覚化ツールで簡単に使用できるように、データへのアクセスを提供する

Power BI を使用すると、大量のデータに対する視覚エフェクトを作成し、組織全体のすべてのユーザーがデータ分析情報を利用できるようにすることができます。

Power BI では、詳細な分析と視覚化を行うために、データ ソースの膨大な数のセットがサポートされています。これは、ライブで照会したり、モデルや取り込みに使用したりすることができます。

AI 機能と併用することで、エンタープライズでダッシュボードを構築して展開するための強力なツールとして、豊富な視覚エフェクトと自然言語クエリのような機能が提供されます。

Azure Synapse Analytics のリリースにより、選択肢が生まれました。 開発段階のプロジェクトでは Azure Synapse のみを使用すると効果がありますが、Azure Data Factory、Azure Databricks、Power BI を使用して Azure に既存の投資を行ってきた組織では、ハイブリッド アプローチを採用してそれらを Azure Synapse Analytics と組み合わせることができます。

Building modern data warehouses with Azure Synapse Analytics